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物流屋さん 物流DXをスタートしてみる #まずは身近なところから

こんにちは!
6月は「積極的に挑戦月間」にしたいなぁ、と妄想しているAndyと申します。今年4月から中堅物流会社で働き始めた新米 情報システム(通称 情シス)部員です。

さてこの前の記事で別業界から物流業界へきて「感じたこと」や「自分でできること・やってみたこと」を書いてみました。

 「やってみたこと」参考記事

今回は実際に行動を起こした内容を書いてみます。

1.困っていることって多いよね?


さて、新米 情シスとして2か月が過ぎました。
前の職場と比べても、雰囲気も良く殺伐としていません。
わからないことを聞けば答えてもらえますし、ここぞとばかりにマウントを取りに来る人もいません。本当にありがたいです。

また、「情シス」という事でSE経験のある方もいてSQLやソースコードの書き方も聞いたら教えてもらえます。
なんて幸せなんだ
これは私も何かできることで貢献しなければ、と思いDX活動を始めることにしました。


2.インタビュー開始

「作ることが目的となってしまったシステム開発へ参加」
↑これ、本当に避けたいですよね(先週に引き続き今週も登場)

そう思って周囲へ今週もユーザーインタビューを実施。
「作るだけ」なら知識があればできますけど、「作って日々の仕事や生活を便利にする」
これは我々、物流関係者にしかできません。
が・・・・・
今回は最初の一歩でつまずきました。

Andy「経営課題とか、なんか困ってることありませんか?」
とっても偉い人「まずは言いたいことをまとめて持ってきなさい」(ばっさり)

うん、これは私の聞き方が100%マズいですよね。
次回から気を付けます・・・・・・。

気を取り直して
身近なところにインタビューをすると沢山困っていることが出ました。
前回私が作った「貨物列車時刻表Bot」で「実際に自分たちでできる(かもしれない)」可能性を感じてくれたみたいです。
そんな中から今回は三つほど困りごとと解決アイデアを出してみます。

3.三つの困りごとと解決アイデア


周囲に聞いてみた困りごと ベスト3

ヒアリング結果


困り事その1  「○○がわからない」同じような問い合わせ対応で忙殺される問題

情報システム部のお仕事は多岐にわたります。
この中で特に負担になるのが「問い合わせ対応」です。
気軽に「パソコン、リモートで入って直してくれませんか?」というメーカーサポートばりのサービスを要求する人が多いですが、いったんリモートで入ると情シス側も1時間は持っていかれます。(まず、説明書を読んでほしい・・)

コメント
ベテランシステム社員Oさん「システムは守備範囲が広すぎてわからないことが沢山あります。こういった対応と解決策(下記)があると嬉しいです」

課題整理表① 5W1H


困り事その2  「今何個積んでるの?」トラックや台車の積載率がわからない問題

「基建て」←この用語「きだて」と読みます。
普段、貨物列車に乗ってるコンテナを数える単位です。私もこの業界へ入り初めて知りました。

コンテナは歴史的な経緯から更に多くの規格に分かれます。

物流の世界には
・青函連絡船(貨物用)のような「船便」
・鉄道のような「鉄道便」
・航空機を使う「空便(空輸)」
・トラックを使う「陸便」
と様々な運び方があり、それぞれ違う歴史を持っているので規格がバラバラだったりします。(これに日本独特の単位が入ったりします)
ですので「今どれぐらい荷物を積んでいるのか」「あとどれぐらい余裕があるのか」の把握や予想は暗黙知の世界になってます。
結果、無駄も多く長年の課題とされてきました。

コメント
物流実務責任者Uさん「無駄が多くて実態が把握できない。また、トラックドライバーからの報告も人によって積載率の報告がばらばらでぶれ幅が大きい。こんな技術(下記)を実装してほしい」

課題整理表② 5W1H

(参考図書) 物流の世界史 「コンテナ」の発明がこんなに影響を与えたとはこの本を読むまで知りませんでした。


困り事その3 経営判断に必要な情報をもっとタイムリーに問題

「困りごと2」とも関連がありますが、物流の世界は巨大EC企業のような「倉庫だけ異常に進化した」いびつな発展の仕方をしています。他が昭和で止まっているのに先進企業の倉庫だけ令和なので倉庫内は無人ロボットが走り回ってるけど「今、必要な情報」が紙ベースだったり、週に一回しか把握できないなどというものもザラです。

コメント
システム責任者Nさん「我々はこの辺をどうにかしなくてはならない。○○費と言った経営に必要な数値の「見える化」は絶対に必要です」

課題整理表③ 5W1H

4.さてどうするか

上記の3つの課題には一長一短あり、どれへ取り組むか決めなければなりません。また、上記以外に取り組みたい事項もあるんだよなぁ、とも。
ただ、数名に聞いただけでこれぐらい出てくるなら

社員数は1000名ぐらい×週1Hぐらい無駄な作業が減る=週1000時間無駄な時間が減る
になるんですよね。
普段は見向きもされなかった小さい対応を積み重ねても、これぐらい改善できそうに見えるかなぁ。
会社全体として取り組んでほしい、なんて思います。
さて、やること決めなきゃ

5.おまけ

困ったことアンケート結果

アンケート結果1
アンケート結果2

記事執筆にご協力いただいたお二方
ish_ssssさん タグについて「大きいワードも必要」とのアドバイスありがとうございます。
(関連記事)

Tp hamaさん 数字の表記が見えにくいとのアドバイス、ありがとうございます。


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