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WIMBLEDON 体験記#4 朝5時に並んでみた

長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。なお、6回ほどの連載にさせていただきます。



Saturday, July 8, starting at 4:30 am

前日、7月7日(金)の午後、5日(水)の奇跡に味をしめて、もう一度研修終了後、QUEUEに行ってみた(2時ごろ到着)。しかしながら、すでに当日券は売り切れで、行列に参加すらさせてもらえなかった。
 8日(土)、再チャレンジ。もともと、この土日を大会観戦のメインに予定ていた。「5時ごろにきたら何とかなる」というボランテイアの言葉が心に残っていたこともあり、早朝出発を試みた。宿舎を出たのは、4:30 am. 空に月や星がまだ残るが、うっすらと明るくなりかけていた。

4:30 am Leaving at dusk

TUBEもバスも始発前の時刻なので、Wimblidon駅近くの宿舎から、歩いてQUEUEを目指す。30分余りの徒歩の道のり。途中、丘の上にあるWimbledon Villageまでは登りが続く。長距離歩行を想定して準備したかいがあったというものだ。

Walking route

今日も良いピクニック日和だと喜んでいたが、

今日も良い天気と思いきや

突然、雨が降り出した。でもみな傘を忘れずに持ってきている。曇ったり雨が降ると結構冷えるので、服装には注意。

QUEUEING in the rain

今日はさすがに GROUND PASS

チケット購入QUEUEINGの始まるまでの待ち時間は長かった。何せ、5時に並び始めて、チケット購入への列に門をくぐるのが9時前だから。途中、トイレに行ってたら列が動いていて、席取りにおいていたウインドブレーカーと水のみが残されていた。あわてて元の場所を探していたら、近くに並んでいたグループの人が「こっちだよ」と呼びに来てくれた。同じイベントに参加しているせいかみな優しい。9時前になり、チケット売り場へのQUEUEINGが始まると順調に進んで、10時前にチケット購入。さすがに、奇跡が2度起きることはなく、£27の Ground Pass。このチケットで一日楽しもう。

Show Courts以外で目立つのが18番コート。結構な数の観覧席がある。大会7日目となると、男女単複の本選(2,3回戦)がかなり消化中であり、ほとんどのコートで熱戦が繰り広げられている。

No.18コート

人気の対戦カードのコートは、開始前に行列ができており、いったん試合が開始されると途中から入ることは困難になる。

大会第7日。かなりの数の観客で込み合っている。午前5:00スタートで正解

移動中に、No.1, No.2コートのそばを通る。上位シード選手の試合が行われているが、Ground Passで入ることはできない。

Show Courts: No.1&No.2 Centre Court と同様 Ground Passでは入れない

しかしながら、多くの屋外コートでもハイレベルの試合を大変近くで見ることができる。これはこれで、迫力満点で大満足である。

男子ダブルス
女子ダブルス

女子ダブルスもその力強さと、動きの俊敏さに驚愕した。

The Hill でパブリックビューイング

No.1コートの北に The Hillと呼ばれる丘がある。以前はイングランドの名選手 Tim Henman にちなみ、Hanman Hillというニックネームであったが、今は、元全英チャンピオンで今も尚現役であるAndy MurrayにちなみMurray Moundという別名が与えられている。この丘から見えるように巨大スクリーンが設置してあり、センターコートやNo.1コートで行われているビッグシード選手の試合を2画面で放映している。試合をShow Courtsで見られない観客の多くが、この丘で思い思いに試合を観戦し、応援を送っている。NHKのTV中継でもおなじみの風景である。

The Hill (Murray's Mound):最終日男子シングルス決勝はここで Public Viewing の予定

ここでの楽しみは、芝生に座ってビールを飲みながらの観戦。丘の近くに、飲食物を提供する店とスペースが用意してある。もちろん、丘の上で座ったり寝そべってりして飲み食いすることもOK。後日の、決勝に備えてビールを飲んでみた。おいしかった。

Food & Drink Space

最終日の男子シングルス決勝は、この The Hillで観戦して有終の美としたい。

会場案内図

少しだけ会場内の様子を書いてきたが、書ききれないほどたくさんのコートと施設が備えられている。地図を示す。

会場MAP:かなり広いので、計画的に動く必要あり A Guide to Queueing 

名物、雨の中断

この日、時々小雨が降った。芝生のコートでは滑るということもあるのか、すぐに中断される。ボールボーイ&ガールが迅速にコートにシートをかけるのもまた楽しい。

ボールボーイ&ガールが素早くシートをかける。かなり訓練されている。

Wimbledon Museum で雨宿り

雨による中断の間、会場にあるWimbledon Museum で雨宿り兼休息を行った。この博物館にはテニスの歴史が展示してある。一番興味を引いたのは、歴代有名選手を紹介するコーナーである。僕がテニスに熱中していた、高校・大学時代のチャンピオンたち、J. Connors, J.McEnroe, B. Borg, B. Becker, C. Evert, M. Navratilova, S. Grafら有名選手たちの写真、ラケット、ウエア等の展示で昔を懐かしむことができた。

往年の名選手のラケットウエア等が展示してある:左 Borg 右 Graf

RESALE(再販売)システム

The Hillの一角に Resale ticket の販売ブースがあり、多くの人がここでもQueueing している。早く帰った人が返却した、Show Courtsのチケットが安くで再販売されるのだ。(この売り上げは寄付にあてられるという。)午後3時以降に販売が始まる。6時から試合を見始めたとしても、最終10時ごろまでかなりの時間観戦を楽しめるせいか、多くの人が列に並んでいた。入場するとすぐここに並ぶ人もいるみたいだ。

The Hillの一角にある Ticket Resale の販売ブース

その他の施設


会場内には、Goodsを販売する店が大小いくつもある。Wimbledonのロゴの入った用品を土産に買うのも楽しみの一つである。

Shop 

その他の施設としては、飲み水(イングランドの水道水は飲むことができる)や、携帯バッテリーの充電ステーション等があり、かなり観客のことを考えていくれている。

左:水道水 右:携帯用充電ステーション

なおこの日は、何度目かの雨による中断ののち、早めに屋外コートの延期が決定されたので、早めに帰宅ということになった。

次回は、第2週の大会の様子を報告します。

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