マガジン

  • 村上春樹で英語を極める

    現役引退した元高校英語教員です。村上春樹の英文翻訳を読みながら、英語の使われ方や、英単語の意味の広がり、日英の表現の違いなど、気づいたことを書いていきます。

  • WIMBLEDON 観戦記

    2023 The Championship (全英ウインブルドンテニス大会)を2週間体験しました。そこで見聞きした個人的体験を書きます。来年度以降観戦されるかたの参考になるように情報も提供します(あくまでも個人によるものです)

  • 教養(リベラルアーツ)授業のためのノート、十字軍

    高校で「教養(リベラルアーツ)」の授業をしています。十字軍はその一つです。グローバルヒストリー、芸術、文学、哲学等を取り扱います。授業では、視聴覚資料(動画、画像、図、表)を入れたPowerPointを使いますが、生徒があとで読んで理解を確認するため、また、自分が授業を振り返り、次の授業の改善のためにノートという形で残す形にしました。

最近の記事

WIMBLEDON観戦記

「66歳真夏の大冒険」の一部です。

    • WIMBLEDON 体験記 #6 ~丘の上パブリックビューイング、 世代交代を目撃

      長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。今回が最終回です。 第2週には、前の記事で書いた11日(火)以外にも、13日(木)、14日(金)、15日(土)と会場に出向いた。そして、最終日(16日、日)を迎える。連続投稿もこれで最後になるので、体験した

      • WIMBLEDON 体験記 #5 第2週はどんなん? 

        長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。なお、6回ほどの連載にさせていただきます。 今まで、The Championships の第1週(July 4~ 9)での個人的体験を書いてきたが、これから、第2週以降に見聞きしたものについて報告する。第

        • WIMBLEDON 体験記#4 朝5時に並んでみた

          長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。なお、6回ほどの連載にさせていただきます。 Saturday, July 8, starting at 4:30 am 前日、7月7日(金)の午後、5日(水)の奇跡に味をしめて、もう一度研修終了後、QUE

        WIMBLEDON観戦記

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        • 村上春樹で英語を極める
          5本
        • WIMBLEDON 観戦記
          6本
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          5本

        記事

          WIMBLEDON 体験記 #3 ~お祭りイベントQUEUEING~

          長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。 Premium Seats を当日券で買えるのは Wimbledon だけ ウインブルドン大会では、センターコートなど最高級のチケットも当日に入手することができる。(なお、これは最初の10日間のみ)

          WIMBLEDON 体験記 #3 ~お祭りイベントQUEUEING~

          WIMBLEDON 体験記 #2~テニスの神様のお導きか センターコートでジョコビッチを見る~

          長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。 いざ出陣  7月5日(水)。大会第3日。研修で知り合った友人たちと大会を観戦に出かける。TUBEで移動して、最後尾にたどり着いたのは14:30ごろだったので、Ground Pass の入手しか望めない。

          WIMBLEDON 体験記 #2~テニスの神様のお導きか センターコートでジョコビッチを見る~

          WIMBLEDON 体験記 #1~下見と甘くなかった first try~

          長年の夢だった The Championships ( 全英ウインブルドンテニス大会)を見てきました。初日から最終日まで2週間、この大イベントを直接・間接に体験したので、記録に残しておきたいと思います。これから行かれる方の参考になるような情報も書きますので、ご覧ください。なお、6回ほどの連載にさせていただきます。 WIMBLEDON 体験記 #1 下見と甘くなかった first try Wimbledon駅 長年の夢だった、WIMBLEDON生観戦。シンガポール・チャンギ

          WIMBLEDON 体験記 #1~下見と甘くなかった first try~

          ~できた = could か

          could は、can の過去(~できた)という意味で使えるが、特定の時点を示す語句と共に使う時には be able to を使う方が好まれる。   

          ~できた = could か

          英語ができれば良いという問題ではない  〜Wimbledonで考えたこと〜

          1980年、教員になる直前、Oxfordの語学研修ツアーに参加した。英語教師が一度も海外に行ったことがないというのも何だか情けないかなという気持ちからである。その時、駅で列車のスケジュールを聞いて、駅員の話す英語が全くわからないことに衝撃を受けた。受験勉強を克服し、難しい英文をとにもかくにも理解できるようになり、英語の小説を辞書を引きながらもなんとか読めるようになっていたにもかかわらず、相手が何を言っていることが何もわからなかったのである。特に「スケジュール」を「シェジュール

          英語ができれば良いという問題ではない  〜Wimbledonで考えたこと〜

          66歳真夏の大冒険          ~Wimbledon、英語、教養、June 29~

          どこへ、何しに 42年間、学校で英語教えてました。定年退職を迎え、自分にご褒美をと考えました。何をしている時が一番楽しいのだろう?と自問しました。テニス、読書、芸術鑑賞、授業を受けている時。こう考えると行きたい場所がすぐ浮かびました。WIMBLEDONです。まず何よりも、大好きなテニスの4大大会をこの目でみる。そして、大英博物館やナショナルギャラリーを訪問し、グローブ座でシェイクスピア劇、ウエストエンドでミュージカルも鑑賞したい。さらに、若者と英語を学ぶのも楽しいのではないか

          66歳真夏の大冒険          ~Wimbledon、英語、教養、June 29~

          ”教養(Liberal Arts)”の授業用、「十字軍」に関するノート(3) 映画 Kingdom of Heavenのシーンから

          映画 Kingdom of Heaven  監督:リドリー・スコット 主演:オーランドブルーム 2005年、20世紀FOX 歴史を実感を持って理解するためには、講義とテキストだけではなく、実物や、映画・絵画などの視聴覚教材をなるだけ活用したい。文学作品等も深みを与えてくれる。十字軍を描いた上記映画には、いくつもの興味深いシーンがあるので、視聴を薦めたい。以下、簡単に説明を記述する。 「エルサレムを十字軍が奪ってから約100年後、富と救いを求めて貴族も農民も聖地エルサレムを

          ”教養(Liberal Arts)”の授業用、「十字軍」に関するノート(3) 映画 Kingdom of Heavenのシーンから

          ”教養(Liberal Arts)”の授業用、「十字軍」に関するノート(5)

          5.1. 第4次以降の十字軍第4次十字軍(1202~1204) ・海洋都市国家ヴェネツィア共和国の支援を得て出発。 ・ヴェネツィアが借金の代償としてコンスタンチノープルの攻撃求めため、   ビザンツ帝国の首都を攻撃し、ラテン帝国を樹立した。 ・ラテン帝国は、約60年後ビザンツ帝国に取り戻された。 第5次十字軍(1218~1221) ・聖地へのアクセスを求め、エジプトへの攻撃を行った。 ・エルサレムを返還するという講和条件を引き出すが、法王代理ペラーヨの  反対により拒否。

          ”教養(Liberal Arts)”の授業用、「十字軍」に関するノート(5)

          ”教養(Liberal Arts)”の授業用、「十字軍」に関するノート(4)

          4.1 第3次十字軍 (1188~1192) ・聖都エルサレムが奪い返された知らせは、西欧のキリスト教世界には大き  な衝撃であった。 ・直ちに再奪取のために第3次十字軍が編成された。 ・誰も国王が参加せず「諸侯の十字軍」と呼ばれた第1次とは異なり、フ   ランス王フィリップ2世、神聖ローマ皇帝バルバロサ、イングランド王リ   チャード1世が参加し、オールスターと呼べるほどの陣容であった。 ・神聖ローマ皇帝フリードリッヒ2世(バルバロサ [ 赤ひげ ] というあだ名を   

          ”教養(Liberal Arts)”の授業用、「十字軍」に関するノート(4)

          村上春樹で英語を極める~世界の終りとハードボイルドワンダーランド~(4)

          4 世界の終り (図書館) 【要約】 街の中心にある、旧橋、広場、時計塔、図書館が描写される。門番に、古い夢を読むのがこの街での仕事だと言われ、両眼球にしるしをつけられる(痛くはなかった)。これから日の光を見ることはできなくなる。命じられるまま図書館に行くと、「夢読み」の世話をしてくれる女の子がいる。どこかで会ったような気がするのだが、どうしても思い出せない。明日から仕事をすることになり、「僕」は街路を歩き西の丘にある宿舎に向かう。 【英語表現】 ここで、”minds

          村上春樹で英語を極める~世界の終りとハードボイルドワンダーランド~(4)

          村上春樹で英語を極める~世界の終りとハードボイルドワンダーランド~(3)

          3 ハードボイルドワンダーランド (雨合羽、やみくろ、洗い出し) 【要約】  太った女は「私」に雨合羽と長靴をつけさせ、懐中電灯を持たせ私を送り出す。暗闇を流れる川の上流にある大きな滝をくぐると、依頼者の研究室があるという。 「私」が何とか進んでいくと、男が ”やみくろ” を警戒して迎えにくる。この男が「私」に、研究データの暗号化を依頼する、太った娘の祖父である老学者である。 「私」はデータ暗号化の準国家「システム」に属しており、「システム」はデータをハッキングする「ファクト

          村上春樹で英語を極める~世界の終りとハードボイルドワンダーランド~(3)

          村上春樹で英語を極める~世界の終りとハードボイルドワンダーランド~(メモ#1)

          なぜ "やみくろ" は"INKlings"と訳されているのか? 3章(雨合羽、やみくろ、洗い出し)で、僕が博士と出会う場面で、博士は「やみくろ」という言葉を口にする。僕はその存在を知っている。読者には初めてである。村上の小説に登場する、邪悪な存在であろうと推察する。英文読書中の筆者は、なぜ訳者が「やみくろ」をINKlingsと訳しているのかが気になる。 ink は言うまでもなく インクのことで、”やみくろ”の黒を象徴しているのであろう。INK と大文字にしているのは、固有

          村上春樹で英語を極める~世界の終りとハードボイルドワンダーランド~(メモ#1)