災害級の暑さ

最近よく耳にする言葉ですが、具体的にどんな暑さのことを言うんでしょうね。

死者が出てもおかしくないくらいの、ぐらいの意味なんでしょうか?

「死」つて、やはり年を重ねてくると「近づいてきたな」という感じは受けますね。

例えば。

映画なんかでも、私映画が好きなのでよく観るんですが、今まで何回かこの映画を観てて、今日また人生で何回目かの鑑賞をしている、と。

ふとした拍子に、観てる途中にですよ、「今日のこれが、俺にとってのこの映画の最後になるかもな」と過ることがあります。

だって前に観たのが20年程前だったとしたら、今度観るのも恐らく20年後もしくはそれ以上になる可能性は大で、そん時はもう70、下手したら80です。もう生きてるかどうか分からないし、生きてたとしたって、観る体力があるかどうか怪しい。

だから今観てるこれをしっかり観よう。ちゃんと記憶しておこう。

とその時は真摯に向き合ってますが、大概三日もすれば観たこと自体忘れてしまってる。

中年になればその程度に「死」は意識します。でもまだ切羽詰まってないので本気とは言い難い。中学生時分の方がよっぽどマジで「死」のことは考えていました。

経験が圧倒的に足りないですからね。悩みと死が直結してしまう。

私はよく、自分の葬式の場面を想像してました。俯瞰的に、人の顔が判別できる程度に高い位置から、葬儀全体の風景を見てるんですね。

そこで、①誰が来てるのか?②泣いてる友人はいるか?③それは嘘泣きではないか?④俺が死を選んだキッカケとなったやつはどんな顔をしているのか?を観察するんです。

これ全部頭の中でやってる。

私は途中で面倒くさくなって妄想するのをやめてしまいましたが、とにかく若者は暇ですから、真面目な子ほどこんなことを延々と突き詰めて考えてしまうでしょうね。

「災害級の暑さ」の話はどこへ行ったことやら。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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