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企画の教科書。

「企画」という仕事・業務は、プランナーのような専門家でなくとも、関わる機会は、少なく無いのではないでしょうか。

私は、映像やデジタルコンテンツの制作をしていますが、初期段階の提案=「企画」に関わる機会は多く、制作の仕事をはじめた新人の頃から「企画」が出来る人って、凄くカッコいいなぁと思っていた時期があります。

しかし、いきなり実践でいきなり「企画」と関わり始めた私は、右も左もわからず、困っていました。

その時、最初に出会った「企画」に関する書籍が
タイトルにもある 企画の教科書 でした。

発行は2003年、イラストやユーモラスな表現も多く、初心者向けの内容となっている本ですが、今読み返してみても、「企画」というものの本質を捉えた良い本だと感じます。

中でも、基本に立ち返る際に有用なキーワードをいくつか挙げてみます。

まず、“背骨”は何か。

本書では、「背骨とは他人には侵すことができない、企画における聖域」と書いています。

この背骨を持つことによって、さまざまな事象は、自分フィルターを追加した企画になっていくということです。

私の場合は、制作物における『情報整理』を何よりも大事にしています。
何のため、何を伝えるために、その映像やコンテンツを作るのか?を最優先にすることで、その先にある「企画」を考えます。

ポジティブシンキング・ネガティブシミュレーション

これは、簡単にいうと、まず「企画」をポジティブに膨らませていく考え方で、最初から無茶な与件も逆手に=ポジティブに捉えることによって新しい考え方、斬新な斬り口が生まれるということです。

そして、「企画」が詰まってきたら、今度は徹底的にネガティブシミュレーション、これも引き算ではなく、磨き上げるためのシミュレーションです。これによって、「企画」は強靭でより面白いものに仕上がっていきます。

企画は記憶の複合によって生まれる

どんなにすごいプランナーでも、自分の全く知らないことを、即座に思いつくというのは無理があります。

ここでの「記憶」とは、さまざまな経験やアイデアであり、
その「記憶」が掛け合わさることによって新しい「企画」が生まれていきます。

良質な「記憶」を積み重ねるには、思考を深める必要があると思います。

何で、この映画は面白いのか、何でこの表現には違和感を感じるのか。

そういった感情とセットになった思考を重ねていくことが、良質な「記憶」となり、それが「企画」の源泉となっていきます。

結果から逆算する

どんなものでも逆の視点から見るというのは大事なことです。

背骨を持って、ポジティブに考え、ネガティブにシミュレーションし、記憶を掛け合わせて考えてきた「企画」をもう一度見直した時、それは結果=ゴールにたどり着ける「企画」となっているでしょうか。

少し、ゴールと離れていたとしたら、その場合は、元々達成しなくてはいけない結果と見比べ、そこに向かわないといけません。

今まで考えてきた「企画」に橋をかければ到達できるのか、もしくは基準点を少し動かせば良いのか。いずれにしても、結果から逆算することで、今まで積み重ねてきた視点から少し離れて、進もうとしていた方向を見直すことができるようになるのです。

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紹介したキーワードは、ほんの一部ですが、私が「企画」を進めるにあたって、企画の教科書 は私にとって先生とも呼べる良書だと思います。

2022年9月20日現在 amazonだと1円+送料が最安値のようです。さくさく読める内容なので、「企画」に悩んでいる、また興味ある方は読んでみてはいかがでしょうか。

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