今こそLocus of control

ビジネススクール(IMD)で学んだことの一つにLocus of controlがある。思い通りにいかないときや、チャレンジへのエネルギーが出てこないとき、自分の今までとこれからを考えるときに非常に役立つので、今日はLocus of controlについて書いてみる。

Locus of controlとは「コントロールの所在」のことである。これは言ってしまえば「自分の運命をコントロールするものが自分の内にあるのか、自分の外にあるのか」ということである。例えば、テストに受からなかったときに

「もう少し勉強しておけばよかった」と思い、結果は自分が引き起こしていると考えるか

「あの先生の教え方が悪かったから、こんなことになってしまった」と他者や環境によって結果が引き起こされていると考えるかの違いである。

IMDではリーダーとしてはLocus of controlを自分の中に持つ方が望ましいと教えられる。「Things do not happen to you. YOU make things happen. (物事があなたに対して起きてくるのではない、あなたが物事を起こすのだ)」

Yes, I make things happen」と自分で言ってみると不思議と自分で運命を変えられる気分になり、エネルギーがわいてくる。心理学的にもLocus of controlが内にある方がストレス耐性や困難にチャレンジするエネルギーが大きいとのこと。難点としてはLocus of controlが内にある人は人のアドバイスを受け入れにくく、独善的になりやすい。よって、Locus of controlを内に感じながらも自分の向う見ずなところや他者のアドバイスを軽んじる特性を理解し、冷静にバランスを取らなければならない。

今のコロナウイルスの困難な状況に対して、立ち向かうときも同様だ。コロナウイルスの騒動によって自分が侵されると考えるか、コロナウイルスという環境の変化を能動的にとらえて自分は、克服、成長できると考えるか、もちろん後者の方がLocus of controlが内にある状態だ。「コロナウイルスが私の未来を決めるのではない。私が自分の未来を決めるのだ」と言い聞かせる。ピンチはチャンスだ。同時に冷静に状況を見極めて、現実的な判断をすることが求められる。

「リモートワークで無駄な会議や通勤から解放されて時間もできる、家族との時間も増える。読みたかった本も読めるし、勉強もはかどるはず。でも、早く収まれコロナウイルス」と内と外のバランスを取っておこうっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?