Shintaro

40代前半、2児の父。米系メーカーにて、マーケテイングとして勤務。2017年から本社の…

Shintaro

40代前半、2児の父。米系メーカーにて、マーケテイングとして勤務。2017年から本社のある南カリフォルニアに家族とともに移住。奥さんは移住を機に長年勤めたコンサルを辞めて、すったもんだの末に専業主婦に。自分は四十の手習いとして、MBAにチャレンジし、昨年12月になんとか卒業。

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自己紹介

まずは簡単に経歴を紹介します。大学を卒業後、外資系コンサルティングファームに6年間勤務。様々な失敗と成功と今でいえば超ブラックな労働環境を走り抜け、ある日ふとキャリアが行き詰まったと気が付く。クライアントであった欧州系のメーカーに経営企画、新規事業担当として転職。ここでも色んな失敗を繰り返しながらも7年目にそろそろ次を考えたいという気持ち湧き上がってくる。その後、今の会社である米系のメーカーにマーケとして転職。3年の東京勤務の後アメリカ本社への異動が実現し、家族とともにカリフ

    • 子供の英語教育を考える その1

      カリフォルニアに来て3年が経った。英語が全くできなかった6歳の息子も9歳になり、今では普通に英語をしゃべっている。前にも書いたが発音はもうネイティブそのものだし、私が聞き取れないものも時には聞き取れる。アメリカ育ちのアメリカ人の子供と比べるとまだ劣るけど、よくキャッチアップしたと思う。 半面、日本語の能力が日本で育った日本人の子に比べるとかなり劣っている。ということで海外で一時的に子供を育てる日本人家庭はみんなこの問題にぶつかる。 それは「英語はアメリカ人に負けるし、日本

      • 英語と子供と辞書とランチ (その4)

        いよいよランチについて書いておきたい。純ジャパニーズな私がカリフォルニアで、働いて2年半。アメリカで仕事をしていなくても役立つと思うし、新しい話ではないかもしれないが、実体験なので、サンプルの一つにでもなれば幸いです。 あれはアメリカに移籍して初めてのHRのマネジメントとミーティングだった。彼は私に仕事の話はほとんどせずに「ランチをできるだけ色んな人と食べて」とだけお願いしてきた。「さあ、アメリカでの仕事を頑張るぞ!」と意気込んでいた私はすこし拍子抜けした。ネットワーキング

        • 英語と子供と辞書とランチ (その3)

          英語学習で避けては通れないのが辞書を引くということだ。ここで辞書に対する考えや方針を整理しておきたい。 私は携帯の辞書アプリを使っていて、携帯のアプリで一番使うものだと思う。使っている辞書は3つで、Wisdom (英和と和英)、Oxford Dictionary of English(英英)と英辞郎(英和と和英)である。よく使うのがWisdomとOxfordで、Wisdomに載っていない単語を英辞郎で引いている。 「辞書は英和はだめ、英英を使わないと。英語を英語で覚えない

        • 固定された記事

        自己紹介

          今こそLocus of control

          ビジネススクール(IMD)で学んだことの一つにLocus of controlがある。思い通りにいかないときや、チャレンジへのエネルギーが出てこないとき、自分の今までとこれからを考えるときに非常に役立つので、今日はLocus of controlについて書いてみる。 Locus of controlとは「コントロールの所在」のことである。これは言ってしまえば「自分の運命をコントロールするものが自分の内にあるのか、自分の外にあるのか」ということである。例えば、テストに受からな

          今こそLocus of control

          英語と子供と辞書とランチ (その2)

          アメリカに来て2年半、もうすぐ9歳の子供の英語力は読解やリスニングに関しては、アメリカ生まれの同い年の子供と比べるとやや劣るくらいである。単語力も読解力も子供のそれで、まだまだ単語力も文章力も非常に拙い。例えば昨日は「Valuable」という単語の意味を聞かれて、ああそれは「値段が高いもの、大切なものとかいういみだね」と答えた。アメリカの小学校3年生の英語はこんな程度だ。私がValuableという単語に出会ったのはたぶん高校1年くらいだろうか。私の時代は中一から英語を勉強した

          英語と子供と辞書とランチ (その2)

          英語と子供と辞書とランチ (その1)

          アメリカに来て2年半が経過した。思えばあの日、家内と6歳と2歳の息子を連れて、東京からアメリカに来たのは私たちの人生にとって大きな転換点であった。私と家内は当時から英語で何とか意思疎通ができたが、6歳の長男も2歳の次男も全く英語はできなかった。長男は地元の学校へ、次男はせっかく日本語を話し始めたからということで日本語の幼稚園にいかせることにした。あれから2年半、私は相変わらず「もっと英語ができれば」と思い、少しずつ英語を勉強している。長男も地元の小学校で頑張っている。今日は6

          英語と子供と辞書とランチ (その1)

          英語、英語、英語、え、い、ご (その2)

          というわけで、英語からは逃れられない。であるならば英語をやってしまったほうがいい。ここで、もう一度英語を含めた国際的なビジネススキルについてマクロに考えてみたい。日本の投資による、日本人のための、日本人だけが働くビジネスであれば日本語だけで大丈夫だ。むしろ日本の奥深さを極めた方がいいだろう。ただ、ビジネスを考えると日本以外も含めて行動したほうが、オプションが広がる。というわけで、投資も市場も、サプライチェーンも人材も企業は世界に向かって出ていく。逆に海外の企業も日本にも足場を

          英語、英語、英語、え、い、ご (その2)

          英語、英語、英語、え、い、ご (その1)

          アメリカで英語で仕事をして2年半、今ドラゴンボールのシェンロンに何か頼めるのなら、英語力を上げてくださいと言いたい。それくらい英語力って自分の中ではボトルネックで、「もう少し英語力があればこんなこともできるし、こんなリーダーシップも発揮できるのに」といつも悩んでいる、唯一、最も改善したいスキル。日本人でインターナショナルビジネスパーソンを目指す人にとって、一番悩ましいスキル。今日はそんな英語について考えてみたい。 自分は2年半前にアメリカに来るまでは留学経験もなく、純ジャパ

          英語、英語、英語、え、い、ご (その1)

          IMD EMBAを卒業してみて (その2)

          こんなに忙しく、大変なんだけど、不思議なことに勉強は楽しかった。一つには学校に対する信頼がある。教授たちやコースディレクターもアカデミックな能力はもちろん、リーダーとしても、教育者としても素晴らしく、人として尊敬できる人達ばかりだった。学ぶ姿勢さえ持っていれば、IMDは後押ししてくれるだろうと信じていた。実際プログラムが始まる前にIMDは「REDOはもう一度学ぶチャンスなので、しっかり活かしてください。みんなが成長できると信じて、REDOをつけています」と言われた。本当に授業

          IMD EMBAを卒業してみて (その2)

          IMD EMBAを卒業してみて (その1)

          Noteに書くのに時間がたってしまったが、長かったIMDのEMBA(Executive MBA)も昨年の12月7日に終わった。EMBAでの経験と感想を簡単にまとめておきたい。 IMDのプログラムは想像以上に厳しかった。高い授業料を払っているし、Participantは(IMDでは生徒のことを、ともにプログラムを作っていくパートナーの意を込めてParticipantと呼ぶ)学校にとってはお客さんでもあるので、「まあ、適当にやっても卒業はできるでしょう」くらいにたかをくくってい

          IMD EMBAを卒業してみて (その1)

          EMBAでペルーに行く

          私が現在やっているスイスのビジネススクールIMDのExecutive MBAプログラムには全部で9週間のFace to faceのプログラムがある。スイスでは3週間のプログラムが1回と、1週間のプログラムが3回組まれている。合計6週間スイスで授業を受けることになる。それとは別に1週間のプログラムを3つ、世界のいくつかの都市で行われるプログラムから選んで参加しなければならない。私の場合はシリコンバレー、深セン、そしてペルーになった。 世界を知るという目的のもと、IMDの教授が

          EMBAでペルーに行く

          EMBAの始め方

          色々書いてきましたが、それでも学び直しで「もう40歳だし、今さらMBAはちょっと、、、でも経営やリーダーシップの勉強がしたい」という人はExecutive MBA(EMBA)を始めてはどうでしょうか? なお、以前書きましたが中年の学び直しはおすすめです。でもMBAにこだわる必要はありません。何でもいいと思います。 そのうえで、EMBAに興味がある方のために、私の経験を踏まえてEMBAの始め方を書いておきます。 その1:「EMBAに行きたいかも」という直感が正しいのかを色

          EMBAの始め方

          I think、、、といってみよう

          私は仕事でも、また今の学校でも海外の人たちとよくミーティングをする。会社はアメリカの会社なので、日本人は私だけ。また今の学校はクラスメートは世界から集まっているけどみんな英語が不自由なく話せるので自分が英語力では一番ハンデがある中で参加している。 こういう英語の会議に自分以外の日本人が参加することがあるのだが一言も発さないケースがある。本当に一言も発さないのでビックリする。人によっては目をつぶって腕組みをしてじっと聞いていたり、「こっちに話しかけないで」というオーラを出しな

          I think、、、といってみよう

          MBAって必要なの? その3

          というわけで、MBAによるキャリアチェンジを必要としないのであれば、MBAは別にとってもとらなくてもいいと思う。よって必要ない。もし仕事の波がきていれば、仕事にフォーカスするのが一番だ。もし子供との時間を尊いと思う心の声が聞こえるのであれば、素直にそれに従うのが良いと思う。確かにEducation paysだが、今の仕事もpaysだし、子供との時間もpays、晩御飯の準備だってpaysだ。短絡的にMBAのためにこういうことをおざなりにしちゃだめだ。 もっといえば、コンサルで

          MBAって必要なの? その3

          MBAって必要なの? その2

          Education paysはシンプルだけど私がExecutive MBAにチャレンジするのを後押しした言葉だ。これは単にMBAはリターンが良いですよということではない。まずEducationはMBAだけを指すのではない。学ぶこと、教育をうけること、という意味だ。次にpaysも単にお金ではなく、報われるという意味で、この報われるというのも色んな意味でとれるし、まあ勉強しておいて後悔することはないんでしょう。それはそうなんでしょう。 でも我々ビジネスパーソンには現実的な制約が

          MBAって必要なの? その2