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エッセイ

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しんたろうのエッセイ
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#エッセイ

谷川俊太郎さんのこと

エッセイ「谷川俊太郎さんのこと」

 谷川俊太郎さんとお会いしたのは確か十七歳の頃だった。通っていた与儀のフリースクールの講師が、講演会に来てもらおうと思い立ち連絡したところ、すんなりOKを貰ったのだそう。当日、ビル二階にあるスクールの階段をはげた頭のオジサマが上がってきたので「あ、屋良さんが来た」と思ったら(当時ジャズピアニストの屋良文雄さんがスクールの音楽講師を務めていた)、そのはげたオジサマ

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一〇号目の回顧

エッセイ「一〇号目の回顧」

 はやいもので当、小文芸誌「霓」も今号で一〇号目となった。一年に二冊というペースでやってきたので、五年も経てばなるほど一〇号となるわけである。その節目ということで、五年前に小文芸誌「霓」を立上げた時のこと等をツラツラと記そうと思う。

 二〇一二年、沖縄市にて沖縄初となるレインボーパレードが開催され、それにフライヤーデザインやパフォーマンスで関わった私も当日行進に参加

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ビールの小話

エッセイ「ビールの小話」

 何を隠そう私はビール党である。「アンタってホントにビール好きよね。ボトルキープもしないでずっとビールばっかり飲んでるのアンタくらいよ」とゲイバーのママさん数人に言われた事がある。「ビールって炭酸だからお腹が張るじゃないですか。一日でよくそんなに飲めますね。真似できません」と飲み友達数人にも言われた事がある。そんな私である。
 そんな私は毎年の暮れにひとりで北海道旅行に

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トイレの便座問題

エッセイ「トイレの便座問題」

「お手洗いが女性優先な喫茶店」と評判の喫茶店へ行ってみると、2つあるトイレのうち1つは女性専用、もう1つは男女兼用だったという経験がある。それとは逆に、ゲイの経営者のやっているゲイフレンドリーと評判の居酒屋へ行ってみると、2つあるトイレのうち1つは男性専用でもう1つは男女兼用だった。そのトイレを見た知人が「この店のトイレは男性優先的だ」と評していた。私としては、どれ

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