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人生で初めて0からWEBサービスを作った話

こんにちは。明治大学を卒業して、「世界一男女をくっつける会社になる。」をミッションに掲げるスタートアップに新卒第一号で入社した清水晋太朗(@shintaro_smz)です。

大学1年生の頃から入社し、3年生の時に立ち上げた「ヒトオシ」を「自分の手でもっとグロースさせたい!」という思いがあって、

社員数4人のスタートアップにインターンのまま入社を決めるという、“普通の就職活動”しない僕に勘当して、大学4年生の学費・仕送りをストップした親の反対を押し通して、(今はむしろ応援してもらって仲良しです)

会社史上「初の新卒採用」で入社しました。

そして昨日3月31日学生最後の仕事として、初のプロダクトマネージャーを務めたWEBサービスをリリースしました!🎉

このnoteでは、なぜ新卒でスタートアップを選んだのか、女性比率95%の事業部で人生初のプロダクトマネージャーを務めたWEBサービスの葛藤を綴りました。

真ん中のトナカイが僕。
ヒトオシのメンバーと一緒に。

なぜ、新卒でスタートアップを選んだのか

4年前、人生で1番の挫折を味わいます。1年浪人生活を経た結果、第1志望にしていた東京大学に「0.4点」足りず不合格となりました。そして、滑り止めだったはずの早慶にもご縁がなく、明治大学に進学します。

高校生までの人生、中部地方No.1の進学校「東海中学・高校」に通い、部活ではオーケストラ部に所属して、1,800人の聴衆の前で指揮者を務めるという超花形の人生を送ってきた僕は、ベジータと同じくらい過剰な自信とプライドの持ち主となっていました。

愛知芸術劇場にて1,800人の聴衆の前にコンサート全曲指揮した後の僕

中高時代の恩師には演奏会が終わった後、「人生史上最高の瞬間をこれにしないように」という喝の言葉をもらっていたものの、ぶっちゃけこれ以上の良い瞬間が今後訪れるのであろうかというのを感じていました。

大学生活が始まっても、特段学校の授業にはやる気も出ず、基本家のベットでゴロゴロ状態。そんな中、当時YouTubeを見まくった中で、目に入った競馬にハマっていきます。

当時は、京王線沿いに住んでいたので、府中で開催の時は東京競馬場に足を運び、府中開催がない時は新宿のWINSに入り浸る、みたいな生活。

これはこれで、超堕落生活ながらも、アルバイトなしで生計が立てられるくらいには成長していました。(謎の)

上京して1年が経とうとするときに、中高の同級生たちと会う機会がありました。やっぱり、各々の第一志望の大学に通っていた同級生たちの顔は晴れ晴れとしていて、僕は本当は行くのもやめたいくらいの感覚。だけど渋々行ってみたら、みんなこんな自分でも中高の頃と変わりない接し方をしてくれている。

そんな彼らの姿を見て、「大学受験では負けたかもしれないけど、今後ずっと負け続けるのはやだな。」「自分も少しは世の中の役に立つ面白いことをしたいな。」と思います。

世の中に役に立つ面白いことで自分は何をできるのか、と考えたときにあった選択肢の1つが「会社で働いてみよう。インターンをして世の中の大人たちがどのように仕事しているのかを見てみよう」というのでした。

そこから縁があって、入社したのが今日新卒として入る「Parasol⛱」。

インターンで知った社会人の世界

最初の仕事は、恋愛メディア「マッチアップ」でのライター業務でした。ネットサーフィンが小学生の頃から大好きで、地元の岐阜のど田舎の小学生では珍しく自分のパソコンを持っていたのですが、インターネットの世界でどのようにお金が流れていて、ビジネスが成り立っているのかは全くの無知。すごく新鮮な世界でした。

そして、当時は20名ほどインターンとして同じ大学生が働いていました。とにかくみんな自分のやりたいことに一生懸命でキラキラしていました。

そんな中でも、際立ってキラキラしていたのは、起業を目指して週7日フル稼働で働いていた高橋さんです。(今はプライシングスタジオ社のCEO)

今日の門出を祝いに来てくれた高橋さんと上司の早紀さん

そんな高橋さんは、死んだ魚の目をしていた僕に対して、「おまえ、もっと死ぬほど頑張れ!」と…。そんな憧れの存在兼、逆に高橋さんくらい頑張ったら自分もこうなれるのかなという身近さから、まずは一旦言われたことは全部やって超働くというのをしました。

一旦熱中すると、一途に頑張るタイプだった僕はそれからがむしゃらに働き、ライターを頑張ったのち、婚活メディアの編集長をしてマネジメントを学んだり、YouTubeメディアを0から立ち上げをして約半年で1万人チャンネル登録を達成したり、色々な経験をさせていただきました。

また、憧れ兼元上司だった高橋さんが会社を立ち上げた時は、メディア事業のお手伝いとかもしてました。その時に立ち上げたプライシングメディア「PRICEHACK」も僕にとってとても良い経験でした。

そんな感じで充実した大学2年生・3年生をを送り、そして、大学4年生の時に婚活サービス「ヒトオシ」を早紀さんと一緒に立ち上げました。

まず、入社を決めるまでに至った、1年かけて作り上げてきた「ヒトオシ」とはどのようなサービスかについて説明させてください。

ヒトオシとは

ヒトオシは、専属マッチングプランナーが、オンラインで1時間程度の面談をもとに、結婚観や価値観、人となりを見ながら、「この人とこの人、会ってみたら上手くいくんじゃない?」というお相手を1人ずつ選び、お見合いをセッティングさせていただくサービスです。

簡単にいうと、クラスメイトやご近所さんに1人はいたような、知人や友達同士を紹介して、恋人にさせちゃうキューピッド、を完全オンラインでおこなう婚活サービスです。

ヒトオシでの活動の流れ

詳しくはヒトオシ代表の伊藤さんがサービスを開始した時のnoteをご覧ください。

ヒトオシの公式サイトはこちら

ヒトオシでやった最初の仕事

ヒトオシのサービスの開始当初(2022年1月)は、既存サービスに乗っかりまくって、顧客管理をスプレッドシート・お相手紹介のプロフィールはnotion・面談やオンラインデートはzoomでとりあえずやってみようという状況でした。

最初に行った業務としては、まずはヒトオシというサービスが円滑に会員様に提供できるような仕組みを作りと、裏方でヒトオシを支える事務局の組織作りからでした。

この時は、毎日まずはサービス提供が滞りがないように現場のオペレーションを回しながら、サービス提供時間が終わると今度は今自分がやっている作業が組織としてできるように、マニュアル作り…という日々が続いておりました。

ただサービスを開始して、10日後思わぬ反響を呼び、なんと200名を超える申し込みがありました。予期せぬ反響に社内では嬉し涙。

どれだけ人力で頑張ってもこれ以上、会員の皆様に提供する上で、管理しきれない…😭という問題に直面します。

そこで顧客管理データベースとして、Salesforceを導入しました。伊藤さんから出された課題は2週間で運用に乗るくらいまでに作って!と。それまでExcelなどの業務はできていたものの、データベースを作るのは初めて。

Salesforceの担当者に0から教えてもらいながら、なんとか死に物狂いで作ったものの、流石の2週間は無茶振りすぎ。

無茶振りに応えなければ、このサービスは「サービス提供ができないためにクローズ」となりかねない状況でした。

そんな中、激動の昨年の3月は、サービス提供のオペレーション・マニュアル作り・Salesforceの制作・今までのデータをSalesforceに入れるためのデータクレンジングをほぼ1人でやったため、34連勤(3/1〜4/3まで)。

僕の古巣のインターン先であり、当時シェアオフィスをしていた高橋さん率いるプライシングスタジオ社の元上司たちには、「清水、今何連勤?」と感心される毎日でした(笑)

ヒトオシに本格的をやり始めてから、今までで3400時間ほど働いていたみたいです(笑)

浪人時代の勉強するために「長時間椅子に座る」という経験は今にいきてるなと感じます

Salesforceを導入してからは社内運用に乗せるためにマッチングプランナー・事務局にツールの利用方法を教える社内カスタマーサクセスのような仕事をしてました。

Salesforceでの交際ステータスの管理
※上記は実際の会員さんではないデモ画面です

次なる試練

スプレッドシートがSalesforceになって、ようやく裏方も軌道には乗ったものの、それが最初の1歩。もっと自動化したほうが効率良いよね、月2名の紹介を滞りなくするタスクもSalesforceで管理した方が良いよね、などの案も出てきました。ただこの時点でエンジニアではなかった僕は、どうしたら運用もできて、かつ正確なものを自動で作れるかがわかりませんでした。

そこで伊藤さんの昔の職場の先輩にお声掛けいただき、Salesforceを利用した業務改善のコンサルをしていただきました。

「月に2名のご紹介」というサブスクリプション契約の中、抜け漏れなく運用するために色々と議論して、深夜4時までMTGをしていたゴールデンウィーク初日は今でも忘れません。(つらかった😭)

ここで初めてノーコードで自動化のフローを作成したりするのも自分でできるようになっていき、今のヒトオシの礎ができました。また、その他にも今後の規模拡大に向けた社内のセキュリティ強化などを学びました。

Salesforceを活用した話に関しては、また別にnoteを書きたいと思います。

また試練!次は、「開発?」「プロダクトマネージャー?」

社内のメンバーも増え、昨年の7月頃には僕が現場でオペレーションを回さなくても、会員さまに対してのサービス提供が滞りなくなるほどの組織に成長していました。

そこで次なる課題として、「会員向けのWEBサービスを作りたい!」という声が上がりました。これまでのヒトオシでは、会員さまとの接点がLINEのみのため、お見合いの状況(日時やお相手の情報など)やご契約状況などに関しては、メッセージで対応するしかできませんでした。

「Salesforceを作りきった清水くんならできる!」と伊藤さんに言われたもののまたもや無茶振り。そもそもエンジニアが社内にいない、という状況から始まりだったので、エンジニアのメンバーを採用で探してもらっている間に僕はどういうサービスがあったら良いかの妄想から。

弊社「恋愛婚活ラボ」調べのオンライン婚活の悩み

単なる妄想だけでは、いいサービスは考え抜けないと思い、世の中の婚活男女の事実を知るために、「恋愛婚活ラボ」にも頼み、世の中の婚活男女はどういったところに不があるのかも調査してもらいました。

デザイナーと一緒に考えた図

そして、開発チームができたあとは、0からどういう順序で作っていくとWEBサービスができるのかというところから教えていただきました。

最初は、プログラム言語の種類も「カスタマージャーニーマップ」も「ワイヤーフレーム」も「要件定義」もどれも初耳の単語です。1つずつ勉強しながら、メンバーに支えられながらでした。

ヒトオシのカスタマージャーニマップ

世の中の今まで普段使いしていたWEBサービスはこれが全て行われているのか、と驚愕しながら、1つ1つ作り上げていくのを実感していました。

ただ、裏側のデータベースを1人で作り上げたので、どうしたらどう表示されるかというロジック面だけは、社内で1番自分が理解しているという自負があったので、ここまで辿り着けた気がします。

今回リリースした機能とプロダクトに載せた想い

色々巡りに巡ってようやく会員の皆様に使っていただけるWEBサービスを今回リリースすることができました。

今回のリリースでは、以下の機能を実装いたしました。

1.ご紹介一覧
2.お相手の紹介文詳細
3.登録情報(ご契約状況・基本情報)
4.担当マッチングプランナーの紹介

1.お見合い(顔合わせ)の状況が一目でわかるご紹介一覧

ホーム(ご紹介一覧)

まず最初に会員の皆様にとって、どんな機能があったら良いかというところからの始まりでした。課題は山ほど出るものの、どの機能を優先的に作るかが議題となります。会員の皆様との接点はLINEのみ。そこで1番最優先にしたのがこの一覧機能でした。

顔合わせ予定の画面の下書き

今まで会員さまとの連絡はLINEのメッセージしかなかったため、事務局から会員さまに次のご紹介・お見合いの日程調整などの連絡がくる一方で、マッチングプランナーとのやりとり(婚活に関するお悩み相談など)も混在してくるわけです。

このままでは、新しい出会いを期待しご登録していただいている皆様に不便をかけたままになってしまうという想いからまずは一覧としてお見合いの状況を可視化できる機能を追加しました。

また、今回のリリースの1番の推しポイントは「アイコン」です。

こちらのお相手のアイコンはお相手の生まれの誕生日から由来して、 誕生月の「季節の絵柄⛄️」、 「誕生花🌹」、 「誕生鳥🐥」をモチーフとした絵柄で構成されております。

なぜ、このように誕生日を由来したアイコンを採用したかというと、1番は「マッチングアプリで大勢のユーザが苦戦する写真登録の手間を省きたい」という想いから。

それでも最初は、自分はアイコンをカスタマイズできるような設計などの案も出ますが、「それって写真からアイコンになっただけで、手間なのでは、、?」と話が進んでいきます。

その課題が解決されると、そのあとは一覧に並んだときに、
・ずっと同じ人アイコンだと人との差が出ない?
・色で判別できるようにする?
・でもそれはそれで、色でお相手の印象を変えてしまうのでは??
などなど、本当にそれでいいのかという議論になりました。

色のグラデーションでアイコンの識別を考えた時の図

結果、最終形態で選ばれたのは、「その人の誕生日というパーソナルの部分に紐づいたアイコン」でした。これはチームの中での最高の意思決定だなと自負しております(笑)

これを採用したことにより、
・お見合いで会った時の第一印象を大事にしてもらいたい
・顔写真などの先入観でマッチングプランナーからの紹介を拒まれたくない

という課題にも取り組めたのでした。

これによって、他のマッチングアプリや結婚相談所で活動する際に、「自分では選ばなかったお相手」を第三者目線から紹介してくれるというのを実現しています。

さらに、これによって「お見合いでの話題のきっかけ」もできちゃうというなんとも一石四鳥くらいのアイコンになったのでした。(自画自賛)

2.マッチングプランナーからのお相手のご紹介
お相手のご紹介に関しては、「マッチングプランナーからのお手紙」として会員のみなさまに読んでもらえるようなページに作成しました。

どこか懐かしいプロフィール帳のようなものをイメージしています!

ヒトオシはマッチングプランナーが会員さま1人1人に対して、寄り添って婚活を伴走しています。

お手紙っぽくしたのは、冒頭でも説明した「クラスメイトやご近所さんに1人はいたような、知人や友達同士を紹介して、恋人にさせちゃうキューピッド」を意識したデザインです。

3.その他
その他にも「ご契約状況」「登録情報」「担当マッチングプランナー情報」がわかる機能を追加しました。

今後、ヒトオシでやっていきたいこと

ヒトオシを通じた更なる「婚活体験」を目指して、今後もWEBサービスに機能を追加していきたいと考えています。

・お相手とのデート記録機能
・交際・結婚に向けたロードマップ機能
・お見合いレポート(お相手からのお見合いフィードバック)
・デート場所のご提案機能
・季節・トレンドに応じたイベント機能

といった機能を作っていきたいです。

「人生最大のパートナーを見つける」という婚活というものに対して、ワクワク・ドキドキ感をもった体験ができるよう、「婚活DX」を進めていきます!

そんなヒトオシは会員も一緒に働くメンバーも大募集しています。

▼会員として活動をしてみたいなという方へ
ヒトオシの公式サイトはこちら

▼少しでも一緒に働きたい!サービスを作りたい!と、興味を持った方はこちらまでDMのご連絡ください

https://twitter.com/shintaro_smz

Spacial thanks

一緒にヒトオシWEBサービスを開発したメンバーたち

・芦家 華光さん
・牧野 紗依さん
・神垣 優香さん
・古澤 周作さん
・島田 洋輝さん
・三杉 小百合さん
・湊 敦史さん
・福田 美月さん
・T Sさん

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