身体管理学協会ニュース(2023年10月1日発行)

◉今週のごあいさつ

いよいよ10月ですがどうにも暑い日が続きますね。

なんでも今年は真夏日が90日を超えたとか(汗)

いくら何でも暑い日が多すぎます・・・。

さて、そろそろマラソンシーズン。
今月からはマラソン大会なども開催が増えていくようです。

私も冬に開催されるマラソン大会に2つエントリーしました。

地域の町おこしを楽しみながら走りたいと思います。

◉身体管理指導士®養成講座

現在、次回の開催日程や方法について調整中です。

詳しい内容が決まり次第、こちらのnoteおよびホームページ等でお伝えしていきます。

◉内科系身体管理の視点
【第35回:「感覚を通じて様々な情報を得ている」】


こんにちは、理事の神谷です。

このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。

人間の体には面白いことに、様々な感覚が存在しています。

痛みを感じたり温度を感じたり、自分の腕やアリの位置がどこにあるかを感じたり、重さを感じたり。

他にもおなかが空いた、トイレに行きたい、喉が渇いた・・・などなど様々な感覚が存在しています。

これらのことは普段の生活の中で何気なくその情報を感じ取っています。例えばこの中のどれかの感覚がもし自分に感じられなくなってしまったとしたら・・・と考えたことはあるでしょうか?

それを具体的に考えてみると、何だかとても不自由な感じを想像するのではないかと思います。

例えば動かした腕の位置というのは、多くの方が「分かる」と思います。

「そんなのは当たり前」と思われるかもしれませんが、現実的に脳卒中の後遺症などで感覚に関する障害が残ると、「自分の腕がどう動いているかが分からなくなる」という症状が出る方がいらっしゃいます。

また、重さを感じたり動いていることを感じたり、体に抵抗が加わっていることを感じたり、振動を感じたり。

皆さんが当たり前のように感じていることというのは、不思議なものですが感覚によるものです。

上記の例はごく一部。深部感覚と言います。

関節がどのくらい動いているのか、そこにどの程度の抵抗が加わっているのか、どの程度の力を出せば良いのか。

それらをスムーズに行うためにも感覚はとても重要な役割を果たしています。

このように、感覚を通じて体は様々な情報を得て、またそれを統合・処理して身体を動かしています。

感覚に影響してしまう病気を患ってしまった場合、体が動かしにくくなってしまったり意図とは違う動きをしてしまったりということが起こります。

出来るだけそのような状況を予防するためにも、日々の身体管理は大変重要ですし、予防のために必要なことをしっかりとお伝えすることが出来る私たちでありたいですね。

◉編集後記

今回の「内科系身体管理」では神経のお話でした。

私は以前に少々神経の病気を患いまして、余計にこのことの重要性を感じています。

「神経が障害されるととても不便」

私はとある運動神経の一部が障害された結果、「思ったように動かない!」と言うことを身をもって感じることが出来ました。

それまで神経麻痺等の患者さんの指導は何例も担当させていただきましたが、自分の意思で動かせない感覚を理解することは当然のことながら出来ていませんでした。

このように書くと「では麻痺がある人の理解をするためには自分が麻痺を患わなくてはならないではないか」というようなことを言われそうですが、そういうことを言いたいのではなく、自分の体に起こったことも学び・向上の材料にすることが出来るということをお伝えしたいのです。

身体管理に携わる中で、やはり大事なのは「予防」であることを強く感じます。

日々の身体管理は欠かせませんね。




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