身体管理学協会ニュース【2024年5月1日発行】

日本身体管理学協会

身体を正しく管理できる人を日本中に増やそう!/日本身体管理学協会事務局

◉今週のごあいさつ

本noteをご覧くださりありがとうございます。

今回は以下の内容でお届けいたします。

・身体管理指導士®養成講座について

・内科系身体管理の視点

・編集後記

◉身体管理指導士®養成講座

3月まで行っておりました養成講座の整理を進めています。

認定試験も終わり、受験者の皆様には順次結果をお知らせしています。

また、同時に認定証やご登録に関する手続きを進めております。

次回の一般向け養成講座は、もうしばらくお待ちください。

ご希望の方はこちらからお問い合わせください。

◉内科系身体管理の視点
【第49回:「動脈、静脈、毛細血管」】


こんにちは、神谷です。

このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。

今回は大事な血管のお話です。

まずは「動脈」についてです。

動脈は、心臓から全身各所の組織に向かう血液の通り道です。

肺で酸素と結合するため、鮮やかな紅色をしています。

また、栄養を体中に運ぶ重要な血管でもあります。

動脈は運動時のエネルギー供給源として特に重要です。

心臓から出て体中に分岐しているおり、有名なものを挙げると「大動脈」「頸動脈」「上腕動脈」「大体動脈」などがあります。

動脈の血管壁は内膜・中膜・外膜の3層構造になっています。このうち内膜は滑らかな血管内皮細胞でおおわれており、血液の流れをスムーズにしています。

運動によって心拍数と血流量、血流速度が上昇すると動脈は拡張し、血流を増加させます。

動脈では、心臓の拍動に合わせて血管が拡がったり縮んだりして全身へ血液を送り、継続的な血流を作っています。

いわゆる「動脈硬化症」はこの動脈の血管壁が脂質などの蓄積で厚くなり、硬化してしまうことを言います

次に「静脈」についてです。

静脈は、身体各所から心臓に戻る血液を運ぶ血管です。酸素を失った血液や老廃物を運びます。

心臓に送られたのち、肺に送られて酸素をたくさん含むようになります。

血液全体の約65%程度が静脈に存在すると考えられています。

つまりは血液を溜める働きがあるのですね。

一般的には静脈は動脈よりも血圧が低く、血管壁が薄くなっています。

また、場所によっては静脈弁と呼ばれる逆流防止のための弁があり、心臓に向かって流れるようになっています。

この弁は静脈周囲の骨格筋の働きの助けを得ており、骨格筋が収縮すると静脈は圧迫され、血液が心臓の方に押しやられます。

これを筋ポンプ作用と言います。

最後は毛細血管についてです。

毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ細い血管で、体中の細胞に酸素や栄養を供給します。

運動時、毛細血管は拡張して血液を細胞に送り込みます。

この過程で酸素と栄養が細胞に行き渡り、老廃物が排出されます。トレーニングを行うことで骨格筋の毛細血管の密度が高まります。

毛細血管密度と血圧の関係が指摘されており、高血圧を予防するためには毛細血管をより健康に発達させておくことが重要と考えられます。

毛細血管をより良く発達させるためにも、一定の頻度での運動が欠かせませんね。

◉編集後記

あっという間に4月が過ぎ、5月に入りました。

「あれ?もう夏?」と感じるような暑いがあり、体を慣らしておかないといけないなと思っている次第です。

私の暑さへの馴化方法は、暑い日に水分補給をしっかりとしながら無理の無い範囲で運動をするようにしています。

汗をしっかりとかき、暑さに慣らしていくイメージです。

元気にこれからの季節を乗り切りたいですね!


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