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【読書感想文】SDGs入門


今自分の中で、最も関心の高いトピックがSDGsです。

SDGsは自分だけでなく、今の世の中全体で大きなテーマになっている事だけれど、とても壮大なテーマであるし、自分の中で腹落ちさせて言語化するにはまだまだ情報量が足りなかったので、気になる関連書籍はどんどん手に取っていきたいなと思っています。


そしてその1冊目としてこの本は、とても分かりやすく読み応えのある内容でした。そしてその中でも、自分の中で印象に残ったテーマを3つ選出しました。





・「SDGs」 への達成は、誰が進めているのか


SDGsの17の目標、169のターゲットが2015年より設定されていますが、そもそもこれって誰が、誰のために設定したものなのでしょうか。

一言で言うと、SDGsは、2030年を目標とした全世界共通の、持続可能な成長戦略を指します。

そしてこの目標は国が、会社が、人々がそれぞれに自分事として捉え、働きかけていかなくてはならないものだと提言しました。


国連がやっていることではなく、皆それぞれの事であるのだから、国や企業も動いているんだという意識が大切です。そしてその活動を積極的に行う企業・民間には、「ジャパンSDGsアワード」という章を設け、取り組みを推薦しているのだとか。

たしかに、こんな風に取り組みを認められる場があるというのは、皆が1つのゴールに向かっていく中でとても大事な事だと感じました。





・SDGsウォッシュへの注意


これは意外な発想でした。

かいつまんで言うと、新たに浮かんだ良さげなアイディアほど、マイナスイメージが付かないように注意しないといけないよ、という事。

多くの人がご存知の通り、このSDGsには17の目標があります。
この目標は、1つが達成されれば良いというものではなく、17つを1つのセットとして考えなくてはならないのです。

1つの目標に貢献していると言えど、その他のゴールの事を全く考えられていないという事態にならないよう、新たなアイディアほど気を配らなくてはなりません。

それを、表向きは良い事のように見せ、裏ではオフィシャルに出せない事情をはらんでいるという意味の「ウォッシュ」という言葉を取り、SDGsウォッシュと名付けています。


それを避けるためには、反芻するようだけれどSDGsのゴール17個を1つのものとしてとらえる事。そしてそれに向け「やること」「やらないこと」の双方を考えていく事が重要です。




・実際のSDGsへの取り組みテーマ
~持続可能な消費を探る~


実際の取り組みのテーマでは、分野に分けて事例をお話していたのですが、その中でも私が一番読んでいて熱量が高かったのは消費に関する事。
消費は一番身近であり、自分事として捉えやすいですからね。
以前からエシカル消費という分野にはとても興味がありました。

この分野では、単なる好き勝手な消費をするのではなく、持続可能(サステナブル)な消費をしましょうという取り組みを進めています。


持続可能な消費形態とは、

1、製品や販売される過程だけでなく、消費や最終的な廃棄処分に至るまで、一つの製品やサービスが地球環境や人、地域社会に与える影響に目を向けましょう。

2、その上で、府の影響がより少なく、制の影響をより強くもたらすような製品やサービスを積極的に選んで購入しましょう

3、購入したものを無駄なく消費し、適切に破棄しましょう。


という意味が含まれています。いわゆる最近よく聞くエシカル消費ですね。


エシカル消費の例としては、

・地産地消
・復興支援や障碍者支援につながる
・リサイクル素材を利用している などがあります。

少しでも購買の意識を変えるだけで、目標達成にぐっと近づくことが出来る事の1つです。



地球や環境、周りの人にとってプラスになる事はもちろん、それを行動する自分自身にも何らかのメリットを感じて、このように環境やすべての人において好い活動が出来ると良いなと改めて感じる本でした。



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