なぜ正義を絶対視してしまうのか?

正義とは。
自分に不都合なことを悪とみなして考えずに済ませるための思考節約システム。

そもそも「正義」の字面が妙。
義という字は、義足や義手という言葉からわかるように、「かりそめの」という意味でもある。つまり、仮説。「正しい仮説」ってなんじゃらホイ。

人間は、自分たちが作り出した「虚構」を重視する不思議な生き物であるらしい。お金とか法律とか、本来地球には実在しなかった「虚構」を生み出し、だけどその約束事を必ず守ろうとする。「義」という仮りそめのものも重視してしまうのは、人間のそうした特性から生まれるものなのかもしれない。

正義という仮りそめのものを絶対正しいものと捉えてしまうのは、「虚構」を実在のものとして捉えてしまう人間の特性によるのかもしれない。この特性は、人間が群れとして秩序ある動きを実現する上でとても重要な性質でもあるのだけど、観察力を損なうという欠点もある。そのバランスをとる必要がある。

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