親との同居と少婚問題

少子化対策に5千億円を上積みして、3兆5千億円を支出するという。他の人もコメントしているけれど、本当に少子化対策と言えるところにこの資金が投入されるのか?という疑問はある。これまでの施策も失敗続きだったわけだし。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd189d21e96b078808eb7b2d2803e536d50809f1

結婚相談所「結婚物語」の仲人Tさんによると、男性が親と同居している場合、結婚へのハードルはかなり上がるのだという。ところがこの記事にもあるように、今の若い人は少なからず親と同居しているのだという。原因は低賃金で、とても一人暮らしできないから。
https://imidas.jp/mikata/?article_id=l-60-032-22-07-g600

この記事によると、20~34歳の総人口に占める、親と同居している若年未婚者の割合は1980年の29.5%から2016年には45.8%に急増しているという。結婚適齢期の人たちの約半数が親と同居している状態。

30~34歳の男性で正規雇用労働者の未婚率が41%なのに対し、非正規雇用の場合は77.7%だという。こうした数字を眺めると、非正規のために収入が低く、一人暮らしが困難なために親と同居し、親と同居しているために結婚が難しくなっている、ということが起きている可能性がある。

もし少子化対策を進めたいのなら、その問題の根っこに当たる、若者の低賃金問題に手をつけないといけない、ということになる。結婚適齢期の時期くらいは一人暮らしを体験できる程度のゆとりがないと、結婚は難しく、当然少子化も止まらない、ということなのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?