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AISTS スポーツマネジメント留学の出願エッセーの仕上げ方 (合格サンプル掲載)

今回のnoteでは、留学の出願にあたって多くの時間を割いた出願エッセイについてです。2021年春先から学校やプログラムを調べはじめ、悩んだ末にAISTSとLiverpoll 大学院Football Industry MBAへ出願しました。

その2校からオファーをもらえたエッセイと推薦状を後半の有料部分として掲載しております。少しでもスポーツ分野のマスター留学を考えている方の参考になれば幸いです。

履歴書や推薦書も大切ですが、出願で一番大事になるのがエッセイだと思います。エッセイはモチベーションレターと呼ばれたりパーソナルステイトメントと呼ばれることもありますが、求められているものは同じだと思います。留学経験がなく英語のレターやエッセイに慣れていなかった自分にとっては、何から手を付けていいのか分からないところから作成をスタートしました。

1. AISTSの出願で求められたエッセイと推薦状

AISTSの出願にあたっては、エッセイと推薦状2通が課せられます。

モチベーションレター(以下4つのポイントを2,3ページにまとめる)
1. スポーツが現在直面している課題は何だと考えるか。
2. 何がAISTS出願のモチベーションとなっているか、きっかけとなるものはなにか。
3. プログラム卒業後に進みたい進路の業界や仕事はどんなことを考えているか。あなたがコンタクトを取っている(取ろうとしている)組織・会社の名前も含めて記載してください
4. 留学中の授業料と生活コストはどのように捻出する予定か

推薦状2通の要項
・出願者とはどのような間柄か、関係性の記載
・出願者の強みと弱み、実績とパーソナルバリュー
・推薦者の署名とレターヘッド、連絡先を付記すること

推薦書は職場(サッカークラブ)の上司と大学のゼミ担当教授に依頼しました。ゼロから作ってもらうというよりも、留学意志を説明したうえでレターの内容は自分で作成し、目を通してもらったうえでサインをいただきました。

エッセイも推薦書も、出願先それぞれに完全に異なるものを用意するのは大変な労力になるので、大まかなストーリーは同じ構成として、学校名を入れる部分など一部分を出願校に合わせて作成しました。

2. 作成にあたって初めに行ったこと

まず初めに、どのようなことを書くか考える前に他の留学エッセイがどう書かれているか調べることから始めました。MBA受験にあたってよく紹介されている「大学院留学のためのエッセーと推薦状」を読み込み、合格者の実例を見ながら内容面と英語での良い表現を参考にさせてもらいました。

サンプルを読み漁るなかで、「結論から簡潔にまとめて入っていくこと」「自分がどんな人物で、留学にあたってどんな思いを持っているのか」を印象に残るストーリーとして伝えていることが分かりました。

3. ストーリーの作成

エッセイの作成にあたっては、就職活動をしたときのような自己分析する振り返りから始め、以下のようなポイントでエッセイに盛り込む内容を洗い出していくことから始めました。

・なぜいま留学を通じてスポーツマネジメントを学びたいのか
・スポーツマネジメントといっても幅広いけれど、特に何をテーマにして学びを深めていきたいのか、自分の課題意識は何なのか
・自分のスポーツを仕事にしていく気持ちはどのように醸成されて、30年間のなかでどのように行動してきたのか
・ほかのプログラムではなく、なぜAISTSへ行きたいのか
・プログラムのなかで、自分の経験や得意なところを活かしてどのように貢献できると思うか

スポーツへの情熱やAISTS卒業後になりたい姿についてを、幼少期に経験した長野オリンピックや中南米で感じた国際スポーツイベントの持つ力を中心に構成し自分の体験をベースとしたストーリーにすることでオリジナリティを出しました。

エッセイの要件に挙げられているスポーツ界が直面する課題については、「環境と持続可能性」を取り上げました。このポイントはエッセイの最も大切な要素ではないと思ったため、エッセイのストーリーの中心に置くのではなく、どうしてAISTSで学びどうなっていきたいのかというストーリーにうまく絡める形を取りました。東京五輪に部分的に従事するなかでで自分自身が感じた持続可能性への課題意識や、国際規模のイベント開催に伴う設備のあり方についての考えを、地元で開催された長野五輪から20年経った現在の状況も絡めてストーリーのなかに組み込みました。

4. 校正と最終仕上げ

私は留学エージェントのサービスを使わなかったため、自力でストーリーと英文レターを作り、最終的にはフリーランスの英文レター添削サービスを活用して英文のブラッシュアップや内容面の仕上げを行いました。ココナラに、大学院・MBA受験のエッセイを添削した実績のある方が何人かいらっしゃり、プロフィールや価格を踏まえて信頼できそうな方に依頼しました。

また、エッセイの校正でストーリーの流れを2つのパターンで悩んでいたため校正とは別の方にも客観的にどう感じるかなど改善点を添削していただきました。

5. 執筆時に意識していたこと

エッセイは自分の情熱や気持ちを自由に表現できるよう与えられた出願書類の中でも唯一の場所です。なので、「自分がどんな人間なのかを知ってもらう」ことに大切にしました。

IOCが設立したマスタープログラムなので、国際イベントの持続可能性に疑問を投げかけるような課題意識を書くことを少し迷ったときもありましたが、「これまで国際大会の価値を経験を通して体感しており、これから開催に携わる一員として携われるようにAISTSで学びたい」というストーリー構成だったので問題ないと考え書き上げました。

CVで職歴やこれまでの実績を表現できるので、エッセイでは自分の実績や功績アピールの羅列にならないように注意しました。

6. エッセイサンプル 

ここからは、AISTS, Liverpool大学 Football Industry MBAからオファーをもらうことが出来たエッセイと推薦状をそれぞれ載せております。自分も受験準備をするなかでとても苦労しましたが、これから留学を考える方、受験の準備をされる方の参考となり、役に立つことができれば嬉しく思います。

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