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素早く信頼を得る会話のポイント

今回は、『素早く信頼を得る会話のポイント』という話をさせていただきます。



初対面でいかに信頼関係がつくれるかがその後に大きく響く。
そんな職業、もちろん仕事以外での人間関係でもあります。

素早く信頼関係を築かなければいけない場面があります。

心理カウンセリングではクライエントとの信頼関係をラポールといいます。
初回の面接でこのラポールを築けるかどうかが、その後の面接を進めるうえでとても重要になります。

1回の面接でなるべく素早くラポールを築くことができると良いです。

今回は、心理カウンセリングにおいて信頼関係を素早く築くためのポイントを紹介します。
心理カウンセリング以外の職業や日常の人間関係でも役に立つと思うので、どうぞ参考にしてください。



素早く信頼関係を築くためのポイントは、4つあります。

①笑顔を見せる 
②雑談をする 
③共通点を見つける 
④まず相手を信頼する

この4つを初対面の人との会話中にできると良いです。

それぞれを説明していきます。



①笑顔を見せる

これはあたりまえすぎて説明があまり必要ないと思いますが一応簡単にします。

第一印象というのは大事ですからね。
笑顔を見せている人とぶすっとしている人、どちらの人と仲良くなりたいですか?

趣味趣向はあるかもしれませんが、たいていの人は笑顔の人のほうだと思います。
自分に対して好感を持ってくれていそうですしね。

心理学的には「メラビアンの法則」でも説明ができます。
人が相手に与える印象についての法則で、
見た目などの視覚情報が55%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、話の内容などの言語情報が7%

自分が話す内容に気がとらわれがちですが、
表情、見た目などの視覚情報が最も大きな印象を与えます。

ということなので、笑顔が大事です。


②雑談をする

相手と関係をつくっていくときに何気ない会話、いわゆる雑談というのがあると効果的です。

心理カウンセリングではクライエントの力になるためには、本題の話をしていきたいわけです。
でも
「お困りのことはなんですか?」
「全部話してください」

なんていきなりカウンセラーから話されたら、「うっ」ってなりますよね。

まずはリラックスして話せる雰囲気が大事です。

何気ない話をこの人(カウンセラー)と自然にできている、
一緒に話し合える関係なんだ、とまずは思ってもらえます。

雑談を取り入れましょう。


③共通点を見つける 

初対面の人でも、
「同じ郷里!」
「同じ趣味!」

などの共通点が見つかると、一気にお互いの距離が縮まり、話が盛り上がりますよね。

人間は、自分と似ている、共通点がある人に親近感を抱きます。
これを心理学では、「類似性の法則」といいます。

けっこう強力に働きますので、覚えておくと良いですよ。

共通点を見つけるコツとしては、まずはアバウトにです。
具体的にピンポイントにいきすぎると、相違点が出てきますので。

「スポーツが好きなんですね!私も!」
「映画が好きなんですね!私も!」

このくらいのアバウトさから入り、
「洋画が好きなんですね」
「ヒューマンドラマ系が好きなんですね」
と狭めていって、ピンポイントに合うものを探っていくのが良いです。

会話の中で相手との共通点を見つけましょう。


④まず相手を信頼する

ラポールというのは、カウンセラーとクライエントの相互信頼関係のことです。

クライエントからの一方的な信頼だけでは成立しないのです。
カウンセラーのほうからも信頼してあげないと。

信頼してもらうのは相手が決めることですが、信頼するのは自分が決められることです。

自分のほうが先に相手を信頼しましょう。
すると、相手も自分を信頼してくれるようになります。

心理学的には「返報性の法則」でも説明ができます。
人は他人から何かをしてもらった場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理です。

「助けてもらったから、今度は自分が助けてやらなければ」
「旅行のおみやげもらったから、機会があれば自分もおみやげをあげよう」

好意に対しては好意で返そうとして、
敵意に対しては敵意で返そうとします。

信頼してあげるというのは、好意のほうですよね。
それに対して、信頼という好意で返したくなるということです。

相手を信頼するというのは、たやすいことではありませんが、コツがあります。
相手の良いところを見つけることです。

良いところが見えてくると、好意や信頼を抱きやすくなります。
「こんな誰にも負けない面があるんだ」
「自分が知らない分野の知識に詳しいのか」
「自分で考えて解決する力があるんだね」

初対面で素早く相手の良いところを見つけましょう。
そして、先に信頼してあげましょう。



まとめです。

今回は、『素早く信頼を得る会話のポイント』という話をさせていただきました。

心理カウンセリングでクライエントとの信頼関係(ラポール)を素早く築く4つのポイント。
①笑顔を見せる 
②雑談をする 
③共通点を見つける 
④まず相手を信頼する

このポイントは、心理カウンセラー以外の職業や日常の人間関係でも役に立つと思います。
参考になればと思い、お話しました。



最後までお読みいただきありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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