傾聴で使える簡単で万能な言葉
今回は、傾聴に関する話になります。
相手の話を傾聴する際には、「あなたの話をきちんと聴いていますよ」というメッセージを伝えながら聴く必要があります。
そのことを伝える技術として、相手の話の内容を要約したり、感情を伝え返したりということがなされます。
「○○ということなのですね」
「○○なお気持ちなのですね」
という具合に。
しかし、この技術、結構難しい。
正確に言い表せないこともありますし。
相手が言葉に敏感なら、ズレや違和感を覚えます。
話のテンポが悪くなることも。
そこで正確に言い表さなくてもよく、かつテンポも良い、「あなたの話をきちんと聴いていますよ」というメッセージを伝える言葉を紹介します。
最近私が気に入って、カウンセリング場面で使っている言葉です。
簡単でしかもいろんな話の内容に使える万能は言葉ですので、参考にしてみてください。
傾聴で相手を理解していることを示す言葉。
「そういうことなんですね」
たとえば、このような感じです。
相手:「昨日、○○さんから○○なことを言われて、すごく○○な気持ちになったの。だから今日はとても○○で」
あなた:「そういうことなんですね」
相手:「うん、そうなの。それでね・・・」
所どころで、理解しているという気持ちを込めて、「そういうことなんですね」という言葉を入れることで会話が続いていきます。
簡単じゃないですか。
「そういうこと」が代名詞的に相手の話の内容を言い表してくれるため、要約をしなくても済むのです。
そのため、要約をミスらずにまた話のテンポも悪くならないというわけです。
私はカウンセリングで「この話、安易に要約できないな」とプレッシャーを感じるときにこの言葉を用います。
バリュークリエーションとしては、
「そういうことがあったんですね」
「そうでしたか」
「そうなんだ」
「そう」
「そ」からはじまる言葉です。
相手の話を傾聴する際には、「そ」からはじまる言葉を返すことで、「きちんと話を聴いて理解している」というメッセージを伝えることができます。
良ければ参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師
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