【考察日誌】人間が持つ「社会性」についてのお話
こんばんは、芝本です。
先日、2021年の新語流行語大賞にノミネートされた30語が発表されましたね。ちょっと長くなりますが、知ってると会話の種にちょうど良さそうなので簡単な一覧を載せておきます。
(1)イカゲーム
米国の映像配信会社「ネットフリックス」が9月に配信を開始した韓国のドラマ。
(2)うっせぇわ
2020年10月に配信限定で発表されたAdoの楽曲。
(3)ウマ娘
スマホ・パソコン向けソーシャルゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。
(4)SDGs
Sustainable Development Goalsの略で、持続可能な開発目標のこと。
(5)NFT
ゲームのアイテムや電子的なアート作品などのデジタル情報について、所有権、真正性、唯一性を保証する仕組み。
(6)エペジーーン
東京五輪のフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得したことで話題になった言葉。
(7)推し活
応援活動。もとはアイドルを応援するファンが自身の好きなメンバー(推しメン)を応援する活動を指して用いた言葉。
(8)親ガチャ
親を自分で選べないこと。
(9)カエル愛
東京五輪ボクシング女子フェザー級の金メダリスト入江聖奈選手が、カエル好きだったことに由来。
(10)ゴン攻め/ビッタビタ
東京五輪の新競技「スケートボード」で解説を務めた瀬尻稜プロが発した言葉の数々が話題になった。
(11)ジェンダー平等
国連が採択した「SDGs=持続可能な開発目標」の17目標のうちの1つ。
(12)自宅療養
8月、コロナ陽性患者のうち、重症化リスクが低い陽性者について「自宅療養」とした。
(13)13歳、真夏の大冒険
東京五輪の新競技「スケートボード」で、女子ストリートの西矢椛選手が日本最年少13歳で金メダルを獲得した。
(14)ショータイム
二刀流のロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が登場する際に使われるキャッチフレーズ「イッツ、ショー(翔)タイム!」。
(15)人流
ある場所、時間帯における人出の様子や規模。
(16)スギムライジング
東京パラリンピックの競技「ボッチャ」で金メダルを獲得した杉村英孝選手の得意技。
(17)Z世代
X世代、Y世代に次ぐ、1990年代後半~2000年代生まれの人のこと。
(18)チキータ
卓球のレシーブの際に使われる技術。
(19)チャタンヤラクーサンクー
東京五輪で新競技となった空手の形。
(20)ととのう
サウナと水風呂の交互浴により多幸感を得ることを指す。
(21)フェムテック
女性の抱える心身の健康問題を情報通信技術を利用して解決する仕組み。
(22)副反応
ワクチンを接種すると、免疫ができる以外の反応が起こることの呼び名。
(23)ピクトグラム
新語ではないが、五輪開会式でパントマイムで再現して話題となった競技の絵文字。
(24)変異株
新型コロナウイルスの変異種。感染力の強い「デルタ株」の流行で感染者が増大し、第5波の感染爆発を起こした。
(25)ぼったくり男爵
ワシントン・ポスト紙で紹介された国際オリンピック委員会(IOC)トーマス・バッハ会長の呼び名。
(26)マリトッツォ
イタリア・ローマの伝統菓子。
(27)黙食/マスク会食
コロナ感染防止対策から、黙浴、黙乗などの黙○が話題となった。
(28)ヤングケアラー
家族の介護や世話を担う18歳未満の子どもたち。
(29)リアル二刀流
プロ野球大谷翔平の投打二刀流による活躍の総称。
(30)路上飲み
緊急事態宣言などにより、飲食店が酒類提供禁止の状態になり、路上に集まり飲酒する行為。
オリンピック関連とコロナ関連の言葉が多くノミネートされていますね。
12月の1日に大賞が決まるそうなのでそちらも楽しみです。
流行について話題になっているので、今回はタイトルにある通り流行が生まれる原因の1つである「社会性」について書いていきたいと思います。
流行に関する行動経済学の用語「バンドワゴン効果」については、以前別の記事で紹介しているのでもし良ければ読んでみてください。
分かるようで分からない「社会性」とは
「社会性」という言葉自体は聞いたことがある方も多いと思います。
僕も「なんとなく聞いたことがある」程度だったので、これを期に正確に調べてみました。
1、 集団を作って生活しようとする、人間の根本的性質。
2、 他人との関係など、社会生活を重視する性格。また、社会生活を営む素質・能力。
3、 広く社会に通じる性質。社会生活に関連する度合い。
要するに、「社会生活に関する、性質や性格、素質、能力などなど」って感じですかね。
素質とか能力っていわれると、「社会人なんだからこれぐらいしなさい」みたいな場面が思い浮かんでしまいます。ちょうど、流行語にノミネートされている「うっせぇわ」の歌詞がピッタリ当てはまりますね。
以前も書いた通り、日本は諸外国に比べて「社会性」を大切にする風潮があります。外国では陸続きで多くの民族が存在したため、異なる文化を受け入れることに寛容になったのかもしれませんね。
結果として、海外の個人主義と日本の「社会性」が対比して分かりやすくなり、海外文化が浸透してきた現代で、「うっせぇわ」みたいな痛快な歌が誕生した。みたいな流れを思い浮かべるのも事情通っぽくて面白く感じます。
人間が「社会性」を獲得した背景
人間以外にも集団行動を基本とする動物は沢山います。
サバンナの草食動物やチンパンジー、ゴリラ等は有名ですよね。
特にゴリラなんかは、階級もあるようですし社会性に富んでいると言えるんじゃないでしょうか?
聞いた話だと、猿の集団でも、集団毎に餌の獲得方法や微妙な文化の違いがあるそうなので、人間以外にも流行って存在するのかもしれません。詳しい方がいたらぜひ教えてほしいです。
人間の「社会性」は、縄文時代の辺りから醸成されたそうですね。
オスはその日に食べる獲物を狩りに行き、仲間と連携して獲得する。一方で、メスは村に残り、他のメスと協力して家事などの仕事をこなす。男女ともに協力して物事に取り組むという所から、「社会性」が生まれたんだとか。
特に女性は妊娠すると自分でできることが限られてしまうので、
他者とのコミュニケーションや社会性が秀でているということはよく聞きます。
まとめ
今回は、「社会性」についてさらっとアウトプットしました。
「社会性」って、今までざっくり使ってきましたが、社会生活に対する性格とかだけでなく能力も含まれるのがちょっと意外でした。
人類の進化を振り返った時に、厳しい自然の中で生き抜くために必要だったから「社会性」を獲得した我々ですが、今の時代は自分がやりたいことをやる自由がある程度保証されています。
せっかくなので、社会に求められる何かではなく、自分が求める何かを追いかけてみるのも良いかもしれませんね。
本日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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