見出し画像

【考察日誌】パーソナルトレーニング事業に参入するなら考える必要があること

こんばんは、芝本です。

このnoteでは筋トレと健康についてたくさんの記事を書いてきました。
InstagramやTwitterでも主に筋トレに関しての発信を行っていますが、「まずやってみた」感が強く、このアカウントを通してどこに着地させたいのかがぼんやりしながらも、投稿を継続しています。

そもそも、健康や筋トレは「ヘルスケア業界」に該当します。
今までのヘルスケア業界は、病気を治すことや、高齢者への介護が主な内容でしたが、「少子高齢化」や「医療費の増大」などの社会課題に合わせてヘルスケア業界へのアプローチ方法も多様化しています。

経済産業省が出している資料によると、2025年のヘルスケア業界は33兆円規模にまでなると予想されています。

内訳は大きく分けて、衣食住や予防、運動等の健康保持・増進に働きかけるものが約12.5兆円、患者や要支援・要介護者の生活を支援するものが約20.6兆円とされています。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/bisnessmodel.pdf

そもそも健康とはどういう状態でしょうか。
「健康」とヒトコトに言っても、人によって健康の意味は大きく異なりますよね。個人的には、世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)の一文がとてもしっくりくるので、下記に引用しておきます。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

出典:世界保健機関(WHO)憲章とは

肉体的な健康はもちろんのこと、仕事やプライベートにおいて充足感を感じ、ヒトとの繋がりを通して日常が満ち足りていると感じている状態が健康だと思っています。

そういう観点では、自分はとても健康だなと思っていますが、上記の問いに対して「YES」と答えることができる人はどれだけいるでしょうか。

身体は資本といいますが、肉体的な健康を通して健康寿命を伸ばしていくパーソナルトレーニング事業に参入したいなとひっそりと思っています。そして、そのためのSNSと捉えると繋がったようにも感じています。

では、そもそも日本のフィットネス業界は、現状どのような状況なのでしょうか。

日本のフィットネス業界の現状について

画像1

出典:国際ヘルス・ラケット・スポーツクラブ協会調べ(IHRSA)

上記の表からも分かるように、日本のフィットネスクラブの会員数は約424万人と言われていて、実は日本全体の約3.33%しかいません。さらにフィットネス参加率の国別ランキングは30位です。

世界的に見ても日本のフィットネス参加率は低く、しかも2014-2018年の増減は0.03%増とほぼ横ばいです。その理由は下記の2つだと書かれています。

1、日本は国民皆保険で医療費が3割負担で済むため
2、国土の問題で建築費用が高く、よって月額会費も高くなっているため

特に1つ目の理由に関しては、日本が海外と比べて健康への意識が低くなっている直接的な要因だと言われています。海外では病院に行けば10割負担ですが、日本は3割で済みます。ちょっと不調を感じればすぐに病院に駆け込む日本人と比べて、海外は医療費が高額になるため普段から健康を意識している人が多いということですね。

しかも、日本のフィットネス人口が日本全体の約3.33%にも関わらず、その中の約80%は幽霊会員という事実もあるそうです。。。

たしかに、ボクが通っているジムでも、いついってもトレーニングしている人は同じ人だったりします。つまり、主体的にトレーニングを継続している人は日本全体の約0.6%で、72万人しかいないという計算になりますね。

では、そもそもなぜ幽霊部員が出てくるのでしょうか。その理由は大きく3つあると言われています。

1、時間がない
2、効果が出ない(何をしたらいいのかわからない)
3、仲間がいない

たしかに、全部の理由が強烈に行かない理由になり得ますね(笑)
ただ、「1、時間がない」と「3、仲間がいない」に関しては、コミュニティを作るということで解決しそうな気がします。

というのも、友人に「飲みにいこうよ」って誘われて飲みにいくのであれば、時間はありそうですもんね。その対象を飲み屋からジムに変えることで劇的に健康に繋がっていくのであれば価値を感じる人は多少なりともいると思います。

美味しい料理を食べたいというよりは、飲んで話したいんだと思います。
であればジムでコミュニケーションしてプロテインドリンクを飲めば、ほぼ飲み屋の出来上がり。(※ちょっと、ちゃいますかね。。。)

まあ価値付けは改めて詰めていくとして、いままでたくさんの筋トレや健康に関しての記事を投稿してきましたが、人生100年時代が本格的に到来するので、健康寿命をどれだけ伸ばせるのかは非常に大切な問題になっていくと思っています。もちろん、ここでいう健康寿命とは、上記の3つが満たされている状態を指します。

2022年のフィットネス業界の動向予測にも書かれていますが、これからのフィットネス業界はよりエンゲージメントの高い顧客に対して、付加価値の高い商品やサービスを提供していく必要があります。

優良顧客に対しての顧客満足度を高めていくという考え方は以前の記事でも詳しく書いていますので、興味があればご参照ください。

こうしたファンの方に、提供する商品・サービスとしては、パーソナルトレーニングやリハビリ系プログラム、スモールグループトレーニング、各種スクール、アウトドアフィットネス関連のイベント、クラブインクラブなどのサークルやコミュニティ、プロテインなどのサプリメント、水素水、レンタルウェアやレンタルロッカー、(自宅から参加できる)オンラインフィットネスサービス、ジムの24時間営業化、より付加価値の高い会員種別などがあるだろう。

出典:【フィットネス業界】2021年までの総括と2022年の動向予測

パーソナルトレーニング事業に参入するためには?

まずは、パーソナルトレーニング事業に関わらず、どんな事業においても課題となるのは集客です。パーソナルトレーニング事業はすでに超レッドオーシャンですね。【 パーソナルトレーニング 梅田 】で検索すると、実に多くのパーソナルトレーニングがヒットします。

数あるパーソナルの中から顧客に選んでもらうために、マーケティングの勉強は絶対に必要ですね。特に市場調査や、フレームワークである3C分析や4P分析、SWOT分析などは必須。フレームワークを通して情報を整理して、圧倒的に尖ったペルソナに対してサービスを設計していこうと思います。

また、当然ですが栄養学や解剖学などの知識を常に取り入れていく必要もあります。InstagramなどのSNSを駆使して、取り入れた有益な情報を発信していきながら、パーソナルな部分もブランディングしていく方がいいですね。

さらに個人では限界があるので、今からパーソナルトレーナーや管理栄養士、理学療法士などの繋がりを作ることも必要です。仕事は個人でやるよりもチームで進めていく方が圧倒的に有利なので、今のうちからチームビルディングも大事ですね。

そして、しっかりと今後の動向をチェックすることも非常に大事です。
健康は人々にとってとても身近で興味深い内容だと思うので、トレンドの変化やそれに伴う心理状況の理解に努めることがとても重要ですね。

パーソナルトレーニング事業を進めていく上で根幹になるのが「なぜパーソナルトレーニング事業なのか?」という目的で、上記で挙げた分析をもとにコンセプトやターゲットの選定を行い、それに適した立地や施設、料金設定にできるのか。そして、結局は「人々の健康に貢献したい」という根源的な燃える理由が非常に大切なんだと思います。

個人的にはWHOが定める健康の定義がとてもしっくりときています。
肉体的、精神的、そして社会的に満たされているビジネスパーソンが増えていけばもっと良い世の中になると思います。

コーチングで個人の目標設定を明確にする関わりで精神的な豊かさを満たし、自分のゴール設定に対してチャレンジしている人との繋がりやコミュニティを提供し、そしてパーソナルトレーニング事業を通して肉体的にもサポートしていくことで3つの観点から健康にアプローチできます。

日常の小さな挑戦を積み上げていくからこそ、とんでもないゴールに着実に向かっていけると思うので、これからも少しづつ具体的にしていきたいと思います。

以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?