【読書note】倒産には法則がある?!急成長企業の業績が一気に傾いたケーススタディから考えてみた
こんにちは、芝本です。
筋トレと健康がメインのボクのアカウントですが、たまにこんな感じで読書に関しての記事なども投稿していきます。
今までいろんな記事で働き方に触れてきましたが、これからは個人事業主やフリーランス、法人成りしていくサラリーマンは非常に多くなってくると思います。そして、この流れはどんどん加速していくでしょう。
会社の看板をかなぐり捨て、己の身ひとつで勝負していく働き方を選ぶ人が多くなるということですね。サラリーマンを肯定も否定もしている訳ではなく、世の中の流れはこうなっていくという話です。
人間の理解に努めるとこのような働き方を選択する人が増えるのは当然で、先行きが不透明だからこそ頑張れば頑張るほどにリターンが見込める働き方に魅力を感じる人は多いということですね。
どれだけ頑張ってもリターンにそこまで大きな変化がない場所で頑張ろうとする人が少ないのは、資本主義社会になった現在をみてもよく分かります。
そして、企業が軌道に乗って業績が上がる要因は多々ありますが、業績が落ち込んで倒産に至るケースには法則が存在します。ヒト・モノ・カネのバランスがとても大事なんですね。
さて、では倒産の法則をしっかりと学んでその要因を排除することで、企業の寿命は大幅に伸びていくと考えられますので、上記の書籍を参考にケーススタディをアウトプットしていきます。
約4,000文字の記事になってますので、軽く深呼吸して進んでいただければと思います。
倒産しやすい企業の代表取締役と社員の特徴
経営はヒトと言っても過言ではないですね。
モノ検索からヒト検索に移行していき、消費者は「どんな製品を購入するのか」「どんなサービスを受けるか」ではなく「誰から製品を購入するのか」「誰からサービスを受けるのか」で選ぶようになってきました。
そういう意味では企業の代表や社員の質が問われる時代になってきましたね。上記の書籍に記載されていた倒産しやすい企業の代表や社員の特徴に触れて、自分自身や企業を振り返るきっかけにしてもらえるといいかもです。
いかがでしょうか。
個人的には「数字に弱い」が特にギクっとしたポイントでした。。。特に会計などはほぼ分からずに税理士さんに丸投げしている状況なので、改めて金融の知識も付けていこうと思いました。
とまあこんな感じで、一つの指標としてご自身を見つめ直すきっかけにしていただければと思います。
「ジャパンゲートウェイ」の事例をご紹介
では、実際に倒産をした企業のケーススタディを見ていきます。
聞きなれない企業ですが、化粧品やヘアケア製品の販売代行業者です。
2010年10月に発売されたノンシリコンシャンプー「レヴール」が大ヒットし、「1.5秒に1本売れているノンシリコンシャンプー」のメーカーとして一大ブームを生み出した会社です。
当時の人気若手女優を起用して大々的にCMを流して認知度を向上させたことも爆発的な売り上げの要因になってますね。
2011年5月期に61億円だった売上高は2013年5月期には217億円まで成長して、この頃のシャンプーリンスの販売実績で日本トップ5に入るほどになったそうです。凄いですね。
大ヒットを記録したノンシリコンシャンプー「レヴール」の栄光と衰退をみていきたいと思います。
「レヴール」が大ヒットした3つの理由に関して
シャンプーリンスってすでに飽和しているイメージがあるにもかかわらず、2011年からの約2年間で売上を3倍以上にした「レヴール」は一世を風靡した大ヒット製品といっても間違いありません。大ヒットを記録した理由は下記の3つが挙げられます。
この頃のジャパンゲートウェイは東急ハンズやマツモトキヨシなどの大手小売チェーンを筆頭に、約15,000店舗もの大規模な店舗ネットワークを構築していました。
また、この強力なパイプを生かした情報収集も巧みです。手触りをよくしたり光沢を付けたりするためのコーティング剤であるシリコンが髪にとっては非常に負荷になっていました。
そこで、シャンプー本来の役割である「汚れを落とす」ことに特化して、コーティング剤であるシリコンを配合しないノンシリコンシャンプーが開発されました。広大な店舗ネットワークから消費者の生の声を吸い上げて、マーケットインで商品開発を行う。それが世の中に広く受け入れられたことと、大規模な広告キャンペーンを打ち出して消費者の購買欲を刺激したことも大きな要因ですね。
そんな大ヒット商品である「レヴール」も徐々に翳りが見え始めます。
躍進を続けるノンシリコンシャンプー「レヴール」の売上が2014年を境に下降気味になりますが、それは一体どんな理由だったのでしょうか。。。
「ジャパンゲートウェイ」が倒産に至った3つの理由とは?
右肩上がりだった「レヴール」の2014年5月期の売上は166億円で前年同月比23%ダウンでした。
当時は300億円も視野に入れていただけに、この大幅な売上減の理由はいったいなんだったのでしょうか?
大きく5つの理由が書かれていましたので、それぞれ見ていきます。
上記の書籍の別のケーススタディにも書かれていましたが、キャッシュフローの管理は非常に大事なポイントです。実際に、「1、会社の成長スピードに資金繰りが追い付かなくなること」になり、支払サイトの変更の申し出をした会社への信用不安は瞬く間に業界を駆け巡りました。
さらに、資金繰りが追い付かなかったジャパンゲートウェイは約3億円の所得隠しをしましたが、以前の決算を東京税務署に指摘されて所得隠しが発覚し、約1億円の追加徴税を余儀なくされました。
こうなるとメディアはもちろん黙っていませんね。
今の時代ならSNSの影響力も相まって、そういう良くない噂はあっという間に世間に浸透していきます。
信用面がガタ落ちし、製品やサービスの買い控えが起こります。すると、過剰在庫になり収益の悪化や管理費も余計に掛かり、さらに資金繰りが悪化します。まさに悪循環。そもそも所得隠しをやってしまった内部管理体制も非常にザルで、「2、内部管理体制の強化が後手になること」が経営を傾けるに十分すぎる理由だということですね。
また、業績が向上して一定の規模に達すると経営幹部は報酬を手にするようになります。そうなると「3、経営陣の派手は生活ぶりがステークホルダーの離反を招いたこと」も簡単に起こり得る話ですね。
法人もひとつの人格です。
業績が向上して金回りが良くなった結果、遊び呆けるビジネスパーソンがいたとします。そのような仕事に対しての姿勢が気になるのはボクではないはずです。事実、ジャパンゲートウェイの経営幹部は「高級ポルシェに乗り回し、多額の役員報酬を受け取って奔放な生活を送っている」と地銀関係者から伝わり、評判は決して良いものではなかったそうですね。
「5、積極的な広告戦略が諸刃の剣となったこと」に関しては、現在はSNSというツールが主流ですよね。まずはSNSでの広告戦略の強化に取り掛かると思うので、これに関しては個人で情報発信ができなかった昔特有の要因かもしれないですね。
そして、このNOTEを書きながら改めてSNSもしっかりと運用していく必要があることを思い知りました。
長丁場になりましたが、改めてヒト・モノ・カネのバランスがとても大事ということが分かりました。
極力お金を掛けずにスモールスタートをすることで資金繰りを安定させて、SNSを駆使して経営者の仕事への姿勢や想い、日常を発信し続けていくことが大切だと考えています。経営理念と実際の行動を一致させて、信頼に値する一貫性を持った経営をしていきます。
今日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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