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私が想う 写真の真理

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私の写真観に近い(影響をくれた)ものをまとめてあります 尊敬、哲学、羨望のサラダボウル
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2019年12月の記事一覧

遠い記憶のあつまり

遠い記憶のあつまり

はるか遠くの星の光が地球に届くまでに何年もかかるという話を知っていますか? わたしたちが今まさに見ている光が生まれたのは、実はずっと昔であるというものです。一体どういうことなのかをうまく説明するのはとても難しいです。ところが、なぜか直感的にはそのわけが分かる気もしています。

写真に写るものごとは撮影したその瞬間に過去のそれになります。しかし、それを見るという行為は必ず今よりも未来に

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作品に想定する「誰か」

作品に想定する「誰か」

作品として世に提示する写真は、必ず誰かに観て貰わなければならない。が、制作者が想定するその「誰か」は、果たして誰なのか。

商業写真であれば、少なくともその「誰か」は自分が生きている間に自分に対して支払いをしてくれる人、「いま、自分が接触可能で(お金を払ってくれる)実在の誰か」を気にしなければならない。いや私はそんな下卑た思想とは無縁である、自分の視点はそんな下らない地点よりももっと先にある、とい

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