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APAP20への旅(帰国編) 大型旅客機はどこでもドアー

現地7泊の旅を終えて、帰国便に乗った。
ワルシャワ空港で7時間もトランジットがあったのだけど、
街に出かける気力がなかったので、
空港でおとなしくしていた。

大型旅客機は、ドラえもんの「どこでもドア」だ。
あるいはアリスのウサギ穴。

乗客は狭い客室で貨物のように10数時間縮こまっていると、
目的地に到着して、言葉も文化も違う別の世界に飛び込める。

せっかく見知らぬ街に行くのだから、
そこで一番楽しくて楽な過ごし方を考えてみたい。

当然のことながら、パック旅行はしないこと。
名所旧跡とお土産屋を回る旅には、緊張がない、
出会いがない、失敗がない、ハプニングがない。

ガイドブックは重たいだけ。
いらないし、持っていくべきではない。
たいして知識も経験もないのに、
他人に教えるのが好きな輩のたわ言にすぎない。

代わりに必要なものはSIMカードを抜いたスマホ。
Wi-Fiのあるところで、調べたり、連絡をとるのに不可欠。
今回は、旧市街のパン屋さんのWi-Fiが重宝した。

SIMカードが入っていると、
日本からの電話やメールが転送されて、余分なお金がかかる。
乗り換え情報や買い物情報をWi-Fi環境で仕入れ、
必要ならダウンロードかスクショしておく。
なにせ外ではオフラインだから。
Googleマップは、オフラインでも自分の位置が確認できて、便利。

現地通貨は、クレジットカードのキャッシング。
空港よりも街中の銀行ATMのほうが少しレートがいい?

現金が必要なだけ引き出して、
帰国してから繰り上げ返済。これが一番レートがいい。

今回、空港の業者ATMを利用したら、
クレジットカードより10%もレートが悪かった。
詐欺的。空港を出て、町中に移動して、
銀行のATMを利用すべきだった。
(うな重2杯分の損失と妻に笑われた。)

ボーイング787は客室の窓のブラインドが開閉式ではなく、
窓ガラスの成分を操作して遮光するため
客が自分でブラインドを開けることができない。
これはなんとかならないか。
外の景色をみたい客はどうすればよいのだろうか。

僕はスチュワーデスにお願いして、
後部非常口の窓の遮光性をなくしてもらい、
天山山脈?を見下ろすことができた。
(トップ画像)

せっかく高度1万メートルで飛んでいるのだ。
普段とは違う景色もみたい。

帰国便は、黒海、カスピ海上空を飛んで、
天山北路?のシルクロードを通ったようだ。山の雪がきれいだった。

ポーランド人は、度重なる戦火と軍隊による蹂躙で
茫然自失状態が続いているようにうつった。
エリートが大量に殺されたことも大きいだろう。

同じ目で、母国を見直すとどうなるか。

10日ぶりの日本は、なんだかゴミゴミ込み合っていて、
みんな忙しそう、そして自信なさそうに歩いている。

日本人は、敗戦後に地域や家族の絆が破壊された。
教育システムが破壊され、古典教育が行われなくなり、
国を指導するエリートがいなくなった。

わけのわからぬマスコミ報道がうるさく、
刹那的な拝金主義や快楽主義が横行している。
(いわゆるエリートぶっている人がそうだ)

人間として生きることが忘れられていて、
誰もそれを探してすらいない。
ゾンビのうごめく国というのが印象。

2023年6月30日、千葉県のホテルにて、得丸久文

(追伸: 僕の時差ぼけの取り方は、
眠い時に寝て、目が覚めたら起きる。
これに尽きる。
というわけで、夜中に目が覚めて記事をまとめた。
2023年7月1日午前5時)

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