見出し画像

化粧への憧れと苦手意識

化粧が苦手だ。
大学生になって、周りの女の子たちが当たり前のように毎日化粧をして学校に来るようになっても、私はずっと化粧をしなかった。朝6時に家を出るだけで死にそうなのに、顔になにか塗ってる暇なんかなかった。のちに暇ができてもする気が起きなかった。
休日に友達と遊びに行くときは仕方なく薄化粧していったが、薄すぎてたぶん誰にもわからなかったと思う。

かわいい化粧品を集めたり、日によって違うメイクをしたり、化粧をすることで自分の顔を好きになれるという女の子たちのことを、うらやましく思う。私もそうなれたらいいのに。
でも、化粧品売り場はおびただしい数の商品(用途不明)であふれていて近寄れないし、多少きらきらさせたり色をつけたりしたところで、私の冴えない顔は冴えないままなのだった。

なんでこうなったんだろう。
思い返せば7歳の七五三のとき、口紅をつけられるのをひどく嫌がって、美容師さんに「ちょっとだけだから、ちょっとだけ、ね!」と必死でなだめられた記憶がある。
もちろんお化粧ごっこなど一度もしたことはない。お母さんの口紅をこっそり塗ってみたとか、赤いクレヨンを口に塗ってしまったとかもあるわけがない。

だいたい、うちの母が化粧をしないのだ。
母は専業主婦だったこともあり、化粧をするのは授業参観のときだけだった。
母親が化粧をするところをほとんど見たことがない、化粧をした女の顔を見慣れていないのだから、自分の化粧顔に違和感があるのも仕方ないと思う。

あとは、かわいい女の子に憧れたことがない。
好きなアイドルのメイクを真似している、という友達がいた。すごく女の子っぽくていいなあ、と私は思ったが、同時に真似できないなあと思った。
女性の歌手や芸能人にほとんど興味がないのだ。
好きなミュージシャンは男ばかり。声優も男性しか興味がない。俳優やモデルに至っては、男も女もよく知らない。高校生の頃は「私が男だったら藤原基央になりたい」と言い続け、3年前は「斎藤宏介になりたい」と言って髪をマッシュにしたし、次に髪を切るときもそうしようと思っている。(※どちらもバンドのボーカル)

結論として私の化粧嫌いは、
・化粧した人の顔に慣れていない
・憧れの人が男性ばかり
という要因があるようだ。

ただ最近気づいてしまった悩みは、化粧嫌いなのに服の趣味がフェミニン寄りだということ。
私は黒髪ストレートの眼鏡なのだが、私の好きな服のブランドのモデルさんや店員さんは、みんな茶髪パーマでばっちり化粧なのだ。さすがにすっぴんでは着ないし髪も自分なりに整えるが、もしやアクシーズブス寸前なのでは。こわい。
でも茶髪とコンタクトを維持する金も根性もないので、かわいい服を諦めた方が早いのかもしれない。かなしい。

そんな悲しい気持ちを抱えつつ、私の尽きないお悩み相談コーナーを終わりたいと思います。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?