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おすすめの展覧会 ~東京編#03~ 奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム @東京庭園美術館

こんにちは!Webデザイナーのしいのきです。

2022年の目標の一つ、「見る目を鍛える」べく
月一で展覧会に行くを目標にしています。

今回は第三回目、2022年2月23日に見に行った奇想のモード展の感想です。
拙い文章ですが、お付き合いいただけますと幸いです😊

展覧会近くのおすすめのランチとカフェを毎回最後に紹介していますので、そちらも楽しんでもらえると嬉しいです!


今回はJR山手線「目黒駅」から徒歩5分ほどの「東京庭園美術館」に行ってまいりました。


01 | 結論


今回はいきなり結論からになりますが、
私的に最高でした。

本も買ってしまいました。

この時自分の会社のクリエイティブの方向性に思い悩んでいたのですが、
この展覧会に行って「人間の装うこと、着飾ることへの執着心は古代から現代にかけても常軌を逸している。この狂気はもう本能なんだ。」と腑に落ちて、何か新たな扉を開きました。


02 | 展覧会の構成


基本的に撮影NGだったのですが、
古代から中世ヨーロッパ、そして現在に至るまでのファッションの歴史を現物を見ながら振り返ることができます。

奴隷が逃げられないように履かせた小さな靴や、
内臓どうなってんのか心配になるコルセット、なんで鳥そのもので帽子を作った・・!?!?と動揺する異常に高さのある帽子。

しまいには髪の毛そのものを高く高く結って、自分の美しさや富を強調する時代もあり、きっとその技術がある髪結士は当時とても人気だったんだろうなぁと思いを馳せました。

どの時代も人が「着飾る」ことへの執念、執着心はこの展覧会のタイトルでもある「装うことへの狂気」まさにその一言に尽きる。

小さいことにクヨクヨしていた自分が馬鹿らしく感じるほど、
清々しく常軌を逸していて楽しくなった。


03 | そして現代へ


現代のゾーンは唯一撮影OKゾーンで、もう最高にワクワクしました。

入って目の前にあるスワロフスキーの高下駄。
一瞬で「きゃーーーー!!!」ってなりました。

「あ、私こういうときめく心があったんだ」という新しい気づき。

舘鼻則孝|ヒールレスシューズとベビーヒールレスシューズ


後ろから見た図


奥には銀色に輝く禍々しい物体。

舘鼻則孝 | 太郎へのオマージュ : 呪力の美学#1、#2と太陽の靴


この展覧会で最も気分が高揚した瞬間でした。

どうやら私はこういうメタリックなものが大好きみたいなんです。
この時に気づきました。

元々岡本太郎さんが大好きで本もほとんど読んでいるのですが、
太郎さん自体がとんがってるのに、それをさらにとんがらせた人がいたんだ!!という感動でいっぱいでした。

近づくとこんなに美しいのです


この時に初めて舘鼻則孝(たてはな のりたか)さんという方を存じ上げたのですが、この高下駄のようなヒールレスシューズはガガ様も目をつけ愛用しているそうです。

しかも舘鼻さん、、私の1個下だった・・!!w
お若いのにすごい方です・・!!

舘鼻則孝 | フローティングワールド


奥に進むと串野真也(くしの まさや)さんのBird-witchedシリーズが美しく飾られていて、こちらも圧巻でした。


04 | 今展覧会の目玉展示


Another FARM | Madified Paradice (直訳:変更されたパラダイス)


こちらは薄暗い青い部屋に不気味に飾られた、白いドレス。
まるで宙を舞うように立体感があり、不思議にライトアップされています。

こちら実はブラックライトで照らされていて、
入り口で配られているレンズを通すと輝いて見える不思議なドレスなんです。

本によるとクラゲや珊瑚の遺伝子を組み込むことによって発光体となった蚕から生み出されたシルクで織られた西陣織の美しいドレスで、「最先端の化学」+「伝統的な技術」が組み合わさった「テクノロジーの進歩と生命、人間の関わり」をテーマに制作された作品だそうです。

私は上記の事前情報を知らずに、今展覧会の最後にこの作品を見て、
「色眼鏡を通すと、見ていたものが違った色に見えるんだ」と、
この展覧会の最後を締め括るにふさわしい作品だと感動しました。


05 | まとめ


今年の1月から「月一展覧会探訪」を目標にして本当に良かったと思えるほど、この展覧会は私の中の常識とか価値観を一変させる展覧会でした。

また、「自分ってこういうものが好きだったんだ」という新しい発見もありました。

ビビッドな色が好きで、
メタリックな物が好きなんだと今は自信を持って言えます。

そして結論でも話した通り、人の着飾る好奇心と見栄は「狂気」に近いか、もはやそれなんだということの確信を得ました。


私はカラーコンタクトレンズという珍しい商材を扱う会社で働いていますが「本当に必要なものなんだろうか・・」と少し疑問を持っていました。

でもこの展覧会で見たものはカラコンなんかよりももっと恐ろしい「美」への執着心、そして古代からずっと続いている「着飾ること」への向上心。

それを考えると「カラコン」をすることはもはや必然だと改めて思いましたし、もっともっと精度を高め、美しいものを作らなければ!!という気持ちになりました。

「美」への向上心を手助けするためには、クヨクヨなんかしてられねえ!!と腹を括ることができました。価値観がはっきりと変わったと思います。


06 | おまけ:近くのおすすめカフェ


毎回恒例、カフェで一息つくまでが展覧会探訪。

今回は庭園美術館に併設されているおしゃれなカフェに行ってきました!
その名もcafe TEIEN

テラス席あり!

タイミングによっては混んでいて並ぶこともありますが、
この時は運よく空いている時間ですぐに座ることができました!

庭園美術館に行った際は、cafe TEIENで一休みするのが通の楽しみ方のようです。

最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまた次回!

ご覧いただきありがとうございます☺️Webデザイナーの方のためになる記事、一緒に勉強が頑張れるような記事を書きたいと思っていますので、応援していただけるととても嬉しいです。