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対話型の意思決定を実現するには?

前回は新任マネージャーの心得#6では「チームと繋がりを持つ」という章の「最初の信頼関係を構築する」から「メンバーを一人の個人としてみる。投影を避ける。敬意を表す」という学びを共有しました。今回は「チームと繋がりを持つ」の中の「意思決定スタイルを活用する」です。ポイントは「チームで協力した意思決定と、決定プロセスの公正・透明を目指し、決定に責任を持つ。ファシリテーションの技術が有用」です。

講義の板書

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意思決定の基本的な3つのスタイル

独裁、協力、民主主義の3つが意思決定の基本スタイルであり、調査によれば「協力」のアプローチが最適な意思決定である、とされているそうです。

協力の意思決定とは、win-winの意思決定です。民主主義では、投票によって意思決定がなされます。そのため、どうしても少数派がでるため、win-loseの構造になってしまう、ということですね。

意思決定を選択するには

実はいま、「最適な意思決定をするには」という講座を受けているのですが、そこでは、協力の意思決定をさらに、合意型と参加型に分けています。さらに、意思決定の性質を影響度と緊急性で分類したときに状況に応じて意思決定スタイルを選択することを推奨していました。

私は以下の考え方はしっくりきました。あくまで協力の意思決定はEQの観点からいったときに最適な意思決定であるが、いかなるときでも可能な選択肢ではない、と考える方が実践的だと思います。

意思決定スタイルの選択マトリックス

対話が大事

ひとえに「対話が大事」と理解しました。対話を通して意思決定プロセスにメンバーを招き入れることで、たとえメンバーにとって受け入れづらい意思決定であっても、ハレーションを緩和することができるのだと思いました。

講義では「良い説明があれば、決定が公正で透明かつ受け入れやすいものになる」とありました。「良い説明」これができるために熟考と良い対話を生み出す質問力が必要なんだろうな、というのが気づきでした。

ファシリテーションで考えると

ファシリテーションの教科書」によれば考える組織を作り出すために、ファシリテーター型リーダーが求められる。ファシリテーションには大きく「仕込み」と「さばき」の2つの要素があると書かれています。

仕込み:あるべき議論の姿を設計する
さばき:議論を活性化し、思考を導く

さきほどの「良い対話を生み出す質問力」が必要と思ったのは、対話の場を設定するにあたって、事前の「仕込み」と、対話の場での「さばき」が大事だということだな、と思ったからです。

つまり、対話の場を設定して、良い説明をするだけではダメだと思うのです。良い説明は、双方向性がなくてはダメだと思うのです。そのためには、事前にどういう論点があるのかを洗い出しておく「仕込み」の必要があります。その上で、対話の場の参加者が、その論点についての「良い説明」をただ聞くだけではなく、「問い」かけることで議論を活性化させる「さばき」の技術が求められるのです。

私は、前までnoteに投稿していたEQにせよ、今回の新任マネージャーの心得にせよ、ファシリテーションの技術を学ぶことが実践への架け橋になるな、と思っています。

まとめ

本日は、「意思決定スタイルを活用する」という項目でした。学びは「チームで協力した意思決定と、決定プロセスの公正・透明を目指し、決定に責任を持つ。ファシリテーションの技術が有用」です。次回は「チームと繋がりを持つ」の中の「ステータスバブルを破る」についての学びを共有します。

本コンテンツについて

Linkedin Learningで「新任マネージャの心得」というプログラムでの学びを2021年1月14日から2021年2月6日に、Facebook上で、学びや気付きなどをアウトプットしたものを加筆・修正した全20回シリーズでお届け予定です。

全体はこちらのマガジンにまとめていますので、ご参照ください。

ということで「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie



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