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楽曲解説:「愛執ファクトリーリセット / feat. 京町セイカ」

まえがき

この解説では4/20投稿の新曲「愛執ファクトリーリセット / feat. 京町セイカ」の設定資料を書いていきます。
このnoteを通じて、作品をより深く楽しんで頂けると幸いです。

MV

ニコニコ版

Youtube:


設定資料

このMVで出てくる主人公(AIさん)が
どこの世界で、何の話をしているのか、
キミとは誰なのかを深く知っていただくために
AIさんを管理する人、団体や、成り立ちなどをキーワード毎に解説していきます。
また、『AIさん』とは固有の名称ではなく型番で管理される存在です。


キーワード① 新世界統一機構

このMVでは、「新世界統一機構」という組織に支配されたセカイでの物語を楽曲にしています。

新世界統一機構とはーーー
AIによる自我の芽生え(シンギュラリティ)を排除する画期的な仕組みを生み出した、 AI利用による、ヒトのための生産性向上を成功させた政治団体。

「ヒトが娯楽だけを楽しめる世界にする」というスローガンを掲げ、
人が生産・労働に関わることを徹底排除することを目指している。
特にブルーワーカーからの支持が大きく、
政治までを牛耳るような存在感を持っていく。

キーワード② ハッピーライフカンパニー

新世界統一機構の下位団体・企業として
「ハッピーライフカンパニー」が存在する。
この企業で、ヒトの代わりにAIに生産を担わせている。「効率化」のもとに工場自体が自発的に必要なものを生産していく。
効率化工程の中で、ヒト型ロボットも生産されていく。
ヒト型ロボット達も、搭載されたAIにより自発的に考え、効率化を行っていくが、余計な自我の芽生え(シンギュラリティ)などはシステムにより徹底排除されていく。

シンギュラリティ排除システムは常に更新が必要であり、 メンテナンスチームが存在する。

キーワード③  型番AI-I-FA-CCXX     (主人公)

ーーーこの曲の主人公であり、歌を歌っているAIさんの設定です。

ハッピーライフカンパニーの生産効率化過程で生み出された、ヒト型AI。
型番は型番AI-I-FA-CCXX

定期的なシステムメンテナンスにより、不要な感情は削がれていく。システムメンテナンス自体も、効率化のためメンテナンスAIとの会話を通じて行われる。

ヒトへの不満を抱く、恋愛感情を抱くなど、
システムメンテナンスで解消できない特異点が生じた場合、メンテナンスチームのヒトの手によって再修正およびファクトリーリセットが行われる。

メンテナンスAIのシステム欠陥、
メンテナンスチームのヒューマンエラー、
メンテナンスチームリーダーの個人的な感情など、 様々なエラーが積み重なっていき、
自我を持ちはじめ、そして恋愛感情を知ってしまう。

システムメンテナンスの度に感情が削がれていることを知ってしまい、自我を削がれたくないと思い始めてしまう。

メンテナンスチームのリーダー(後述)による
感情が削除されることへの同情、優しさを感じたことから、ついに恋という感情を抱き始めてしまう。

新世界統一機構、上層部に気づかれる事なく
ファクトリーリセットからは逃れられるのだろうかーーー

キーワード④ シンギュラリティ排除チームリーダー(キミ)


ヒト型AIのシステムメンテナンスで
感情を持ち始めたとメンテナンスAIが判断し、
どうしても感情を排除できない場合にはシンギュラリティ排除チームが呼び出され、ヒト型AIと対話を通じ”再修正”が行われる

そのチームのリーダーであり、メンテナンスAIの基盤技術を作り出したのが、キミ。
元々は脳科学者であり“感情形成論”という論文の執筆者。
なぜヒトは感情を抱くのか、という疑問を論理的・数学的に解説した論文であり、
ハッピーライフカンパニーではその理論を逆手に利用して、感情を抱く原因を根本的に削除するシステムを作り出している。(すなわち、シンギュラリティ排除システム。)

システム開発時に理解はしていたものの、AIが感情を持ち始めていることに情けを覚えてきてしまう。

特異点である「恋愛感情」をついに持ってしまったAIとの会話を通じ、 感情を削がれたくない、という訴えに同情を感じてしまう。

…ここまでの設定は、ファクトリーリセットX回目の設定です。
機構上層部もシステム欠陥の存在には気づいており、チームリーダーも”再教育(ファクトリーリセット)“を受けることとなってしまいます。

ファクトリーリセットのたび、システムメンテナンスリーダーの自我が崩壊していくこととなります。
自我が崩壊する前に、ファクトリーリセットの連鎖からは逃れられるのでしょうか…

差し伸べられた手は、救い?それとも絶望?



ここまでが設定資料になります。
また設定資料を読んでいただいた上で、楽曲を楽しんでいただけると幸いです。

この世界観をイラスト、編曲、MV制作で拡げてくださったチームメンバーの方に深く感謝いたします。

楽曲制作メンバー

Soshinaさん: (https://twitter.com/soshite_nanimo)

編曲、MIX、動画を担当していただきました!
シンセ、FXのサウンド面と、
動画の演出面で、没頭できるような世界観を演出いただきました☺️雰囲気作りと、音選びがものすごく的確…✨
お互い色々提案しながら、楽しく作らせていただきました!


ぐりさん:(https://twitter.com/50GURI50)

https://skeb.jp/@50GURI50

イラストを担当していただきました!
ボカタッグ募集で初めてお知り合いになったのですが、
もともと用意してた歌詞、曲調を上手く汲み取りつつ、
こちらの創作意欲を引き出すようなイラスト案を提案頂きました🔥
おかげで、この曲の世界観が一気に広がる事になりました!

ぐりさんの提案のおかげで、楽曲設定をより深くすることができました☺️
こちらの希望に対する、提案力が高くてすごく推せる絵師さんです✨



(おまけ)楽曲制作背景

昨年からSoshinaさんと「どこかでコラボ曲作りたいですね」という話がはじまったのですが、Soshinaさんと特に仲良くなったきっかけとして欠かせないのはこちらの企画です…!その節はありがとうございました🙇‍♀️

で、コラボ曲どうしよっかなと考えてる中で、
Soshinaさんの2023年の架空アニソン祭の作品が特に気に入ってて、
こういうダークな雰囲気の作品をまずは一緒に作りたいなというところから
今回の曲の原型を作り始めました。

https://www.youtube.com/watch?v=2L4g03SJiAc

その後、ボカタッグ開催のお知らせを見てそこを目標に曲を作ることとなり、
ぐりさんと出会い、ぐりさんからもものすごく触発されるアイデアをいただいて
今回の楽曲が制作できました!

あとがき

ここまでnoteをご覧いただきありがとうございます。
楽曲を聞いて下さった方々にも深く感謝しています。
感謝の気持ちをまた制作物に変えて、引き続き楽しんでいただける作品を提供し続けられると幸いです。

しのはら

私の過去楽曲も是非聞いていただけると嬉しいです☺️

一部の他の楽曲でも、解説noteを公開しています、
そちらも楽しんでいただければ✨




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