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朝の通勤電車で聞きたい3曲

朝の通勤電車が混みだしてきて、元の生活に戻り始めたような気がします。マスクが苦しかった夏も終わり、ハロウィン、クリスマスが来ればあっという間に一年が終わる。

昨年の正月は、停滞した1年間だったな、と思いましたが、今年の正月は何を思うのでしょう。ワクチン接種者数が増え、重症者数が減り、治療薬についての明るいニュースもありました。昨年よりは、少しだけ明るい年始めになりそうです。

明るい未来には期待したいですが、そのために変わらなくてはいけない部分もあります。生活様式がこれまでとは一変し、その変化が日常化していくこれからの世界。
楽しみも不安もありますが、ため息をつきたくなる時、寝不足で玄関を出る時、どんな時でも支えてくれたのは家族と音楽でした。

今日は、#スキな3曲を熱く語る というタグで私が毎朝通勤時に聞く音楽を紹介します。



まずは一曲目。

「愛を知るまでは」あいみょん


早朝の晴れ渡った空のような爽やかなイントロから始まるこの曲で、寝ぼけた頭を目覚めさせます。

「まだ咲ききれない花のような毎日だなぁ」と夢を追いかけている真っ最中の「私」を歌うこの曲には、とても印象的な歌詞があります。
Aメロからずっと夢について歌っているのに、サビで唐突に口調が変わり、「愛を知るまでは、死ねない私なのだ」という歌詞が入ります。

少し解釈は難しいですが、夢を追いかけた先に愛がある、と彼女は歌っているように思います。多くの恋愛ドラマや映画でテーマになる「夢をとるか、愛をとるか」という二者択一的な考え方とは違う夢の捉え方。

この曲が主題歌だった「コントの時間」というドラマで、芸人として売れる夢を諦めたマクベスたちの側にはたくさんの愛がありました。ファンの愛、マネージャーの愛、恩師の愛、家族の愛、恋人の愛、そして友達の愛。どれも夢を追ったから生まれた愛で、そして夢を失って気付けた愛だった。

さらに、マクベスを解散した春斗が「人生はコントだ」とつぶやくラストシーンで見せた笑顔には、自分自身を、そして自分の人生を面白がって肯定するような、優しい自己愛を感じました。

夢を目指した先にある愛。夢を叶えても、諦めても、そこには愛がある。そのポジティブなメッセージが好きで、毎朝この曲を聴いています。

二曲目は自分自身をレップするこの曲。

「This is me」Kaela Settle

映画「グレイテストショーマン」で歌われたこの曲。上記に挙げたYouTubeは何度見ても、歌の力に圧倒され、鳥肌が立ちます。

見た目のハンデから、闇に紛れるように生きてきた人たち。彼らが自分自身を奮い立たせ、光の中へ歩み出す瞬間には、暖かくて力強い感動を覚えます。

Look out ‘cause here I come
And I’m marching on to the beat I drum

誰かの視線を恐れて卑屈になるのではなく、むしろ私の存在を過大にアピールする。彼らの視線は、好奇の目ではなく、私の圧倒的な歌と踊りに目を奪われているのだ。そう自分の中で変化させていく。

ハンディキャップという非情な運命さえも、自分自身の力で変えていこうとするこの歌の力強さは、人生への情熱を思い出させてくれます。

この世界のどこかには、彼らのように苦しい運命でも懸命に前へ進んでいる人がいる。彼らと一緒に、私も力強く前へ進みたいと体を熱くする。

最後に、三曲目は自分の足元を見つめ直すようなこの曲。


「これだけで十分なのに」BASI

チル系の音楽で、現代の若者の感覚をストレートに歌った曲。多くのものを求めてしまう社会で「これだけで十分なのに」と繰り返しながら、今自分の手のなかにある幸せについて歌う。

ここまでの2曲で熱くなった体を冷ましながら、この曲で今の自分の立ち位置を確認し直します。

自分が一番大事にしているものは何か、仕事にウエイトを置きすぎていないか、妻のことは見えているか、実家の母は笑っているか、自分の幸せは何か。

いつの間にか背負っていたストレスを手放し、忘れていた大事なものを思い出す。この曲にはそんな効果があるように思います。

この曲については過去にもnoteで書きました。良ければ読んでみてください。


この三曲を聴きながら仕事に向かい、そして妻の手作り料理を楽しみに帰る。
家族と音楽に支えられながら、今日も人生を前に進む。

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