2021.12.2
天使たち、右に花、座る古代の女の子、鳴らないマンドリン、赤い月、絵から出れない馬、生まれたての人間、風、夜に聞こえた唄、花束をもつ娘と、パンツで笑う好きな人。そして猫の前は人間だったねこたち。すぐ近くにいる死んじゃった魂たち、太陽にしか伸びない葉たち。私のおなかのなかの太陽。
空間と色 人と鳥 温度と息 愛と羞恥
キャンバスと絵の具 筆致と気持ち 生きてることと描かないこと
対にならないものたち
やわらかいキャンバスと私の皮膚の硬さ
手のひらとゴム手袋 マリア様と5歳の思い出 花瓶と水
汗
涙
鼻水
好きな人
生まれてきた緑 のびる線
太陽
褪せていく色彩と眼球
絵画
よだれ
マチスの室内画とルソーのラッパ
セザンヌの空間と私がみた山
ルオーの悲しみ 私の涙の軽さ
シャガールの夢と ただの悪夢
本当の愛と ただのキス
咀嚼しようとして泣いてる日の歌
絵を描く事と考えること
見せることと振り向かないこと
見せていること、見ていること、
描いているふり
描いているふりして踊ってるだけのこと
線 のびたふりして生きているだけのこと
人間 生きてるふりして 呼吸してるだけのこと
ヒト、生まれたての命 愛としか定義できない言葉の軽さ
愛 すべてのものの総称 カテゴライズできない暖かい気持ちの総称
人に刺されるのが怖い 海に飲まれるのが怖い
じゃあおやすみ~~ たぶん
2021年最後のことば