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道東旅行記 ① (室蘭→札幌)

2022年9月28日早朝、私は北海道は室蘭市にいた。

所用で室蘭にやってきて、丁度昨夜に用事を終えて解放されたのである。
このまま自宅(仙台)に帰っても良いが、北海道まで来てとんぼ返りは勿体ない。

そこで私は9月より発売が再開された最強の切符「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を利用して、かねてより行きたいと考えていた道東に行こうと考えた。

ちなみに皆さんご存じのようにこの切符はJR北海道管内でないと買えず、しかも購入日の翌日からでないと使えないという道外の人にとっては非常に不親切な仕様となっている。

旅行を開始するのは室蘭に来てから2日後だったので現地で切符を購入しても良かったが、折角なら新函館北斗から室蘭までの料金も浮かせたいと考え、都合よく北海道旅行中だった友人に代わりに買ってきてもらった。

北海道入り

北海道入りはやぶさ95号

北海道へは始発のはやぶさで向かった。

仙台以北の東北新幹線には乗る機会はあまり無いので、殆ど各駅に停車していくこの列車に乗っている時間は非常に長く感じた。

北斗7号

3時間強で新函館北斗駅に到着。

駅にはキハ281系が引退するという事で、大きなポスターが掲載されていたが、列車を待っていると実際にキハ281系が入線してきた。
数日後には定期運用を終えるらしいので、幸運だった。

味の大王 東室蘭西口店

室蘭ではどこかに観光に行くことはなかったが、室蘭で有名らしいカレーラーメンを昼食に。
美味しかったが辛いものが苦手な私としてはかなり辛く、食べきれずに友人にあげてしまった。

出発

ということで前置きはこのくらいにして道東旅行1日目、室蘭を出発する。

室蘭駅

室蘭駅は円筒型の変わった形をしている。
早朝は正面側の扉が開いていないので脇から入る。
駅でトイレに行こうと思っていたがトイレのある部屋には扉が開いていないので入れなかった。

早朝なので無人である。
室蘭駅にはみどりの窓口があるが、指定席券売機は無いのが意外だった。

すずらん1号

入線してきたのはなんと特急列車。
室蘭ー東室蘭では特急列車が普通列車として運用されるというのは知っていたが、この時は自分の乗る列車がそうなるとは考えていなかったので驚いた。

東室蘭駅で名残惜しくもこの列車を降り、豊浦行の普通列車に乗り換え。
折角室蘭に来たので、海が近い北舟岡駅に向かう。
北舟岡駅は秘境駅という訳ではないが、列車で訪問するとなると丁度良い列車が中々無い。

どうしても訪れたい駅ではないが、室蘭周辺に宿泊する機会がないと一生行かないような気がしたので、頑張って早朝に起きて行ってみることにした。

北舟岡駅

北舟岡駅
北舟岡駅

乗り換え時間を含め約40分で北舟岡駅に到着。

跨線橋からの写真。内浦湾と有珠山が見える。
駅舎は無いものだと思っていたが、ホームを出て階段を登ると簡単な待合室・トイレ・駐輪場・ロータリーなどがしっかり整備されていた。

約30分の滞在後、苫小牧行の列車で室蘭に引き返す。
通学時間だからか、列車到着の10分前くらいになると学生が数人ホームに並び始め、乗車した列車内も学生でいっぱいだった。

再出発

四季島

室蘭駅に戻ってホテルで朝食を取った後、チェックアウトして再度出発。
東室蘭駅に向かうと「TRAIN SUITE 四季島」を発見。

四季島を見るのは初めてだったので、東室蘭駅到着時に車内から観た時は検測車両か何かだと勘違いしてしまった。
四季島を見送った後は10:11発の特急北斗6号で長万部へ。
今日は山線(函館本線)を経由して札幌まで向かう。

長万部

約1時間後、長万部駅に到着。
ここ最近長万部といえば突如噴出した水柱が有名だが、北海道入りした26日に丁度止まったらしい。

騒音などの被害を受けていた長万部町民からすると一安心だが、やはり水柱を見にやってくる人も多いらしく、駅には観光名所かの様に水柱までの案内が為されていたようだ。

かなや

ここから山線に乗り換えるが、時間があるので駅から出て昼食を。
長万部駅と言えばかにめしの駅弁が有名だが、どうやら店舗でも食べることが出来るようなので店内で頂く。

次に乗車する函館本線の普通 倶知安行。
駅の待合室には同じく倶知安行に乗るであろう鉄道マニアと思しき人たちがちらほらと存在した。

函館本線の長万部ー小樽間は北海道新幹線開業により廃止となることが発表された。
その廃止時期については詳しく決定していないが、やはり新幹線開業の2030年度になることが予想される。
勿論現在周遊パスが発売されている影響が大きいが、2022年現在から廃線になる前に、と山線に乗りに来る人は多いようだ。

長万部駅の時刻表。
函館本線下りは1日4本しかない。
函館本線上り・室蘭本線下りは一見すると本数が多いが、その殆どは赤字(特急列車)である。

改札時間になったのでホームに入るが、既に多くの人が倶知安行の列車を待っていた。
カメラを構えたおじさんも多い。

山線(函館本線)

二股駅

13:29 長万部駅を出発。
クロスシートには座れなかったが、なんとか座席を確保できた。
一両しかないこともあり、車内は立ち客も多少いる位の混雑だ。

目名駅

車内が混んでいたのであまり写真を撮ることが出来なかったが、中々立派な駅舎が多い。

倶知安駅

約1時間半列車に揺られ、倶知安駅に到着。
倶知安駅は北海道新幹線の停車駅となる予定であり、それに向けてホーム移転の工事が行われていた。

H100形

倶知安駅からは二両編成になる為、混雑はかなり緩和された。
北の大地の入場券を購入し、ホームに戻る。
続いて15:17 発の小樽行に乗車。

車内は小樽に近づいていくにつれ、再び混雑していった。

小樽駅

16:27 小樽駅に到着。
駅内は地元の学生と観光客で大いに賑わっていた。
時間もあるので小樽運河でも見に行こうかと思っていたが、小樽自体は既に2回訪れており、山線の混雑に揉まれて疲労してしまっていたので今回は見送ることにした。

周遊パスの指定席使用回数が1回残っていたので、快速エアポートの指定席をその場で取って乗り込む。
帰宅時間帯ということもあり札幌に近づくとかなり車内が混雑してきたので、指定席で正解だった。

函館本線は小樽築港ー銭函周辺で良く海が見える。
夕暮れ時なのもあって素晴らしい景色が楽しめる。

そして17:33 本日の目的地である札幌駅に到着。
今朝室蘭駅で乗車した特急すずらん1号にそのまま乗車していれば朝7時には札幌に到着したものの、相当時間をかけてやってきたものだ。

札幌

今日宿泊するホテルは札幌駅から歩いても行ける距離だが、疲れているので地下鉄ですすきの駅に向かい、ホテルに荷物を置く。
この後は札幌に住んでいる友人と会う予定なので待ち合わせのすすきの交差点に向かう。

Toshi

店を探すのは億劫なので友人にお任せすると、ハンバーグの店に連れていかれた。
この店ではハンバーグの前に山盛りのサラダを提供され、かなりお腹いっぱいになってしまった。
写真に写っているサラダはそこそこ食べた後の物で、食べ終わる前にハンバーグが到着してしまった。
人気店であるらしく、ハンバーグは普通に美味しかった。

さっぽろテレビ塔

その後は私の希望でさっぽろテレビ塔へ。
札幌に来るのは今回で5回目になるが、何気に行ったことがなかった。
私は大通公園が大好きなので、この公園を中心とした札幌の夜景はかなり良かった。

一通り夜景を目に焼き付けた後は売店でサッポロクラシックを買い、ベンチに座って飲みながら話した。

翌日は朝一番の特急に乗車していよいよ道東へ向かう。


2日目に続く・・・


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