出版記念に「世界美食紀行 〜ヨーロッパ〜」
友達から「トリスタン・ル・ルーの出版記念に」と、グランドインターコンチネンタルホテルでランチブッフェをごちそうになりました。
出版といってもセルフパブリッシングなのにーと恐縮してしまいますが、好意に甘えて行ってきました。
ブッフェ・ダイニング「オーシャンテラス」
入口の飾り付けがクリスマス仕様。トリミングしてしまいましたが、このテーブルの下にプレゼントがたくさんありました。
レストランフェアの説明。
このフェアはシーズンごとに、また、同じ日でもランチとディナーでがらりとメニューが変わります。
友人は狙ったわけではなく、たまたまなんですけど…
今回のランチブッフェはフランス料理、特にロワール流域——ぶっちゃけ、シャルル七世と縁のある地方の料理が多かった!
例えばこちら。
ライブキッチン「グリュイエールチーズ香るそば粉のガレット ルッコラと生ハム添え」
ガレットといえば、ブルターニュの代表的な郷土料理。そして、リッシュモン大元帥(ブルターニュ公の弟)の故郷です。
温製料理「甘鯛のナント風」
ナントは、ブルターニュのロワール川沿いにある都市のひとつ。
ライブキッチン「丸鶏とりんごのロースト ノルマンディー風」
ノルマンディーはブルターニュの隣りで、リンゴのお酒シードルをはじめ食文化が重なっている。
英仏・百年戦争の終盤、フランスがイングランドから奪還。
リッシュモン大元帥が総督に就任している。
きわめつけは、「パイケースに詰めた豚肉のリエット」
食事中は気づきませんでしたが、リエットは15世紀にフランスのトゥール、アンジューで誕生した肉料理。貴族がもてなすときには、ピラミッドみたいに積み上げて頂点に豚のしっぽを飾っていたとか。
15世紀フランスのアンジューやトゥール(トゥーレヌ)といえば、シャルル七世が王太子時代から本拠地にしていた地域一帯です。
つまり、小説でおなじみのあの人たちが実際に食べていた可能性が高い!
こういう出会いはテンションが上がりますね。
盛り付けが下手すぎる。
お皿の下側にあるチョコレート?みたいな黒っぽい塊は、パート ド フリュイ。
フルーツジュレを固めたジューシーなゼリーで、常温でも解けないため、フランスではチョコレート(ショコラ)の代わりに贈り物に用いられるとか。
小説絡みではないメニューもとってもおいしかったです。
フランス以外にも、イギリス、デンマーク、ベルギー、ドイツ、イタリア、スペインの料理が並んでいて、さすがに全部は食べきれませんでしたが、美食を堪能しました。ごちそうさま!
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お祝いしてもらった小説『神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー』上下巻はこちら。
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