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『楽な人生』【【ショートストーリーのような詩のような何か】

僕は小学5年生。

世田谷に住んでいて、父親は大企業の部長で、母親は専業主婦だ。

今は、中学受験に向けて勉強をしている。

第一志望は慶應普通部。

慶應に受かったらこの先もう受験はしなくて良いらしい。

それだけじゃなくて人生すごく楽になるってママが言ってた。

学校に行って、塾に行って、家に帰って勉強してを繰り返した。

途中で嫌になってママと喧嘩した。

僕のせいでママとパパも喧嘩した。

それでも不合格、攻玉社に行った。

そして僕は中学生。

僕が進んだ学校は所謂進学校。

中学生の時から大学受験に向けてみっちり勉強させている。

学校の先生が言っていた、中学の間に頑張れば、高校になってから楽になるぞ。

僕は頑張った。授業、部活、復習、予習そして授業。

そうして3年が経った。

先生が言った。

受験までの三年間なんてあっという間だから、しっかり勉強するように。

保護者会でも同じことを言われたのだろう。僕はまた塾に入れられた。

学校→部活→塾→予習→復習、三年間毎日ずっとこれを繰り返した。

辛かった。

けどなんとか乗り切った。

早稲田大学の社会科学部に受かった。

やっと終わった。後はサークルで遊んで、可愛い彼女を作って、有名企業に入って、人生安泰だ。

そう思っていた。

いつの間にかに就活が始まった。

テストセンターに行って、OB訪問をして、企業研究をして、面接の練習をして、死に物狂いで就活をした。

ストレスで10キロ体重が増えた。

でも、やっと受かった。

大手のメガバンクに就職できた。

やっと終わった。

内定式で人事に言われた。

入社までに以下の資格を取るために勉強すること。













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