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クリスマスには続きがある

 玄関ドアのクリスマスリースを、わが家では1月6日まで飾ります。
 カトリックやプロテスタントの教会も、ツリーなどのクリスマスの装飾は、そのころまで出しているところが多いと思います。

 1月6日は公現祭。クリスマスのエピソードで有名な「東方の三博士」が、ベツレヘムにいる幼子イエスのもとを訪れて、礼拝したことを記念する日です。

 キリスト教会には教会暦というものがあり、アドベントからクリスマス、そして公現祭、やがて受難日、イースターへと、冬から春にかけてイエスさまの生涯の出来事をたどっていきます。ですから、クリスマスには続きがある……というか、私はクリスチャンになってから、「クリスマスはイエスさまの物語が始まる日なんだな」と感じるようになりました。

 ところで、日本でも知られている「東方の三博士」は、私が使っている聖書(新共同訳)では「占星術の学者たち」となっていて、人数は出ていません。実は4人目がいたとも言われていて、その話が私は大好きです。4人目の博士は、財産をたくさんの真珠に換えて、それを贈物にしようとイエスさまのもとへ向かいます。でも途中で、ケガ人や貧しくて困っている人に次々と出会い、その人たちを助けているうちに真珠を使い果たして、30年以上も過ぎてしまいます。

 4人目の博士はそれでもひと目会いたいとエルサレムに行きますが、イエスさまは十字架で処刑されたあとでした。老いと疲れでがっくりきたところにイエスさまの声が聞こえ、これまでに助けてきたひとりひとりの内にイエスさまはいた、だから何度も会っているんだよと語ってくださった、というお話。昨年のアドベントに、聖公会の牧師から聞き、印象に残っています。

 私たちもこのように、困っている人や弱い立場に置かれている人を通して、イエスさまに出会っていくのかもしれませんね。



◇写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。


 

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