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ひとりくらい、いてもいい

大切なひとたちがたくさんいます
みんな
やさしいひとたちです
私はそのひとたちにとって
やさしいひとでいられるでしょうか
そのひとたちにとって
私はどんな存在でしょうか
いくら考えたって
私にはわかりっこないけれど
でも 何か
こんな私でも
役に立てるといい

そのひとが沈んだら
一緒に沈み
そのひとが輝いたら
遠くからみつめ
そんな人間がひとりくらい
いてもいいかもしれない


◇35年ほど前、高校生の頃に書いた詩です。その後「一緒に沈んだらだめじゃん」と思ったこともあったけれど、今は、それは人間には難しいくらい尊いことではないか、と考えるようになりました。キリスト教でいうインマヌエル、「主は共におられる」とは、私にとってそういうイメージだからです。イエスさまは、高いところから見下ろしているのではなくて、私がどんなに深いところに沈んでも、一緒に沈んできて、そばにいてくださる。そういうひとが、ひとりはいる。そのひとが、この世にきてくださったことを喜ぶ日が、クリスマスです。


写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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