見出し画像

おしぼりが届けるもの。

株式会社シンコーの note 、本格始動します。

先日投稿した、最初の note 記事は弊社の簡単な紹介と note をはじめる理由について書かせていただきました。
多くの方に見ていただき、そして、たくさんの「スキ」をいただきました。
本当に、ありがとうございます。

とても嬉しく感じると共に、今後もこの note という場所で株式会社シンコーの note が届ける、「驚き」「発見」を楽しみしてもらえるような記事を作っていきたいと思います。

それでは、今回もぜひご覧下さい。

1. おしぼりのイメージ

画像1

いきなりですが、この記事のトップにもなっているこの問題。
みなさんには何に見えるでしょうか?

この画像、株式会社シンコーの note のヘッダー画像にも使用されています。
分かりづらいかもしれませんが、

画像2

答えはそう、「おしぼり」です。

すぐに答えを言ってしまい、申し訳ありません。
しかし、記事のタイトルや見出しにも「おしぼり」と言うワードが目立っているため、大多数の方が「おしぼり」と認識していただいていたかもしれません。
そして、今回の記事の目的はクイズではありませんのでご容赦下さい。

(ちなみにこの画像は自分で作成したものですので、著作権フリーです。もし何かに使用したいという方がいましたらご自由にお使い下さい。記事にコメントしていただけるとさらに嬉しいです。)

今回の記事では、われわれの事業の中核でもある、「おしぼり」について取り上げていきます。

では、みなさんの中に少し「おしぼり」が連想されたところで次の質問です。

画像3

どうでしょうか?
この質問にみなさんはどういう答えを出しますか?

おそらく、

ーー 飲食店で最初に出てくるもの
ーー キレイ、清潔
ーー 手をふくもの
ーー 食べ物(飲み物)がこぼれた時にふくもの

多くはこういったイメージなのかなと思います。

しかし、実はこの中にも「おしぼり」のレンタル事業を行っている弊社としては容認出来ないイメージもあるのですが、それはまた別の記事で触れていくことにしましょう。
今回は「おしぼり」そのものをもう少し深く掘り下げていきたいと思います。

2. おしぼり、誕生!!

最初におしぼりの歴史的な部分を見てみたいと思います。

こういう時に頼りになるのは、ウィキペディア(Wikipedia)ですね。
ウィキペディアによれば、

” おしぼり(御絞り)は、手などを清潔に保つために用いる一定の水分を含む綿や紙でできた繊維製品。「(お)てふき」ともいう。もとは日本独特の文化とされている。日本以外への普及もみられる。 ”

出典:ウィキペディア(Wikipedia) おしぼり

と、あります。

「おしぼり」って漢字にすると「御絞り」なんですね!!
筆者は株式会社シンコーに勤めて数年になりますが、はじめて知りました。
そして、やはりといっては何ですが、もとは日本独特の文化であるということは広く知られているのかなと思います。

余談ですが、2020年の夏に予定されていた東京オリンピック・パラリンピックの招致が決まった2013年9月7日。
アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、フリーアナウンサーである滝川クリステルさんがプレゼンテーションで用いた「お・も・て・な・し」という言葉がその年の「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞したということがありました。

歴史を見ると、この「おもてなし」という言葉と「おしぼり」にはかなりの密接関係があります。

おしぼりの歴史は奈良時代や平安時代にまで遡ると考えられており、その当時から客人を家に招く際に提供された濡れた布が、おしぼりの前身とされているようです。

さらに、「おしぼり」の語源は江戸時代に、旅籠(読み:はたご)と呼ばれた宿屋の玄関に、旅人のための水を張った桶と手拭いが用意され、訪れた客はそれを使い、汚れた手や足をぬぐった。この時の手拭いを”しぼる”という行為が語源と言われています。

改めて調べてみると、本当に知らないことばかりで驚きです。
自分が仕事として毎日触れているものにも関わらず、知らないことがたくさんあります。

こうして歴史を見てみると、「おしぼり」はそれが生まれた時から、もっと言えばそれが「おしぼり」となる以前から、日本人が古くから持つ「おもてなし」の心が具現化されたものと理解出来るのではないでしょうか。

3. おしぼりのレンタル

そんな「おしぼり」のレンタルが、ビジネスとして確立されたのは戦後(第二次世界大戦後)のことだそうです。

戦後当時のおしぼりは自店で手拭いを洗い、手作業で丸めて提供されていたようですが、客数が増えていくと手作業では追いつかなくなり、そこに貸おしぼりというビジネスが生まれます。

貸おしぼり業者も最初は自家製の洗濯機でおしぼりとなる布を洗い、一本一本手で巻いて飲食店に卸していましたが、外食産業がさらに発展したことで、業者も量産体制を備えるようになり一つのビジネスモデルとして成立していきました。

ちなみにですが、貸おしぼり業を行うにはクリーニング師の資格(国家資格)が必要です。

では、布おしぼりのレンタルにおいて、おしぼりそのものがどう動いているのか見ていきましょう。

画像4

分かりやすく図にしてみると、おしぼりはこのような動きでレンタルされています。
それぞれについて解説すると、

生産 ・・・ 自社工場内で回収されたおしぼりを洗浄、検品、包装
納品 ・・・ 各顧客店舗へルート配送後、エンドユーザーにて使用される
回収 ・・・ 使用済みおしぼりを納品時に回収し、自社工場へ

というように簡単にではありますが、それぞれの工程でこのようにおしぼりは動いています。

ここで、おしぼりをレンタルする上で一番注意が必要とされる衛生面を、生産の部分から紹介してみることにします。

前提として、おしぼりレンタルですので、当然ながらレンタル期限が設けられています。
そのレンタル期限内に安心・安全にご使用していただくために、洗浄時には衛生面に十分な配慮がなされた処理が行われます。

この衛生面に関して、厚生労働省の定める「環指第157号」に基づいた厳しい基準があり、その基準をクリアしたものだけが「衛生マーク」と呼ばれるものを付けることができます。
(環指第157号につきましては、こちらの厚生労働省のWebサイトに詳しく記載されています。)

もちろん、株式会社シンコーからレンタルされるおしぼりはこの基準を満たしています。

画像5

もう少し衛生面の処理について具体的に書くと、おしぼりは生産時に次亜塩素酸ナトリウムを主とした漂白殺菌剤を用いて処理されます。
これは結果論になりますが、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、次亜塩素酸ナトリウムが注目されることがありました。

適切に処理され生産されたおしぼりは、手洗いと同等の効果を得ることができます。
つまり、おしぼりを使うことそのものが、素早い除菌強化をもたらし、感染症予防にも効果を発揮することになります。

すべては、

安心・安全な商品をお届けする

ために。

こうした厳しい基準を設け、適切な処理を行うことにも、「おしぼり」に込められた「おもてなし」の心が表れているように思います。

4. おしぼりが届けるもの

現在、テクノロジーは今この瞬間も発展し続け、企業の中にはAI(人工知能)を活用した取り組みを行うところも増えていると様々なメディアを通して見聞きします。

大量消費の世界の中、大量生産を支えるのは寸分の狂いも無く動く機械たちで、フルオートメーション化が可能な産業では、一人の人間の入る余地すら無く最適な生産ラインを構築することが可能な時代になったと思います。

画像6

弊社の工場も、大量の布タオル(おしぼりになる布)を洗う大きな洗濯機や、洗浄後のきれいな布をおしぼりにするために巻く機械等、衛生面の確保や安定した生産供給を確保するために、随所に機械が導入されています。

しかし、最終的には一つ一つを、一人一人が丁寧に目視で検品を行い商品化される部分は昔も今も変わっていません。

そうして商品化されたわたしたちの「おしぼり」は、前出の循環図の通り、各顧客先へ納品されます。

昨今、様々なレンタル事業がありますが、その中でも弊社のレンタルシステムは特徴的だと感じる部分があります。

それは、「お客様の手元までお届けする」ということです。

エンドユーザー様まで直接ということは難しいですが、納品されたおしぼりはエンドユーザー様が実際におしぼりに触れるその瞬間まで、限りなく納品時の状態そのままが保たれることになります。

去る2020年4月。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、緊急事態宣言が出されたことで飲食店を始めとしたサービス産業は営業自粛を余儀なくされ、大きなダメージを受けることになりました。

飲食店に限らずですが、現在も続くこの自粛の流れは経済活動全体に多大な影響を及ぼしています。

わたしたちの事業にも、その影響は確実に現れており、以前のような状態に戻るまでにはまだ、時間を要することでしょう。

しかし、今日もわたしたちは「おしぼり」を生産し、納品し、回収しています。

営業をされている店舗がある限り、
店舗に足を運ぶお客様がいる限り、

そこに生まれる安心と安全のために、「おしぼり」を届けています。

そして、わたしたちの届ける「おしぼり」は、

” おもてなしの心が詰まった衛生商品である ”

と知ってほしいのです。

5. おわりに

さて、最後にもう一度この質問をしてみることにしましょう。

画像7


この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?