【詩】制服とコーラとママチャリ~Twitterで書いた10代の詩5選~ 12 蜃気羊 2021年8月18日 14:31 公園の時計。針が6と12を指し、縦が夕暮れを寂しくさせる。あなたとオレンジになったグラウンドを眺めながら、暑い時がすぎた。あなたとの話は終わる気配はなかった。不毛な大人になりたくない。ということを回りくどく熱弁した。コーラを飲んだら、少し気が抜けてぬるくなっていた。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) August 3, 2020 ママチャリ二台を止め、公園のベンチに座る。自販機で買ったコーラで君と乾杯する。入道雲が山のようにそびえ立っていた。二人とも暑すぎて「暑い」しか言えず、伸び切った時間が流れる。コーラが妙に甘くじれったい。ボーイングが轟音を立て、空に大きな一直線を引いていった。#詩 #140字小説— 蜃気羊 (@shinkiyoh) August 15, 2020 完璧な夏空と7月。部活を早く切り上げた帰り道、たまたま君と一緒になった。部活辞めたいと言われ、いきなりそんな相談かよって思ったけど、学校辞めたいよりマシかと思って、君の浅い悩みを聞いた。君は学校で浮いているけど、僕も浮いている。部活は簡単に辞めれるから、社会よりいいよね。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 19, 2020 夕立が田んぼを煙らせる。雨宿りできる場所なんてない。全力で自転車を漕ぐ。濡れる制服が張り付き、スカートもぐちゃぐちゃ。伸びた前髪の鬱陶しさを忘れるくらい、濡れて束になる。でも、なぜか気持ちが吹っ切れて、雨のバカヤローって言ったら、CMになるのかなって思うとウケる。#詩 #ポエム— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 8, 2020 夜の公園は半袖だと寒く感じた。彼女と座るベンチは、街灯で白く目立っていた。「成人です」彼女はそう言いながら、ラーク1ミリを咥え、火をつけた。「未成年のくせに」俺もpeaceを取り出し、彼女から火をもらった。彼女は空を仰ぎ、肺に吸い込んだ煙を大げさに吐き出した。#詩 #140字小説— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 3, 2020 最新の詩はTwitterで公開しています。こちらをタップしてね→Twitter_蜃気羊もしよければ、閲覧、スキ、いいね、フォローしていただき、蜃気羊と愉快な羊たちの一員になろう!関連記事 ダウンロード copy この記事が参加している募集 #私の作品紹介 105,029件 #眠れない夜に 72,918件 #小説 #詩 #読書 #言葉 #ポエム #私の作品紹介 #眠れない夜に 12 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート