【詩】お煙草はご自由にどうぞ。喫煙の詩~Twitterで書いた詩5選~ 14 蜃気羊 2021年9月3日 20:42 夕闇の世界が一人を辛くする。日が落ちても心は暑く、頭はくらくらする。この街に逃げ場はないから、煙草を吸う回数が増える。なぜ考えることができないのか、考えることができないから、世界の終わりを期待する。でも、世界は終わらないから、夢ばかり考えることにした。#詩 #ポエム— 蜃気羊 (@shinkiyoh) August 8, 2020 夜の公園は半袖だと寒く感じた。彼女と座るベンチは、街灯で白く目立っていた。「成人です」彼女はそう言いながら、ラーク1ミリを咥え、火をつけた。「未成年のくせに」俺もpeaceを取り出し、彼女から火をもらった。彼女は空を仰ぎ、肺に吸い込んだ煙を大げさに吐き出した。#詩 #140字小説— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 3, 2020 星を拾いに行くよ。なんて、気取ったこと言うのは白けるから、とりあえず、言葉少な目に展望台に君を連れていった。君は感動して、インスタ用の写真取りまくって、キレイを連呼してる。俺は星を見るのにすぐ飽きて、Pieceに火をつけ、甘いバニラで呼吸を整えた。先端が浮いてる気がした。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) June 15, 2020 夜の歩道橋はムワッとしている。下の国道は無数の車が途切れず、赤と白の線を作っている。昨日のことを考えてぼんやりと煙草を吹かしている。流れは逆らえず変えることはできない。もし、火が尽きる前に赤い車が3台、下を通ったら、新たな君を愛する決意をしよう。やるせないや。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) August 28, 2021 夏の非常階段はひんやりして白い。バリバリに剥がれた白のペンキは新築だった30年前を忘れ、粉になっていく。誰もいないから、最近はここでセブンスターを吸っている。今日も完璧な青空が低く広がり、遠くの空気が熱で揺れる。昨日、あなたに言われた思わせぶりな言葉を思い出した。#詩— 蜃気羊 (@shinkiyoh) July 22, 2020 最新の詩はTwitterで公開しています。こちらをタップしてね→Twitter_蜃気羊もしよければ、閲覧、スキ、いいね、フォローしていただき、蜃気羊と愉快な羊たちの一員になろう!関連記事 ダウンロード copy この記事が参加している募集 #スキしてみて 553,992件 #眠れない夜に 72,918件 #小説 #スキしてみて #詩 #ポエム #現代詩 #眠れない夜に #ショートストーリー #散文 14 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート