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【伊勢旅行前編】少しディープな伊勢神宮 共立リゾートのホテル第1弾

前編は、伊勢神宮の少しディープなテーマ、御垣内参拝や御祈祷、神宮の石について、必ず立ち寄りたい名店を書いてみました。
共立リゾートホテル第1弾は「いにしえの宿 伊久」ですが、打ってたら長くなってしまい宿紹介は後編。たまたま宿泊できた特別室について詳細に紹介してみます。神宮参拝の専用通路があるのでおかげ参り早朝参拝に便利です。


休憩のNEOPASA岡崎

まとまった休みが取れたので、思い立ったが吉日で伊勢旅行、早朝に出発すれば東京から車で片道6時間の道のり。長距離旅行となると名だたる名所を通過するのが惜しいですが、そんな気持ちは高速道路のSAで解決しましょう。岡崎くんで有名なNEOPASA岡崎。上下線同じ施設なので、こっちの施設には入ってなかったのかとショックを受けることもありません。ということで腹ごしらえに伊藤和四五郎商店で親子丼。写真のものとは別に八丁味噌味もあり濃い味が好きな方にはこちらもおすすめ。セットで頼んだ鶏南蛮もちょうどいい量。ほかの店舗では海鮮などもあり、フードコートで食べられるので同行者それぞれが好きなものを食べられます。

名古屋コーチン親子丼の鶏南蛮セット

男子トイレの短冊にほっこり。

SA岡崎トイレの短冊


伊勢神宮の駐車場事情

「らくらく伊勢もうで」伊勢地域観光交通対策協議会

神宮参拝は外宮からという外宮先拝の慣習は、道順としても便利だし外宮駐車場は神域近くで停めやすいので、両宮参拝なら自然とそうなるかと。
内宮駐車場は1時間まで無料・2時間まで500円・以降30分毎100円なので、内宮に一番近いA1・A2の駐車場に停めて無料内の1時間で済まそうとすると参拝だけでも少し焦ります。それにせっかくなのでおかげ横丁を散策したい、となると五十鈴川の河川敷にあるB5駐車場がおすすめです。ここなら帰路の下見におかげ横丁を通って参拝に向かっても良いですし、人混みの少ない五十鈴川沿いを通るのも清々しいです。行きで五十鈴川沿いを通ってサクサク宇治橋まで行き、帰りにお土産を買って帰るのもいいですね。
ちなみに内宮は右回り外宮は左回りに何かと意味を見出す記事を見かけるが、公式では人流の安全上の対策とのこと。

宇治橋 内宮側から


外宮・内宮 御垣内参拝

御正宮の構造と参拝

内宮と外宮ともに、御正殿(ごしょうでん)は参道から屋根がかすかにのぞけるほどです。というのもその周りには4重の垣根、中心から瑞垣(みずがき)・内玉垣(うちたまがき)・外玉垣(とのたまがき)・板垣(いたがき)があるからです。
御正宮(ごしょうぐう)の前まで来ると階段から上が撮影禁止エリア。階段上の板垣(いたがき)の内には外玉垣南御門(とのたまがきみなみごもん)という茅葺が見え、左右に神職さんと衛士(えし)さんが必ずお守りしています。その門にかかる御幌(みとばり)という白い布の前で通常は参拝することになります。

御正宮 階段下から

特別参拝(御垣内参拝)

御垣内参拝(みかきうちさんぱい)は公式では特別参拝とありますが、これは宿衛の神職さんからお祓いを受け、その先導に続き、南御門の内、正中(せいちゅう)のお白石(おしらいし)が敷き詰められた場所で参拝することを言います。
この際はドレスコードがありフォーマルな服装となってますが、「御垣内参拝 服装」と調べて出てくる服装を用意する必要があるので、遠方だと少し大変です。
特別参拝の方法としてはネットで調べたところ2種類。1つは授与所にある窓口で御造営資金の寄付、もう1つは神宮崇敬会への入会。しかし御垣内参拝をしたいと思い立ったのならばせっかくなので、神宮崇敬会に入るのが良いと思います。御造営資金はそれはそれとして寄付できたらなお良いと思います。

神宮崇敬会

神宮崇敬会公式ホームページの「さまざまな活動を通じて、崇敬会会員しか味わうことのできない感動をお届けできれば」というフレーズがお気に入りなのは余談として、神宮会館フロントで当日入会できますし、ネット入会にも対応しています。神宮徴古館・神宮農業館・神宮美術館などの観覧料割引、神宮会館宿泊料の割引、会報等の贈呈があるので、より身近により深く神宮を感じられると思います。また神宮会館1階の売店には御朱印帳やお土産、神祭具、書籍などが販売されています。
神宮については「はじめての神宮」という特設ページが新しく公開されています(神宮「初めての神宮 トップ」)。「衣食住」や「変わらないために、変えるということ」などの教学についても分かりやすい切り口で紹介されています。
また書籍としては神宮司庁広報室の神職さんが編集した『図解伊勢神宮』がおもしろいです。歴史については一章とコンパクトで、自然環境や花、御装束や御神宝などのサブカル重視で読みやすいです。

御垣内参拝と白黒の石

御垣内参拝の個人的なおすすめポイントが「石」です。外玉垣内には灰色の清石(きよいし)と正中上のお白石(おしらいし)があり、清石を経てお白石まで歩み出たところに何とも言えない清々しさがあるのですが、その白黒の石の熱吸収の差によって南御門御幌に向かう神風を起こしているというお話が面白いので紹介させていただきます(ひつじの手帖「お白石の風」)。
石と言えば小話として、四至神(みやのめぐりのかみ)や三ツ石(みついし)などもありますが、御正宮四隅にも石があります。神宮は年間で約1500回のお祭りがあり、20年に一度の式年遷宮(しきねんせんぐう)となれば、一つ一つの建築工事にもお祭りが行われます。しかしこの四隅の石はどうやら不詳の神さまが鎮まっているようで、御正宮をお守りしているそうなのですが、遷宮の際にもご自分で遷座されるようです。明らかでない部分があるのも神宮の歴史の長さを感じます。
もう一つ、Googleマップで神宮周辺を見てたら内宮磐座というものを発見(内宮 磐座)。道路から巨岩が見え、獣道のような小道を登ると少し開けた空間があります。祭祀場のようにも見えますがこれもまた不思議な石です。なにか御存じの方はお教えいただきたいです。

道路から見た内宮磐座とされる巨岩
側溝に架けられた木と小道
小道の先の広場
広場から見た巨岩


伊勢神宮のご祈祷「御神楽」

神宮のご祈祷は御饌(みけ)と御神楽(おかぐら)の2種類。御饌は5000円から、御神楽は15000円から。日本には世界遺産でもある宮内庁式部職楽部(くないちょうしきぶしょくがくぶ)という国お抱えの音楽のプロ集団がおりますが、神宮も神宮楽師(じんぐうがくし)という音楽の専門職が在籍しており、世界的にとても貴重な存在です。
御神楽ではそんな楽師さんたちが雅楽の演奏を奉納してくれます。管楽器・弦楽器・打楽器・歌・舞のフル構成は、これまた貴重な雅楽演奏会にでも行かないと見られないものなので、個人的には御神楽がおすすめです。
また倭舞の舞を担当する舞姫(まいひめ)も神宮ならではの職掌で、神社で言うところの巫女にあたるものですが、日々研鑽を積んでいますので見ものです。
ちなみにやらしい話をすると、フル構成の舞楽や神楽をお願いできる神社もいくらかはありますが、もう少し予算が必要となると思います。

自前の龍笛


必ず立ち寄りたい名店

わらじやの「さざえ釜めし」

釜めしといえば群馬の峠の釜めしが有名ですが、ここにも釜めしが。個人的に一番お気に入りのお土産がさざえ釜めしの器。さざえの形をした器が海の幸豊富な伊勢志摩の雰囲気があって、裏っ返して花壇の端っこに並べていきたい。貝類メインの具沢山でとてもおいしいです。

包装
釜めし・さざえ釜めし
釜めしの中 さざえは貝多め

赤福氷

赤福が入っているかき氷。食べたことのない人が聞けば、奇をてらったものに思うかもしれませんが、これがかなり相性の良いおはらい町の定番。抹茶の苦みも赤福とベストコンビ。

赤福 五十鈴川店
赤福氷

外宮参拝で必ず訪れたいうなぎ処 喜多や

外宮参拝で必ず訪問したいうなぎの名店。うなぎと言えば関西なら焼き関東なら蒸しとよく言うが、こちらはその両方の技法で作られる、と店内のテレビでループ放送されていました。頼むべきはタレがご飯にまぶしてある伊勢まぶし。外宮参拝して喜多やの伊勢まぶしを食べれば、身も心も生きていることに感謝します。シンプルにうますぎるうなぎ屋です。

うな丼(伊勢まぶし)・う巻・きも焼き






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