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Istituto Marangoni Milan マスターコース留学記 〜私生活編2〜

【[私生活編2] 試練】
さて、イタリアに入国してからもう3週間が経過しました。
当初はどうなるかと思った異国での一人暮らしですが、3週間も経つとすっかり慣れてきました。
今一度、この数週間の日常的な出来事(試練)をまとめてみようと思います。

まず入国後、生活用品買い出しのため家から徒歩10秒のホームセンター?(コーナンのような)場所へ。机や椅子、ワードローブやタンスなどは元から部屋にあったのでそんなに買うものはないだろうと思っていたものの、買っては帰り、買っては帰りを繰り返す羽目に、、 人が一人生活するのにこれだけのモノが必要だったのかと、恥ずかしながらも気付かされました。
一番の難所は、やはりなんと言ってもレジ。私の家はミラノ中心からかなり離れているため、もはや英語は全く通用しません。というわけでまず日常的なイタリア語単語を暗記してレジに行くわけですが、、、そんな問題ではありませんでした。
生活用品をカゴに入れて買い物をしていたのですが、日本が抜けていなかった私は当たり前のようにレジの際もそのままカゴをレジの台の上に置いてしまいました。
その瞬間店員に睨まれ、呆れ笑いを浮かべながら全くわからないイタリア語で色々と言われ、、その場ですぐ商品を自分でレジ台に丁寧に並び直しました。
洗礼です。ここは日本ではないのです。。
今考えると、基本的にレジの店員は全員座って作業するので、カゴのままだとそりゃやりにくいですよね、、とにかく初回で色々とパニックになった私は、その日はもうどこにもいけませんでした。笑

もう一点印象に残っている出来事は、やはり滞在許可証の申請です。
イタリアの郵便局にてKITという申請書をもらい、記入、必要書類を準備したのち提出しにいかなければいけないのですが、基本的にKITの提出は午前中しか受け付けてもらえません(場所によって変わるかも)。そのため私の場合は、8時20分に受付スタートの郵便局に余裕を持って8時に到着したのですが、、既に行列ができていました。ですが、気持ち早めに着いた甲斐もあってかなんとか11番の受付番号をゲットすることができました。てっきり1時間くらいかなあと思っていたのですが、、呼ばれたのは11時。というのも、滞在許可証の受付を行う人が1人しかおらず(比較的大きな郵便局)、、それはまだいいのです。
滞在許可証を申請する人のほとんどがイタリアに到着したばかりの学生であり、もちろんイタリア語はほとんど話せません。そして、受付の人は英語が話せません。
そのため、何時間も言語の通じない学生たちを1人で対応してきたフラストレーションなのか、受付の方が申請をしにきた学生に「イタリア語を勉強してこい!!」と怒鳴り散らかす事態に。いつものことなのか、他の郵便局員は平然としていますが、申請をしにきた留学生にとっては超絶緊急事態です。
そんな事態の中で、不安からか郵便局内では学校関係なく留学生のコミュニティができ上がっていました。笑
私の番号が事件のあった学生のすぐ後だったので、私は翻訳を使って一生懸命単語を勉強していたのですが、緊張して全て忘れたらどうなるんだ、、といった気持ちで既に心が折れていました。そんな中、遂に私の番号が呼ばれました。
まず、恐らくとてつもなくぎこちなかったであろう満面の笑みで挨拶し、英語は絶対に使わず対応しました。続いて申請代を現金で出したところ、「金額ちょうど用意してる?」と言われ、秒速で「カード支払いにします!(笑み)」と切り返したところ、細かい努力もあってか最終的には全てうまくいき、笑顔でCiao!と言って帰してくれました。。。
その後その事態を発見した留学生のコミュニティ全員が私のもとに集まり、「どういうことなんだ?どうやったんだ??」と、質問攻めに遭いました。笑
個人的に英語は使わずに、笑顔を意識したのが良かったのかも?とも思いますが、何かそういう、馴染もうとする努力が見えたのが良かったのかもしれません。

長々と書きましたが、決して店員や局員を悪く言う気はなく、むしろこういう経験を通してさらにこの国の面白さや日本とのギャップ、人との関わり方などの気づきが多くて楽しいです。そしてそういった経験もある分、イタリアの店員などは気さくで優しくて面白い人が多いです。
まだまだ書きたいことはありますが、今回はここまでとさせていただきます。
それでは!



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