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ごくたまに。

自分へのご褒美として「ナチュラルチーズ」を買う。

チーズは子供の頃から好きだったけど、
その頃、好んで食べたのはプロセスチーズで、
ナチュラルチーズに出会ったのは大人になってから。

なかでも「青かび」が生えたブルーチーズが大好きで、昨年チーズ専門店でパートしていた頃なんてお給料の半分をナチュラルチーズ…特にブルーチーズに注ぎ込むというチーズ道楽ぶりを発揮した。

ナチュラルチーズが好きになったきっかけは色々あったと思うけど、妊活ダイエット中に糖質ゼロの優れたタンパク源として紹介されたのが、凝り出したキッカケだったような気がする。

一時期は知人を介して「チーズ教室」に通っていたこともあった。毎回、テーマに沿ったチーズを何種類か食べて、味や産地、そしてチーズが出来た歴史について学ぶ。
さらに、この教室の醍醐味は先生のチーズ料理とのマリアージュするためにセレクトしたワインを飲むことでもあった。

教室は先生のご自宅のマンションだったので、
生徒は5、6名ほど。全員が口コミで集まったメンバーで全員が女性。

その美味しい教室で一番気に入ったのが、
フランスの洞窟でしか作ることが出来ない
「ロックフォール」というブルーチーズだ。

希少性に価値を感じる性質(さが)なゆえ、
どうもここでしか作られていないという
ストーリーに弱く、しかも戦争時は修道女が
貴重なタンパク源として作っていた…なんて、
歴史的な背景を知った日には、そのチーズを
愛するよりほかなくなる。

いかにも五感を喜ばせることに人生の
重きをおく第二ハウスに金星がある私という人間の趣向に通じるものがあると我ながら思う。

ただ、毎日の贅沢だと希少性やら特別感が薄まってしまうので本当に月に一回程度、ちょっとだけ
自分に使うお金に余裕がある時にだけお気に入りのチーズを食べるようにしている。

毎日、美味しいものを食べるって、
いかにも不健康でいかにも下品な感じがするのは
何故だろう…(はて。)

白ワインにロックフォール、いちじくのパンを付け合わせに食べる夏を味わいたい立秋である。


モンドールチーズが当たった年。(出産した翌年だった気がする。)

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