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「2021年、いっぱい聴いたな」と思う曲

こんにちは。桜小路いをりです。

前回、「2021年、いっぱい聴いたなと思うアルバム」をご紹介しました。

今回は、「曲」について書いていこうと思います。
アルバムとは重複しないように書いていくつもりですので、併せて読んでいただけると嬉しいです。

Kanaria「KING」

2020年の後半からよく聴くようになって、今年の頭は、1日に1回は聴いていたと思います。異国情緒たっぷりの妖しげな曲調が、とてもカッコよくて好きです。

オリジナルはもちろんのこと、色んな歌い手さんのカバーを聴いて、解釈の違いを考察していました。

「You are king」という歌詞は、直訳すると、「あなたは王様だ」となりますが、私は、「あなたは王様でしょう?」と訳したくなりました。
イラストの少女(私は「少女説」に一票です)は、クーデターを起こして、血塗られたような玉座に座っている。もしかしたら、王様は好き放題の政治をやっていた暴君だったのかもしれません。革命の総仕上げは、王様を処罰することでしょうが、王様は命乞いをするはずです。その時に少女が言い放つ言葉が、「You are king(=あなたは王様でしょう?)」、すなわち「王様なら自分の責任は自分で負いなさい」というものなのではないでしょうか。

様々な考察が膨らむ1曲です。

すとぷり「エンキョリクライ。」

人気なのは知っていたものの、どんな人たちなのか、は知らなかった「すとぷり」さん。
今年に入ってから、ボカロPのAyaseさんが、メンバーのさとみさんに「ワンダラー」という曲を書き下ろしていたのを知り、すとぷりさんの色々な曲を聴いていました。

中でもよく聴いていたのが、莉犬さんとるぅとさんのユニット曲「エンキョリクライ。」でした。

遠距離恋愛中の恋人に対する想いを歌った曲なのですが、様々な童話になぞらえた歌詞がとても素敵です。

題名がカタカナなので、「遠距離くらい。」や「遠距離 cry」など色々な字に置き換えて考察することができ、そのファンタジーな世界観に惹き込まれます。

リスナーさんではないのですが、すとぷりさんの曲は他にも気になったものがいくつかあったので、いつか考察記事を出せたらいいなと思っています。

Ado「ギラギラ」

「うっせえわ」の後も、立て続けにヒット曲を飛ばしているAdoさん。
「踊」や「阿修羅ちゃん」も捨てがたいですが、私がいちばん聴いたなと思うのは、「ギラギラ」です。

容姿へのコンプレックスや劣等感を克服して、強く生きる女性の姿が描かれた曲になっています。

「私の顔は そう神様が左手で書いたみたい」「もしも神様が左利きなら どんなに幸せか知れない」など、心にぐさっとくる歌詞が詰まっていて、初めて聴いた時は衝撃を受けました。

この「ギラギラ」という題名は、「自分自身が創り出した美しさ」を表しているのではないでしょうか。「キラキラ」が、生まれ持った美しさを表す言葉であるとしたら、自分自身を守る鎧のように創り上げた美しさは、「キラキラ」よりも更にまばゆく、鮮烈な光を放っているのではないかと思います。

幾田りら「おまじない」

よく晴れた日の朝、歩きながら聴くなら絶対にこの曲!という、私の中で定番にもなった、幾田りらさん(YOASOBIのikuraさん)のオリジナル曲。

意味もなくワケもなく憂鬱な日も、やる気に満ちたウキウキの日も、特別な日も、そうでない日も、優しく心に寄り添ってくれるような曲です。

続きはいつだって余白から
塗り替えてくほどに綺麗になりたい

私は、特にここの歌詞が好きです。
昨日、思うようにいかずに「余白」が残ってしまったとしても、それがなければ続きになる「今日」を綴ることはできない。
昨日を塗り替えて今日になって、今日を塗り替えて明日になるのなら、それを重ねていくほどに美しく、素敵になりたい。
そんな想いが込められているのではないでしょうか。

根拠もない「おまじない」にすがって、今日のラッキーを見つけようとは思わないけれど。
この曲を聴きながら歩くと、見える景色が一段と輝いて見えるので、おすすめです。

まとめ

以上が、私が「いっぱい聴いたな」と思う曲になります。
全体的に上半期に知った曲が多くなってしまいましたが……。

みなさんは今年、どんな曲に出会いましたか?
この記事が、今年の音楽との出会いを振り返るきっかけになれば幸いです。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。