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ハイキング前のお楽しみ-皆野アルプスを行く破風山ハイキング⑦

終点までには多くの停留所に止まるはずなんだけど、バスはどこにも止まらず走り続ける。車は山の中へと入り、大きな荒川を通過する。青く染められた陸橋からの木々の景色が最高。

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住宅地を走っている時は本を読んでいたのんだが、陸橋を境に自然と本は閉じられていた。10時半、秩父華厳前に到着。二人だけの贅沢な時間、無事に届けたくれた安全運転手さんにお礼を告げ、たぁの手にずっと握られ暖かみを帯びた480円をお支払い。

あれっ?思ったよりも車が多いな。

無料駐車場にはスペースがないほど多くの車が停められている。滝が人気か?それとも予想が外れハイキングが人気なのか?滝へと向かう人々の姿も目に入り、ちょっとした緊張が走る。なんせまだまだコロナ渦の昨今。

滝の入り口前には茶屋があるけど残念ながら現在休業中。もしかしたらここで吉方フードいただけるかもと期待したけど仕方がないね。グループ様とはスペースをあけながら急な上り坂を言う。

「マスク付けて。」

管理魔たぁに従い、外されていたマスクを装着。ほのかに乳白色を帯びた透明な水が川を流れている。華厳の滝・上空滝(かみそらたき)の案内板が出てきた。華厳の滝へと左の細道へ進めば人気がなくなりマスクを外す。川岸でおじさんが滝へとカメラを向けている。

いいっ、みんな自由でいい。

華厳の滝は落差約12mの崖を直線的に流れ落ちる美しい滝。

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水量は多すぎず滝音にすべてが飲み込まれていない。真っ青な空に深い緑、広がる水面の先に流れ落ちる滝。滝の周辺に人はおらず二人だけの空間。のんは微笑み言葉が漏らす。

「やっと来れた。」

安心感がわっと広がる。マイナスイオンによって我慢に耐え続けがエネルギーが放出されていくようだ。手を水に伸ばすと心地よいひんやり感。水に浸かった岩場は赤く色づく箇所があり水の成分かなと一人、不思議に思う。たぁは動かず黙り、ただただ滝を見ている。彼の滝鑑賞のいつもの姿。

滝の上へと目を向ければ何やら神様の彫像らしきもお姿が。まだ見ぬものに興味が惹かれるものの上空滝まではここから20分かかる。往復で40分、時間が気になるな。なんせ午後から雷雨予報が出ていますからね。今日は華厳の滝だけ楽しみ、上空滝は次回の楽しみにとっておくことに。


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