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暑さに負けず、蚊に負けず、自然の恵みを堪能せよっ難台山っ!

ちょっと抜けた安全ハイカーは最近選ぶコース、選ぶコース、大変な道が続いていた。チェーンを使って岩登ったり、ロープ補助で急な道を行ったり。

「自然に囲まれた歩きやすくて楽しいハイキングが好きなんだけど」

自らコースを選ばず、だけど私よりもしっかり前進する夫、たぁはたまにぼやく。

だから今回はこそはその望みを叶えよう、ただただ楽しい、だけど物足りなさを感じないコース。

そんな思いを胸に選んだのが難台山、地元では笠間・吾国愛吾ハイキングコースと呼ばれているコースだ。

頑張れば日帰りできるけど、最近はそんながんばりも辞めた。

のんびりがいいって気づいた。

だから真夏の8月、二泊三日で楽しもう。

スタート駅である岩間では便の良さそうな宿を見つけられなかったので、石岡駅で宿を予約。二泊同じ宿を使うことでハイキングで不要な荷物を背負わずに軽装で歩ける。

初日、辿り着いた石岡駅の空の広さに圧倒され、これだけでここに来た意味があると思った。

翌朝は5時半に起きてホテルで無料朝食をいただき、岩間駅を目指す。夫婦ともに合気道愛好家であるため、岩間に来たなら絶対に訪れたい場所がある、合気道神社だ。この神社は合気道開祖植芝盛平の創建による合気道に関する唯一の神社であり、海外からも多くの人が訪れる聖地である。

駅から10分ほどまっすぐ伸びた道を行くと小さな案内板を見つけ入り口へと向かう。小さな神社ではあるものの境内に流れる平穏な空気が合気道そのものを表現していると思った。よかった、ここが合気道神社で。

さぁて、あまりのんびりしていられない。なんせ今日のコースは予定所要時間6時間。気を入れ替え、駅の反対側へと向かいハイキングを開始。若干霧がかかるもののお天気に恵まれた今日は最高気温36度の予定。

ほほほっ。

どうにかなる、寒いよりかは全然マシっ。

木陰さん、どうぞ幸いながらも照り付ける太陽から私たちをお守りください。

石岡駅でもそうだったが合気道神社をはじめ岩間駅周辺には神社が多い。これも歴史の名残なのかしら?

車道の脇にある小さな入り口から森へと入るとふわっと木の香りに包まれる。

ーーそうそう、これこれ。

森が五感を刺激して六感へと伝わる。そして聴覚と触覚は良くないものを感知する。

「蚊だ。めっちゃいるっ!」

大変だ、大変、蚊除けスプレーで自分たちを守らないと。

あれっ、スプレーしたよね?

蚊が逃げないんだけどどうして???

木々は今日も優しく二人にしっかりと木陰を与えてくれるけど、坂道登って汗が出る、出続ける、止まらない。
二人で4ℓのお水で十分だと思ったけどすぐに1ℓが消えた。
まだハイキングは始まったばかりなのに大丈夫かいな?

暑さに負けず、蚊に負けず自然の恵みを思う存分味わおう。

笠間・吾国愛吾ハイキングコースは岩間駅を出発し、愛吾山、団子石峠、大福山、獅子ケ鼻、道祖神峠、吾国山を抜け福原駅に到着する約16㎞ほどのコースです。
上り下りはあるものの道は歩きやすく終始木々に囲まれた心地良いです。ただ梅雨明けが影響したのか蚊がとんでもなく飛んでいました。賢いハイカーさんたちは長袖長ズボンで素晴らしい防御の中、ハイキングを楽しんでいらっしゃいましたが、半袖短パンの私たちはは少しでも蚊の餌食にならぬようと常にタオルを振り回しながら進みました。

終盤には奇跡の音色に触れられ、ハイキング後には長年取り除けなかった大きな大きな心のしこりががすっきり消えた不思議な旅でした。

花が咲き開く春、紅葉が楽しめる秋ならば涼しくまた別な表情を楽しめるかもしれません。

是非、行ってらっしゃい。


ハイキング詳細は以下の本の中でご紹介しています。よかったら手にしてください。


無空真実の電子書籍です。よろしくお願いします。



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