伊豆天城山でハイキング-04
ささ家族との旅程が決まった。
旅中はささ家族の車に便乗させてもらい、別行動となる日は伊豆熱川駅の宿まで送ってもらう。翌日、東京へと帰る時は特急踊り子号を利用する予定だ。
日光を訪れた時、当日に特急チケットを購入しようとしたところ既に完売していて、急行と各駅停車を乗り継いで、電車が遅れたこともあって1時間以上も予定をオーバーしてしまった過去がある。
失敗は仕方がない。そこから学べば問題なしっ!
ってことで事前予約をすることに。
ネット検索すると“駅ネットで申し込むと30%OFF”というまるで全国支援並みのサービスを見つけたのでこれ幸いと旅程が近づいてから申し込んでみると・・・・・・。
はてっ、割引がどこにも出てこない。
どんなにサイト内をクリックしてみても普通料金しか表示されないので、ネットサーフィンで理由を探ってみたところ、30%OFFになるのは全席ではなく限定数のみ。
そうだったのかっ、駅ネット。
サービスばかりデカデカと広告するんじゃなくてそういう大事なこともわかりやすく記載しておいてよ。
既に割引席が完売してしまった今、どうあがいても仕方ない。だけど電子チケットなら100円引きとあったので、いただけるものはしっかりいただいておこうとその場で予約。
また失敗したよ。
だけど
また学べる機会を得たね。
たくさんイラついて、後悔した後はポジティブ思考へと変換しよう。
なんだか今回の旅はいつものように事が運ばない。それにささ家族と二家族だけでの泊まり旅行は初めだ。どうなるのかわからない不安があってもなくても事前に瞑想で心を整えておくことは大切だ。
今日も呼吸を整えて、すべてのものに感謝したらゼロへと繋がる。
「大丈夫。記念になる素晴らしい旅になるよ」
良かった。
それを諭すかのように雨マークが気になっていた天気予報は晴れマークへと変わった。
旅行当日、ささとの待ち合わせは小田原駅に9時半だ。たぁは特急好きなのでロマンスカーを使っていこうと思うけど、その日、彼は朝からミーティングがある。
ロマンスカーよりも早く小田原駅に到着できそうなルートがあったのでちゃんと確認せずにたぁに告げる。
「いいね、それで行こう」
だけどよく見たらそれは新幹線利用で一人3280円もかかってしまう上に、乗り換え駅がちょっと面倒。
「それならやっぱりロマンスカーだよね」と調べてみるとやっぱり新幹線よりも時間がかかってしまう。
「さっき伝えたの新幹線利用だった。ロマンスカーで調べたらもう少し早めに家を出ないといけない」
「えぇ、そうなの」
言葉にとげがある。
「ごめんなさい」
「わかった」
調べもしないのにミーティングがあるというだけでなぜだか彼は上から目線だ。
まぁ、それでもいい。とりあえず承諾は得たのだからチケットを取ろう。
ささとの待ち合わせを考えると新宿8時20分発、9時33分着が良さそうだけど予定よりも三分遅れてしまう。
ポチポチポチ・・・・・・テキストにて彼女に連絡。
「乗ろうと思っているロマンスカーが小田原駅9時33分着で3分遅れそうなんだよね」
「いいよ。道が混んで私たちも遅れるかもしれないから全然OK」
有難き寛容に感謝。
小田急ロマンスカーウェブサイトからチケット取得を試みる。日程、利用駅、時刻を指定して隣同士の席を希望して「OK」ボタンを押したら「チケットが取得できませんでした」と表示された。
??どうして??
まだ空席があるはずなのに。
何度か試しても無理だったので、プログラムの故障かと電話で申し込んでみるとなんと既に満席状態で隣同士の席は空いてないという。
なんとっ!?したことか。
乗り慣れていない特急踊り子号では事前予約がちゃんと頭にあったのに、なぜだかその機転がロマンスカーでは思いつかなったよ。
「お二人様近くに座れる席を探すのでお待ちくださいね」
電話口のスタッフさんは私たち思いで優しい。
「お待たせしました。隣同士は難しいのですが前後でお席を取ることが可能です」
「それでお願いします。ロマンスカーがこんなにいっぱいだと思いませんでした」
「本当ですね。私たちもびっくりしています」
コロナ明け、コロナボケな自分に気づく。
「二席お取りしました。しかし現段階では予約の状態です。当日、窓口か切符販売機でチケットをお受け取り下さい。出発15分前を過ぎますとキャンセルされてしまうのでご注意ください」
えっ・・・・・・。
「わかりました。ありがとうございました」
電話を切ってたぁに伝える。
「駅に早めに行かないといけないから、家出る時間をもう少し早くしないと」
「えぇ。もうどんどん仕事する時間なくなるよ」
やっぱり言われた、文句。
「じゃぁ、新幹線にする?1.5倍以上高くなるけど」
「いいよ。ロマンスカーで」
ふぅ。
旅程組むだけですったもんだ過ぎるよ。
だけど防げるミスを繰り返したのに希望する電車に乗れるだけ、私たちは恵まれている。
ハッピーライフに乾杯さっ💛
お話の登場人物:
私-のん、夫-たぁ、
姉-ささ、姉の夫-れん
姪っ子-らら、甥っ子-ぼう
これまでのお話
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