兵庫慎司

1968年広島生まれ東京在住のライター。音楽ウェブサイトDI:GA ONLINE『とに…

兵庫慎司

1968年広島生まれ東京在住のライター。音楽ウェブサイトDI:GA ONLINE『とにかく観たやつ全部書く』(月2回アップ)、月刊誌KAMINOGE『プロレスとまったく関係なくはない話』連載中。はてなブログ https://shinjihyogo.hateblo.jp/

最近の記事

古舘佑太郎の旅日記がおもしろすぎる

 文才がありすぎる。2週間くらい前からインスタで始まっている。おすすめです。  というLINEが友人から届いたので、スマホを取ってインスタを開いたら、いきなりトップに出てきて笑った。僕がフォローしている大根仁監督も絶賛した、ちょうどそのタイミングだったせいです。なんにせよ、もうあちこちで評判になっているということが、身近なところで、よくわかりました。 https://www.instagram.com/yutaro_furutachi/?img_index=1  で。一読

    • Vaundyと浜崎あゆみとフラワーカンパニーズとちあきなおみの尺

       ちょっと仕事上の必要に迫られて、Vaundyの「怪獣の花唄」の、2020年9月9日日本武道館のライブ映像(オフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているやつ)と、浜崎あゆみ「Free & Easy」のMVを、続けて、何度も、じっくりと観た。どんな仕事なんだ、というのは置いといて、それで気がついたのだが。  「怪獣の花唄」で、Vaundyが「♪口ずさんでしまうよ」と一回目のサビを歌い終わるまでと、「Free & Easy」で、イントロが終わって浜崎あゆみが「♪Woo〜

      • 令和ロマン高比良くるまの「1,000万円で劇場を作ります」発言について、真剣に考えてみる

         『M-1グランプリ2023』で優勝した令和ロマンが、決勝戦前に受けていた取材で、「もし優勝したら、賞金1,000万円の使い道は?」と訊かれた時の受け答え。 高比良くるま「あなたはお金持ちなんだから、うれしくないでしょう? 決勝決まって、お父さんは何か言ってた?」 松井ケムリ「僕、本名は浩一なんですが、『コウちゃんおめでとう!』と喜んでくれました」 くるま「僕らいつも、賞金もらったら僕に全額くれるっていうノリをやっているんですが、1,000万円どうします?」 ケムリ「え、あ

        • こういうとこだな、佐久間宣行

           TBSラジオの『空気階段の踊り場』を聴き始めた時や、ニッポン放送の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』が始まった時、「あ、この人たちはこうなんだな」と、新鮮に感じたことがあった。  このふたつだけでなく、他にもそういう番組があるのだが、その番組の中でかける曲の、選び方に関してのことである。その曲が新しい曲か古い曲かを気にせず、パーソナリティ自身が好きな曲をかける、という選び方なのだ。  音楽番組ではない、トークが軸の深夜帯のラジオ番組の場合、そこでかかる曲は、もうすぐ発売

        古舘佑太郎の旅日記がおもしろすぎる

          そろそろみんな忘れただろうから、「島耕作がアナログレコードの盤面をつかんで炎上したやつ」について書いてみる

           コミックモーニングの、2023年10月5日発売号(45号)の表紙で、島耕作がアナログレコードの盤面を触っていて、「扱い方知らんのか!」「指紋がつくやろ!」「初芝はオーディオ製品作ってるのに!」「島耕作、レコード会社に出向していたこともあったのに!」「アシスタントに投げっぱなしで描かせたのか?」などと、炎上したやつ。    その件がX(旧ツイッター)のTLに上がってきた時、自分もちょっと何か書きたくなったが、その時は、やめた。  私、アナログレコードの盤面、平気で触ります

          そろそろみんな忘れただろうから、「島耕作がアナログレコードの盤面をつかんで炎上したやつ」について書いてみる

          2023年の夏、4週続けて野外フェスに行った

           7月28日(金)・29日(土)・30日(日)、FUJI ROCK FESTIVAL(以下フジロック)、全日。  8月5日(土)、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、1日だけ。  8月11日(金祝)・12日(土)というか13日(日)の朝まで、RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO(以下RSR)、全日。  8月19日(土)・20日(日)、MONSTER bash(以下モンバス)、全日。  この夏、以上の、新潟、千葉、北海道、香川の野外ロックフェ

          2023年の夏、4週続けて野外フェスに行った

          2023年のフジロック・フェスティバル雑感

           あの「邦楽のみ・感染予防のための各種規制あり・アルコールNG」だった、そして世間から非難轟々の中で開催された、2021年のフジロックすら、行ったのに!  と、昨年=2022年のフジロックに、久々に行かなかったことを後悔した。どんなふうに後悔したのかは、その時、こちらに書きました。https://shinjihyogo.hateblo.jp/entry/2022/07/31/114910   というのもあって、今年2023年は、3日間行った。金曜の朝にレンタカーで出発して、月

          2023年のフジロック・フェスティバル雑感

          「こんなんだったら自分でも書けるわ」と言われて思うこと

           私のような職業的な書き手と彼らのようなアマチュアの凄腕に差があるのだとすれば、「職をなげうっているかどうか」だけだ。  小田嶋隆の遺稿集『コラムの向こう側』(ミシマ社/2022年8月30日刊行)の第4章『晩年は誰のものでもない』の157ページに、こんな一文がある。  以前、アマチュアの文章を添削する機会があり、毎度毎度、趣味でものを書いている人たちの筆力の向上ぶりに驚かされた──という話に続いて、小田嶋さん(一応面識があったので「さん」を付けます)は、そう書いている。  

          「こんなんだったら自分でも書けるわ」と言われて思うこと

          フリーになったのが遅すぎた

           新卒から24年、同じ会社に勤めて、2015年の春・46歳の時に、退社してフリーの音楽ライターになったの、遅すぎた。もっと早くなればよかった。と、思う時がある。  その歳まで会社にいたからこそ、関われた仕事や、出会えた人や、経験できたことは、決して少なくないので、全面的に「遅すぎた」と思っているわけではない。あと、それより早く会社をやめられなかった自分の事情も、ないわけではないので、しょうがない、とも思っている。  しかし、シンプルに、音楽方面のライターが仕事を得るタイミング

          フリーになったのが遅すぎた

          空想委員会の三浦隆一が亡くなった

           空想委員会の三浦隆一が、2023年4月3日に亡くなったことが、その4日後の本日=4月7日、バンドの公式サイトで発表になった。  享年41歳。3年前から大腸がんと闘病しながら、音楽活動を続けていた、と書かれている。  空想委員会は、2023年2月15日に、佐々木直也が音楽活動を休止し(つまり、他でやっているサポート等の活動も休む)、今後は三浦隆一と岡田典之のふたり体制になり、ライブはサポートを迎えて行っていく、ということを発表した。  そして、5月6日渋谷GUILTYから

          空想委員会の三浦隆一が亡くなった