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小山伸二
2015年10月4日 01:58
野良猫も夜空を見上げる九月に どんどかどかどか 県外ナンバーの男や女たちが 立ち働いてる キャベツを刻んで油を広げる 機関銃と人形と飴菓子が 提灯の揺れる通りに配備される パレードが見たい 古いリズムに支配されているぼくたち 世界が通り過ぎていく たわいもないお喋りをしてる間に どんどかどかどか 人口が増えなくなったこの国に 金色の光のしずくから落ちてくる そのしず