初めての、青少年発達サポートセンター訪問―「うらやす・そらいろルーム」の子どもたちとの交流
2021年7月13日、シャイニングアーク有志選手たちは、浦安市の運営する青少年発達サポートセンター「うらやす・そらいろルーム」を訪問しました。コロナ感染状況が収まらない中でしたが、最大限の注意を払って、オンラインではなく実際に相手方の環境に選手が飛び込んで行くことにしたのです。
行政機関を通じて活動の幅を広げていきたい
選手たちは、今までいくつかの障がい者施設と主にオンラインでの交流を通じて特別支援活動を行ってきており、ある程度の手応えは掴み始めていました。ただ近隣の施設にコンタクトを取ってきっかけを掴んでいくような手探りの活動だったので、更に活動を広げて行くためには行政機関と連携する必要があると考えていました。
そこで有志選手を代表して喜連航平選手が、浦安市役所の障がい事業課にメールを送り、自分たちのこれまでの活動概要を知ってもらったところ、「いっしょにできることをやっていきましょう!」という流れになりました。
まず、オンラインでのヒアリングで浦安市の現状を教えてもらい、発達障がいのある方についての相談が年々増えて来ていることを知りました。
「発達障がい」とは
「発達障がい」とは、生まれつきの脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。他人との関係づくりやコミュニケーションなどが苦手な場合や、逆に優れた能力が発揮される場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障がいでもあります。
そのため、保護者の中にも子どもたちとの関係性に悩んでいる方々もいらっしゃいます。また発達障がいのある方自身が、生きづらさを感じることも多くあります。
しかしながら発達障がいがあっても、本人や家族・周囲の人が特性に応じた日常生活や学校・職場での過ごし方を工夫することで、持っている力を活かしやすくなったり、日常生活の困難を軽減させたりすることができます。
浦安市の運営する青少年発達サポートセンター「うらやす・そらいろルーム」
浦安市では、発達障がいのある方も、発達が気になる方もに認定されている人も認定されていない人も同じように一人ひとりにあった方法を見つけながら、良さを伸ばし、生きづらさを解消していくために、青少年発達サポートセンター「うらやす・そらいろルーム」という施設を運営しています。
発達障がいのある方々が個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、子どものうちからの「気づき」と「適切なサポート」、そして発達障がいに対する私たち一人一人の理解が必要です。
浦安市役所の障がい事業課担当者との話合いの中でそういった話を聞かせてもらい、喜連選手たちは、実際に自分たちが施設に出かけていって、一緒に何かを達成する喜びを分かち合うことが一番いいのではないかと考えました。
青少年発達サポートセンター「うらやす・そらいろルーム」訪問実現!
7月13日、初めての青少年発達サポートセンター「うらやす・そらいろルーム」訪問。この日訪問したメンバーは、SO 喜連航平、CTB 池田悠希、CTB 本郷泰司、No.8 坂和樹の4名。子どもたちの集う部屋に選手たちが入って行くと、「待ってました!」とばかりにいきなり笑顔で歓迎してもらいました。
4グループに分かれてボッチャ開始。それぞれのグループには一人づつ選手が加わっています。障がい者スポーツとしても確立されているボッチャでは、日頃鍛え抜かれたラグビー選手たちでも、子どもたちと対等の立場になって互角の戦いを挑んでいきます。子どもたちも選手も、障がいの有り無しを忘れて夢中です。
あとから先生たちに伺ったところ、普段見られないような子どもたちの生き生きと喜ぶ姿があったようです。選手たちにとっても、ここに来てみなければわからなかった得難い経験となりました。
今回一回だけの交流で終わらせては意味がありません。またコロナ感染状況が落ち着いたら、ぜひアークス浦安パークにも子どもたちに来てもらって、ラグビーを生で感じてもらいたいと考えています。
とりあえず、「はじめの一歩!」が踏み出せました。これからも引き続き、いろいろな形でも交流を続けていきたいと考えています。
そしていつか、いっしょにラグビーやりましょう。
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