見出し画像

ARを使って作品を”ジャケ買い”してもらおう

切りぬき写真作品になるのか?
そんなことを考えているフォトグラファーの丸山です。

日本の広告写真をテーマにした"Japanese Beer"という作品があります。
今回東京で初めて展示します。

2014年の冬、日本で購入可能な大手ビール会社の全てのビールをグラスに注いで撮影しました。
作品の見た目はほとんど同じ、展示会場で商品がわかるようにするためにARを試すことにしました。

ビジュアル的には、液体という商品自体にあまり差がなく、パッケージ形状も同じなので、パッケージデザインとそれに連動した広告表現は大切ですね。
広告をテーマにした作品の被写体として最適です。

私も日本にいたころ、お店でビールを選ぶときに味の記憶よりも、パッケージや連想される広告イメージに影響されていたように思います。

下の画像はギャラリーでの展示風景ですが、この写真を使ってもアプリなしでウェブブラウザ上でARを試すことができます。

そのまま見たときと、ARを通して見た後では、違った作品に見えてこないでしょうか?

是非ギャラリー会場でもお試しください。May 11 - July 30, 2023

ギャラリーの展示風景 今回はトータル80枚のうち28枚を展示
QRコード これを読み込むとARが体験できます

https://shinichimaruyama.com/beerar1

注:OS、ブラウザによっては、缶の周りが白く表示される場合があります。

いろいろなアプリ、方式を試してみましたが、画像認識に使うイメージがこのようにグリッドだと、機能しにくいようです。

今回は自分で調べながら制作したので、簡単な表現になっていますが、ARを使うことで写真作品の表現の幅が広がると実感しました。


ARとは、Augmented Realityの略で、「拡張現実」を意味します。 現実の風景に対し、コンピュータで情報を付加または合成して表示する技術です。

ARには主に2種類あります。
WebAR アプリなしにウェブブラウザ上で体験できる
アプリAR 専用のアプリを使ってARを体験する

今回ARに使用する画像は2Dであり、ギャラリーで展示されているので、利便性を考えてWebARを使用することにします。

WebARで作れるARには主に以下の様な種類があります。
マーカー型
マーカーレス型 / 画像認識(イメージトラッキング)
ロケーションベース
顔認識

今回は展示風景をイメージトラッキングとして使用するマーカーレス型 / 画像認識にしました。

WebARといえばAR.jsがよく使われるようですが、今回はMind-ARを使いました。
また、有料プラットフォームとして最も有名な8th Wallもあります。


Shinichi Maruyama "Photographs 2006-2021"
May 11 - July 30, 2023
Gallery Blitz

Japanese Beer

2014年、すべてのビールを買って撮って飲んでみた / 東京とニューヨークの商品写真 / アートと広告 / ビールと酒税とSDGs / パッケージデザイン / バカラ / AR / ビールの撮影方法 / 商標権とアート作品 / 液体のストップモーション・アニメーション / 利きビール


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?