嫌な上司攻略ゲーム
「あの上司とは一緒に仕事できない。」「あの上司は感情の起伏が激しくてついていけない。」こういう悩みを持つ人は多くいます。
「上司は部下を選べるが、部下は上司を選べない」という言葉もあるくらいです。
嫌な上司の下で働いてると思うと辛いです。
そんなときに、どういう考え方を持てばいいか。ここではその方法をお伝えします。
逃げる
まず簡単な方法として、どうしても嫌なら職場を辞めればいいです。
愚痴や不平、不満を周囲に撒き散らしたり、ネガティブな感情を溜め込んで病気になるくらいなら、その環境から逃げることが1番です。
自分の健康を害してまで、嫌な人と一緒に働いてはいけません。
無理に我慢して鬱になったり睡眠剤や精神安定剤を飲むようになるまで我慢する必要はないです。
合わない人とは会わないのが一番です。
もし、辞めることが決断できないとしたら、なるべく距離を取って避けることです。
しかし、健康状態が改善したときに考えてみてほしいことがあります。
それは不思議なことに、職場を変えて一時的には良い職場環境になったとしても、その後の人生でその嫌な上司と同じような人とまた会う可能性は高く、そうすると嫌な人のことで同じ悩みを繰り返すことになります。
悩みが解決したように見えて、ぐるぐる同じ次元の悩みの上を歩いています。
人付き合いをしようとしたら、ある程度の我慢をすること、忍耐強くなることは必要です。
個人差があることですが、自分の健康を害さない程度にストレスに強くなる努力をすることは大切です。
「あの人のああいう所が嫌だ」「この人のこういう所が嫌だ」と言ってると、社会で人付き合いはどんどん狭まります。
職場を辞めるというのも1つの解決方法ですが、「生活があって辞められない」「ここでしかできない仕事にやりがいを感じて辞めたくない」「上司は嫌だけど仲間は好きだから辞めたくない」という人もいるかと思います。
辞めるという選択は最終手段として取って置いて、その前に取れる方法はあるのでしょうか?
無能な上司の場合
大変失礼な言い方ですが、無能に見える上司は確かに存在します。
そんなときは…
「あんなに能力がない人が上司でやれるんだから、この会社ではすぐに出世できる」と思って頑張る。
能力がなさそうに見える人が上司であれば、あなたの出世は間違いないです。
そのうち追い抜きます。あなたが知らない、その上司の別の能力に気付いていない場合は別ですが。
また、ネガティブな感情は、ポジティブ感情よりもパワーが強いので、その感情を自分の成長エネルギーに転換しましょう。
せっかくネガティブな感情が生まれたのに、そのまま放っておくわけには行きません。
「いつか俺ができるところを見せてやる」「そのうち絶対抜いてやる」と頑張るエネルギーにすると、無茶なことも平気でやれるくらい一生懸命になれます。
怒りのエネルギーは他人に向けるのでなく、自分の成長に向けるのが得なんです。
その上司のおかげで、必死の努力が実を結んだとき、「あの上司のおかげでここまで成長できた」と感謝することができるようになります。
パワハラ上司の場合
無能な上司の悩みに並んで多いのは、パワハラ上司の悩みです。
特に体育会系出身の方に多いですが、必要以上に声が大きい上司がいます。
その迫力に何もモノを言えなくなる人もいるでしょう。
恐い上司のような人は世の中に沢山います。
恐い上司とのコミュニケーションでは、「上司がもう少し穏やかに話してくれたらいいのに」と問題がその上司にあるようで、実は恐い人に気後れしてしまう自分の課題なのです。
そんな嫌な状況では、楽しいことをいかに考えられるかが大事です。
その上司の登場に合わせて、ゴジラの登場音楽やジョーズの登場音楽など(例えが古くてごめんなさい)、メロディーに合わせて恐いものの登場シーンを楽しんでしまえばいいです。
「来た来た来たー!」と一人で、もしくは同僚と一緒に盛り上がってしまいましょう。
他にも、目の前の嫌な上司にコスプレの格好を妄想することで、恐さを紛らわせられます。
上司を看護師のコスプレにしちゃうとか、のび太の服を着せちゃうとか、赤ちゃん服を着せちゃうとか、女装させちゃうとか、頭にチューリップを咲かせてお花畑にしちゃうとか、コスプレ上司を妄想して遊んでしまいましょう。
本人を目の前にして吹き出さないよう注意が必要です。
ふざけているようですが、嫌なことがあったときに、いかに楽しいことを妄想できるかということは、生きる上で大変重要なことなんです。
こんなことを妄想していると、上司の存在を距離を取って見れるようになり、上司のことが自分ごとから離れていきます。
嫌なことは笑いに変えるのが一番です。
上司の説教を修行のように喩えて、斎藤の滝、朝イチ番の座禅、部長の精神と時の部屋というようにネーミングしてしまいます。
上司が元気ないときには、「今日の滝は勢いなかったなー。寝不足なのかな?」「今日はイマイチだなー。そんなんじゃパワハラ上司の称号剥奪ですよ。」と心の中で思えるくらい強気になれるといいですね。
自分の心が強気になれば、もう恐いものなしです。
また、大きい声を出したり、怒ったり、威張ったりする人は劣等感が強い傾向にあります。
「ずいぶんコンプレックスを抱えているんですねー」と憐れむ気持ちで、敢えて上から目線で接することも1つの方法です。
次元が違うところから見ているという感覚が大事だからです。
仏教的思考法
仏教では、嫌な人との出会いは自分の因果を解消するために起きていることと考えます。
輪廻転生する世界では、前世(何代も前まで含む)で行った自分の業を燃やすために今世で修行するのであって、その苦手な上司が登場したのは、自分の因果を解消するために必要なことだと考えられるのです。
人が生まれ変わる目的は、魂を向上させるためであり、今世で因果を解消することで来世がより良く生きられます。
業とは、前世でも同じような嫌な人に会っていながら克服できず因果を解消しきれていないか、自分が前世にその嫌な上司と同じようなことを他人にしていたかのどちらかです。
その場合、嫌な上司にひどい対応をされることで因果が1つ解消されるので、嫌だなと感じたと同時に、「因果が解消されてる。ついてる。ついてる。これで運気がまた上がったー」とプラスに捉えるといいです。
そのことが、過去世に自分が撒いた種の実を刈り取っているからで、その嫌な人が、因果を解消する恩人です。
上司に成りきる方法
自分があの上司だとしたら、今どんな状況でどんな心境だろうと上司の視座に立って世界を見ます。
上司の立場になるという程度のものでなく、完全に上司になりきることです。
家では高校生の娘と奥さんに邪魔者扱いされて、朝から満員電車を1時間かけて通勤、今日は早出出社して資料作りしてたけど不備を部長に叱られ、今また私たちの不手際を片付けて会社からは管理不届きとされ、仕事が終われば介護が必要なお母さんの様子を見に行く予定だが、仕事は片付きそうもない。
小さい頃にお父さんを亡くして、高校時代からアルバイトをしながら学校に通い、この会社に入社してから会社一筋30年、バブル後の厳しい景気の中で結果を出して今の役職まで成り上がって来た…
と思いを馳せると、上司の孤独や緊張、不安や心配などの色々な感情に気づけて来ます。
上司の机と椅子に座って上司になりきって働く心境、社長室に呼び出されてノックするとき、クレーム対応してお客様に罵倒されているとき…
幼少時代にどんな人だったか、家庭のことや将来のことに悩んでいるか、たとえ完璧に知らなくても、知ってる情報をつないで勝手に想像を膨らませて上司に成りきります。
上司の目で見て、上司の耳で聞き、上司の心で感じ、行動の1つ1つまでを全て上司になりきって考えると、共感が生まれ違う見え方ができてきます。
すると、「この人も私と同じだ。喜びを得たいと思っているんだ。苦痛を避けたいと思っているんだ。人生を通して学んでいるんだ。」と思えるようになるのです。
幸せを願う
嫌な人の幸せを願う、これは中々ハードルが高いです。
しかし、嫌な人の行いに対して、嫌な感情で接していると負の波長が共鳴してよりネガティブな状況が深刻になります。
人は思考することで脳から波動を発します。その波の長さが波長であり、振動数が高い思考は波長が短くなります。
この波長をポジティブな感情でつくり、マイナスの波長に対してプラスの波長で不協和を生み出します。
最もポジティブな思いが他人の幸せを願う気持ちなので、上司の幸せを強く願うのです。
そうすると異なる不協和な波長は共存できないので、嫌な上司がいなくなる、または自分が異動になるなど、お互いが離れるような状況になります。
または、自分の意識の次元上昇が起きて、上司の言動があまり気にならなくなります。
同じレベルで同じ波長でいるから、今の状況から抜けられないのです。
相対性理論のアルベルト・アインシュタインの名言に「どんな問題も、それをつくり出したときの意識レベルでは解決できない。」 というのがあります。
意識を高次元へと上げることで問題が解決されるのです。
もし、幸せを願うことが難しければ、相手に感謝をしましょう。
たとえ、嫌な人を好きなることができなくても、幸せを願うことができなくても、感謝することならできるはずです。
遊び感覚の引き出し
このように、嫌な上司への対応方法をいくつか挙げましたが、嫌な上司というのは自分によって嫌な人の象徴的な例としてここで取り上げています。
嫌だなと思う人と付き合う上での考え方を、いかにポジティブな方向に転換できるかということが、これらの方法に共通しています。
幼い頃は、遊ぶことが仕事だと言われます。
ゲームや遊び、娯楽から楽しく遊ぶ方法を養うことができ、それを沢山体験することで「遊び感覚の引き出し」が増やせます。
子供の頃の遊び感覚の引き出しによって、大人になったときに人生をゲーム感覚で楽しむことができます。
嫌なことや辛いことに対しては、ゲームや娯楽と同じように楽しく面白がって対処する気持ちが最も大切です。
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