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上司に「ADHDじゃない。言い訳するな。」と言われて、診察→薬を飲んで止めるまで。

はじめに

こんにちは!しんごです。

色々とnoteを書いていますが、ぶっちゃけた話や詳しく話をまとめていくことや、原体験を伝えていくことが多いです。

今回はADHDについて、書いていきます。
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みなさんは、ADHDという発達障害を知っていますか?

何か聞いたことがあるな、だったり、周りにADHDっぽい人がいる。これぐらいの認識の方がほとんどではないでしょうか。

Twitterとかでも良く見ますが、これくらい違います。笑笑




話題として、取り上げづらいなと正直思う部分があって、書こうか悩みましたが、同じように悩んでいることも聞いたことがあったので、書きました。

ところで、私はADHDです。病院で診断も受けて、薬を飲んで、その変化に驚きました。飲んで、効果が分かってから、
「あ、本当に俺はADHDだったんだな。」っていうのを自覚しました。

今日はそのADHDに対して、自分がどう考えているのか?について、まとめていきます。

自分のための整理であり、世の中のADHD当事者、その周囲の人達に届いて1つの考えとして新たに受け入れてくれると幸いです。

今回の記事はまとめて、わかりやすく伝える。というよりは、自分の言葉でつらつらと書いていきます。

ADHDと気づくまで

まずですが、私はADHDかな?と疑問を持ち始めたのは割と遅いです。他の人と比較すると早いのかもしれませんが、26歳のときです。

それまでにも、何度かそれらしい、ことはあったし、周囲に指摘されることもありましたが、あんまり受け止めず、サラッと流していました。
(空気を読めず話に割り込むとか、行動に対する恐怖心が無いとか、やたら話すとか、チャンネルを変えまくるとか...)

だって、別に生きてることに変わりはないし。特に対策とかも無いと思っていたからです。(実際は結構対策があります。)

ただある時に、友人がADHDで深刻なほどに悩んでいたのをきっかけに、自分もそうかも?と聞いていくうちに気になりました。
私は発達障害と診断されても何も気にしないので、自分のことを知るために、まずは病院に行こうかなと考えるようになしました。

てか、気づくのが遅かった。

実は、指摘を受けることは何度かあったが、
「ADHDっぽい。」と笑いながら言われたり、

「ADHDじゃない。言い訳をするな。それで済ますのは良くない。」

と伝えられることが結構あったので、本当に自分が該当するのかどうかまで、深く考えることがそもそもありませんでした。

だって、自分もそこにカテゴライズされて、ADHDという診断を受けるのはやっぱりどこか嫌だし、自分は皆と同じ、普通でありたいと思うからです。

上司の言葉も、ごもっともではあるが、本当にそうだった場合にはただの、誤診でしかないです。巷で話題になりはじめている、LGBTと同じです。

本人が強く望むのなら、それは変わらないし、望んでいなくて、その人にとっての普通がそれなのだ。

だから、私は当時一緒に働いていた上司との仕事は精神的にも辛かった。何で、優先順位をつけられないんだろう。何で細かいミスを起こすんだろう。一緒に対策を考えてくれた上司やとても誇らしいし、お陰で症状の悪い方を軽減させることが出来ています。

ADHDの症状に対してどれだけ気にしていたのか?

行くまでには、そんなに悩まなかったし、これまでの人生において、メチャクチャ気にしたこともなかったです。

ただ、何かケアレスミス(なんでこんなミスしたんだっていうミス)を起こすと、何でこんなことをしてしまうんだろう。と心を痛めることも何回か有りました。

次第に、それ以上に、失敗やミスを恐れないスタンスが強くなり(笑)

「死なないなら、別に構わんだろwww」

のほうが強くなりました。笑

ミスをして、自分の行動が気にして何も出来なくなるぐらいなら、何も出来なくね?

と考えたからです。

以降は、ケアレスミスを起こしても、大して気にしない。鋼メンタルを手に入れたのです。もちろん、常に強いわけでは有りませんが、そう考えてからは、後ろは振り返らないようにしています。もちろん、反省はします。対策もします。それでも駄目な時が結構あったので、それは諦めています。

私の好きな漫画の、HUNTER×HUNTERで、
「反省はするが、後悔はしない。」という言葉があります。

まさにそんな感じ。クヨクヨしている時間は何も生み出さない。最大限やったなら、気にしない。次どうするのかを考えて、行動する。

実は、心療内科に行くのはモヤモヤしていた。

正直、強がっていました。実は病院に行く直前ぐらいは怖かったです。というよりは、どうにかならないのかこれは。というので、頭がモヤモヤして、ストレスでいっぱいでした。

その頃はちょうど、リモートワークとか、勉強をする時間が増えました。家から出れず、自宅で集中をしないといけない環境が続いたのです。その時に、きつかったのです。

「俺は何で、こんなに集中ができないんだ、、、」

と。
気付いたら、違うことに着手をしたりするし、SNSを見てしまうし、部屋を突然片付けたりしてしまう。スマホゲームだけは手を出さないようにしているので、そこに時間を費やすことはありませんでしたが、明らかにやるべきことに対して、時間を使えていませんでした。

これがめっちゃ辛かった。

やんなきゃいけないことは分かるのに、やらないといけないことを出来ない自分がいました。

これが最大級に、自分の心を苦しめていました。

ADHDの検査ができる病院に行って、薬を飲むまで

意を決して、通院しました。

4種類ぐらいの検査を受けました。

特に、重たいのは2時間ぐらいはぶっ通しで、心理カウンセラーに心理テストやIQテストをしてもらいながら行いました。

得意なことと、苦手なことの差が激しく有りました。共通項を見出すのは速くて、得意なのですが、短い時間で記憶をする能力を測るのとかは結構苦手。

とまあ、結果が診断をされてから、薬をもらいました。

ビクビクしながら、飲みました。ちょうど少し前に、Netflixで観ていた、ブレイキング・バッドに出てくる成分がここで出てきたからです。

このドラマは、化学の先生が麻薬製造に目覚めて、メタンフェタミンというやばい薬を作り、それを普通のお父様が気づいたら、悪者になっていく(ブレイキング・バッドは犯罪を犯すという意味みたいです。)スリリングで人間のドロドロした部分を見せてくれています。

私が処方されたコンサータという薬は、メタンフェタミンという成分を使っていたのです。それをゆっくり溶かすことで、中毒性や過度に効かないようにしているということでした。

実質、麻薬を飲んでいるような気がしてしまいますよね。飲む前は自分がどうなるのか、好奇心が湧きつつも初めて飲む、脳に効く薬はちょっぴり怖いものでした。

コンサータを飲んだら、世界が変わった

飲んでから、1時間ちょっとぐらいで、効果が出ました。

めっちゃ速かったです。効果は著しく出ました。びっくりです。
※これは人によって、異なりますので、一概にコンサータが良いという訳では有りませんので、ご注意を。お医者さんに聞いてみて下さい。

どう効果があるのかというと、とにかくしゃべらないようになりました。発言をしないように、耐えることが簡単にできました。今までだったら、「イヤイヤそれは違うでしょ。」と思ったら、口から言葉が出ていました。

でも、ぐっと喋んないほうが良いかなと、思うだけで、言葉が出なくなりました。

あとは、とにかく時間がゆっくり過ぎていく感覚と、頭の中に浮かぶ、情報が格段に減りました。体感地でいくと1/3ぐらいでしょうか。普段だと、ガンガン言葉や、アイディアとか、コレってなんだ?みたいなのが、ぐるぐると回っていくのですが、それが無でした。

その影響で、アイディアとかを出すのに時間がかかるようになりました。反面、複数のアイディアは出しづらいのですが、1つのアイディアに絞って、意見を出す。とかはしやすくなりましたね。深みが出しやすいという感じかな。

何度か飲んでから、飲むのを止めた。

何回か飲んで、感動をしていました。

「めっちゃ違うやんけ!なんなん!これまでの人生!めっちゃハードモードだったな!!!」

と心で声を出していましたが、それと同時に、

「これは俺なのか?そして、これは他の人と特に変わらないのではないか?自分だからこそ出来ていたことが沢山あったんじゃないか?」

とも気付きました。

そんな事を考えてから、薬を辞めるのは結構速かったです。
自分がADHD何だということ、通常時の感覚を知ることが出来たので、もう十分でした。

今の具体的に自分でのADHD対策

昔から、対策をしていました。ただそれは、ADHD対策というよりは、物忘れ対策とか、ケアレスミス対策がメインです。

例えば、自分の所有物は特定のところに置く。などです。

定ポジション制度を個人的に導入をしていました。笑
財布、名刺入れ、鍵、イヤホンはカバンのここにしか入れない。
家に帰ったときはカバンから出さないか、出すなら引き出しのここにしか入れない。と決めるのです。

ルールとして設けて、そのスペースを空けておく。そうすると、ミスが無くなります。なぜか、玄関にある。洗面台に置きっぱ。洗濯機の上に置きっぱ。こういうことが無くなりました。

ただし、どうしても無理なときがあります。
急に電話が入ったり、虫が居てちょっとテンパったり、急ぎの仕事があってそこに忙殺をされている。

こういうときは、定ポジに置き忘れていたりします。

あとは、周囲が勝手に理解をしていきます。幸いなことに、私を責めたてるというよりも、「しんごは、そんな感じだよね。」ってなっています。

そうやって、自分の特性を最近は分かるので、割り切っています。無理なことは本当に無理。

ちなみに、色んな人にADHDと言ったらどうなるのか?

すっごい線引が難しいとおもうのですが、
「ADHDだから何でも許される。」

これは違うと思っています。だからと言って、起きてしまうことを責め立てられるのも結構苦しいです。

なので、関係性が深まりそうな人には伝えたりしておきますし、そうじゃないにしても、チームで何かを取り組む時に苦手だと分かっていることは極力やりません。

仮に頑張って出来るとしても、精神的な苦痛や、でっかい過ちに繋がりやすいためです。

そして、私は何人かにこのADHDであることを打ち明けてみました。

反応はまちまちですが、1:9で理解されませんでした。

「イヤイヤそれは性格だよ。そう言って、誤魔化しちゃ駄目だよ。」

のほうが多かったです。

比較的、ダイバーシティ的な人が多い私ですらこんな感じなので、一般的な環境でも同じだと思います。「ADHDの人は結構肩身狭いのかな?とも思っています。」

なので、私は以降はADHDということを伝えることを辞めました。

意味がありません。笑

相手はちゃんと理解をしていないのに、推測や憶測で話をしてくるからです。こっちが理論武装して、論破しても何も生まれないですし、むしろ必死さが痛くなります。

私がADHDをどう受け入れているのか?

私はADHDは身長や、顔、足の速さ、絵の書く上手さに近い、ものだと思っています。先天性のものです。後天的なものや、年を増す毎に、目立つことだってありますが、本質は変わりません。

人それぞれによって、生まれ持った特性があります。

RPGゲームでも、どんなに魔法使いが、攻撃力を磨いても限界があります。格闘家が、魔法を極めようとしても、強力な魔法を手に入れることは出来ません。

ただ、めちゃめちゃ頑張れば、いつかは手に入れられることは出来ます。ドーピングみたいに、ポケモンの技マシンを使えば、新しい技を瞬時に覚えられるかもしれません。

私は、自分が向いていること、向いていないことを受け入れています。

単純な作業はやりませんし、自分が面白いと思わないことはやりません。ただし、飽きっぽいので、ずっと続けられそうかだけは吟味しています。フットサルや、グリーンバード、この辺りはずっと続けられている貴重な取り組みです。

皆と取り組むことで、人一人のステータスがどれだけ、尖っていようが、それ以上にお互いの良さを生かして前に進むことが出来る。私はそういうパーティーを作りたいし、そこで一緒に活動をしたい。


最後に

みなさんは、ADHDと聞いて、貴方は該当しそうかな?と思いますか?

思うのであれば、勇気を出して、病院に行ったり、ADHD当事者の方に聞いてみて下さい。

また、ADHDっぽい人は周りにはいますか?

もしいるなら、原因を深く聞いて、仕組みを作ってあげて下さい。本人は全くの悪気がありません。それは、貴方なら分かるはずです。

より、理解が進むことを願っています。
それに関わらず、人によって、どうしても治らないこと、治さないほうが良いことは沢山あります。人の個性を受け入れて、掛け算的に人生を豊に出来る人が増えていくことを願います。

ではでは!!読んでいただきありがとうございました!

もっと詳しくなりたい方はこの3冊を読んでおけば十分です。


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