9月2日 宝くじの日

人間は確率の計算が出来るほど、そしてそれに従って行動できるほど賢くは作られていない。
だからかはわからないけど、僕は年末ジャンボだけ気が向いたらいくらか宝くじを買うようにしている。

宝くじを例えば10,000円勝ったとしたときの期待値は5000円を下回る。
それなのにだ。

人間がどれだけ確率を考えることが出来ないか、ここに例を挙げて考えてみようと思う。

例えば、君に気のある美女がいたとしよう。
彼女は内気なので、自分から君に気があるようなそぶりは見せない。
でも、君の親友の孝志に自分の恋心を相談していた。

孝志は気を効かせて、君に、君のことを好きな美女がいるという話だけをして君と孝志、彼女を含む女性3人(A子、B子、C子としよう。)の5人で飲み会を開いた。
その中の一人が君に恋心を抱く美女だ。
それ以外の2人も同じく美女だが、ふたりとも孝志の彼女だ。
(この状況なら自分も自分の彼女一人だけ連れてきてダブルデートにすれば良いものを、孝志には昔からそういうところがある)

ちなみに孝志はプレイボーイで彼女が8人(そのうちの2人を今日連れてきている)いるので、君もその中の誰が孝志の彼女なのか、誰が君に気がある女性なのかが分からない。
でも、3人とも美しく、明るく、魅力的で君はなにがなんでもその中で君に気がある相思相愛の彼女を今日お持ち帰りしたいと思った。

さて、君は3人とも好みのタイプだし、3人の美女たちの振る舞いや言動を見ていても誰が君に気があるのか解らなかったので、あてずっぽうでA子さんと一生懸命話し始めた。

それからしばらくたって、孝志が、

「おれ、彼女とホテル行くから」
(孝志には昔からそういうところがある)

と言って、C子さんを連れてホテルに行ってしまった。
なるほど、C子さんは孝志の彼女だったのか。。。そう君は思った。

ちなみに孝志は君が熱心に話し込んでいるA子さんがもし孝志の彼女のひとりだったとしても、それを止めてホテルに連れて行くほどヤボではない。
孝志は2人の彼女のうちどちらでも連れて帰れるのだから。
そして残された彼女もそんな孝志の身勝手な振る舞いにも慣れているので文句ひとつ言わず飲み会に残っている。
孝志はもちろん自分の彼女以外の、つまり君に気がある女性にも手を出そうとはしない。
こういう意外なところでは孝志は紳士なのだ。

さて、君はこのままA子さんを口説き続けたほうが相思相愛でお持ち帰りの可能性が高いのか、それとももう一人のB子さんを口説いた方が相思相愛でお持ち帰りの可能性が高いのか。
どちらを選ぶべきだろうか。

そんな風に迷う君。
目の前には2人の美女。

そんな3人を残して孝志はC子とホテル街に消えていった。。。

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